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プロローグ
ー2話ー
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ー凛 1歳ー
私はハイハイが出来るようになった。
自分で動き回れるようになり、行動範囲も広がった。
ある日、部屋のドアが開いているのに気付いた。
私は部屋の中で育っていたため部屋の外はどうなっているんだろうと開いているドアから部屋の外へ出た。
そこには長い綺麗な廊下。
すごく広い世界に私は驚いた。
しかも廊下の向こう側にはキラキラ光る宝石がついた花瓶がらあった。
触ってみたくなり、一生懸命ハイハイしながらその花瓶へ向かった。
その時、大きな足にぶつかった。
見上げてみると大きな男の人と女の人がいた。
そう、両親だった。
「ぱ…ぱ……?
…ま…ま……?」
私は両親を知らなかったが、佳奈から話は聞いていたため直感でそう呼んだ。
抱っこしてほしくて足を握ろうとした時だった。
゛パァンっ!゛
頭に強い衝撃が走った。
「お嬢様っ!!」
「うわぁぁぁんっ!!(泣)」
佳奈は私をすぐに抱いてくれた。
私は痛みと混乱で泣くしかなかった。
そう、思いっきり頭を叩かれたのだ。
「汚い手で真理に触ろうとしやがって。」
「邪魔よ、早く連れていきなさい。」
両親は私を汚いモノとしか見てくれなかった。
ー凛 2歳ー
もう自由に歩くことが出来るようになった。
部屋でいつものように遊んでいたある日のこと。
初