8 / 14
初めてのBirthdayプレゼント
ー7話ー
しおりを挟む
私は部屋の前につくと恐る恐る扉を開けた。
「お着替えはお済みのようですね。
ではこちらへお座り下さい。」
海は笑顔で私を椅子へ座らせた。
椅子へ座ると前のテーブルに分厚い冊子がドンッと置かれた。
「はい、この問題集が解けるようになるまで今日はお勉強です。
お嬢様テスト前でしょう?」
「いや、テスト前だけど!
こんな量無理でしょ!?」
「仕方ないですね、では数学だけでいいですよ。
ひとりで危ない目にあった罰です。
全部解けるようになるまでビシビシいくので頑張ってくださいね。
今夜は楽しい夜になりそうですねぇ。」
「えぇ…海のいじわる!」
「いじわるでもなんでもいいですが早く解かないと明日の朝になっちゃいますよ?
分からないところはちゃんと教えますから。
ほら、口はいいので早く手を動かしてください。」
その日の夜は解けるようになるまで海にみっちり勉強させられた。
私の大嫌いな数学。
もちろんたくさん間違えてなかなか解けなかったけど、海はちゃんと私が解けるようになるまで教えてくれた。
なんだかんだ海のスパルタ授業で問題集は解けるようになった。
私は勉強が終わってすぐ眠ってしまったようで、起きるとベッドの上にいて朝になっていた。
「失礼します。
あ、お嬢様お目覚めになりましたか?
おはようございます。
お風呂の準備出来ておりますが入られますか?」
「そうよね、お風呂も入らず寝ちゃってたんだ私。
佳奈がベッドまで連れてきてくれたの?」
「いえいえ、海様が運んでくださっていましたよ?
お姫様抱っこでお嬢様をベッドへ…キャア///」
え?お姫様抱っこで…!?
私、なんてことを…///
それにプレゼント渡してないじゃん!
はぁ…何やってんだろ。
もう誕生日終わっちゃったよ。
「佳奈、とりあえずお風呂入ってくるね。」
「はい、行ってらっしゃいませ。」
どうしようかな、プレゼント。
昨日おめでとうも言えてない。
お風呂から上がり着替えてリビングへ行くとそこには、いつもと変わらない海の姿があった。
「おはようございます。
朝食出来ておりますよ、こちらへどうぞ。」
「…ありがとう」
海は昨日のこと気にしてないのかな。
お姫様抱っこしてもらった昨日の今日じゃ恥ずかしくてまともに顔も合わせられない。
「どうされました?
何か気になることがございますか?」
…海にはバレちゃってるみたい。
悩んでたけどやっぱり言おうかな。
今更?ってならないかな。
不安に思ってたけど伝えることにした。
「昨日は心配かけてごめんね…
助けてくれてありがとう。
あと…誕生日おめでとう。
遅くなってごめんね。」
「いえいえ。
ぇ…ありがとうございます…//」
「昨日渡せなかったけどこれ、海に似合うと思って私が選んだの。」
私は昨日選んだネクタイを海に渡した。
海はビックリしていたがすぐに嬉しそうに受け取ってくれた。
「わざわざお嬢様が?
っ…ありがとうございます、大切にします//
あ、早く食べないと遅刻ですよ。
私は先に用意してお待ちしておりますので5分でお食事を終えて車へ。」
海は私にそう言い残して車へ向かった。
「海様照れてましたね~(笑)
お嬢様からの初めてのプレゼントですもんね~」
「昨日渡せなかったから諦めようかと思ったんだけど伝えれたし渡せたからよかった。」
「お嬢様可愛い♪
はい、じゃあ急いで食べましょう!
本当に遅れちゃいますっ!」
その後、私は急いで食べたがさすがに5分では食べきれず、少し遅れてしまい海からカミナリが落とされたのだった。
「お着替えはお済みのようですね。
ではこちらへお座り下さい。」
海は笑顔で私を椅子へ座らせた。
椅子へ座ると前のテーブルに分厚い冊子がドンッと置かれた。
「はい、この問題集が解けるようになるまで今日はお勉強です。
お嬢様テスト前でしょう?」
「いや、テスト前だけど!
こんな量無理でしょ!?」
「仕方ないですね、では数学だけでいいですよ。
ひとりで危ない目にあった罰です。
全部解けるようになるまでビシビシいくので頑張ってくださいね。
今夜は楽しい夜になりそうですねぇ。」
「えぇ…海のいじわる!」
「いじわるでもなんでもいいですが早く解かないと明日の朝になっちゃいますよ?
分からないところはちゃんと教えますから。
ほら、口はいいので早く手を動かしてください。」
その日の夜は解けるようになるまで海にみっちり勉強させられた。
私の大嫌いな数学。
もちろんたくさん間違えてなかなか解けなかったけど、海はちゃんと私が解けるようになるまで教えてくれた。
なんだかんだ海のスパルタ授業で問題集は解けるようになった。
私は勉強が終わってすぐ眠ってしまったようで、起きるとベッドの上にいて朝になっていた。
「失礼します。
あ、お嬢様お目覚めになりましたか?
おはようございます。
お風呂の準備出来ておりますが入られますか?」
「そうよね、お風呂も入らず寝ちゃってたんだ私。
佳奈がベッドまで連れてきてくれたの?」
「いえいえ、海様が運んでくださっていましたよ?
お姫様抱っこでお嬢様をベッドへ…キャア///」
え?お姫様抱っこで…!?
私、なんてことを…///
それにプレゼント渡してないじゃん!
はぁ…何やってんだろ。
もう誕生日終わっちゃったよ。
「佳奈、とりあえずお風呂入ってくるね。」
「はい、行ってらっしゃいませ。」
どうしようかな、プレゼント。
昨日おめでとうも言えてない。
お風呂から上がり着替えてリビングへ行くとそこには、いつもと変わらない海の姿があった。
「おはようございます。
朝食出来ておりますよ、こちらへどうぞ。」
「…ありがとう」
海は昨日のこと気にしてないのかな。
お姫様抱っこしてもらった昨日の今日じゃ恥ずかしくてまともに顔も合わせられない。
「どうされました?
何か気になることがございますか?」
…海にはバレちゃってるみたい。
悩んでたけどやっぱり言おうかな。
今更?ってならないかな。
不安に思ってたけど伝えることにした。
「昨日は心配かけてごめんね…
助けてくれてありがとう。
あと…誕生日おめでとう。
遅くなってごめんね。」
「いえいえ。
ぇ…ありがとうございます…//」
「昨日渡せなかったけどこれ、海に似合うと思って私が選んだの。」
私は昨日選んだネクタイを海に渡した。
海はビックリしていたがすぐに嬉しそうに受け取ってくれた。
「わざわざお嬢様が?
っ…ありがとうございます、大切にします//
あ、早く食べないと遅刻ですよ。
私は先に用意してお待ちしておりますので5分でお食事を終えて車へ。」
海は私にそう言い残して車へ向かった。
「海様照れてましたね~(笑)
お嬢様からの初めてのプレゼントですもんね~」
「昨日渡せなかったから諦めようかと思ったんだけど伝えれたし渡せたからよかった。」
「お嬢様可愛い♪
はい、じゃあ急いで食べましょう!
本当に遅れちゃいますっ!」
その後、私は急いで食べたがさすがに5分では食べきれず、少し遅れてしまい海からカミナリが落とされたのだった。
1
お気に入りに追加
52
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/chara_novel.png?id=8b2153dfd89d29eccb9a)
こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
お兄ちゃんはお医者さん!?
すず。
恋愛
持病持ちの高校1年生の女の子。
如月 陽菜(きさらぎ ひな)
病院が苦手。
如月 陽菜の主治医。25歳。
高橋 翔平(たかはし しょうへい)
内科医の医師。
※このお話に出てくるものは
現実とは何の関係もございません。
※治療法、病名など
ほぼ知識なしで書かせて頂きました。
お楽しみください♪♪
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/chara_novel.png?id=8b2153dfd89d29eccb9a)
イケメン歯科医の日常
moa
キャラ文芸
堺 大雅(さかい たいが)28歳。
親の医院、堺歯科医院で歯科医として働いている。
イケメンで笑顔が素敵な歯科医として近所では有名。
しかし彼には裏の顔が…
歯科医のリアルな日常を超短編小説で書いてみました。
※治療の描写や痛い描写もあるので苦手な方はご遠慮頂きますようよろしくお願いします。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる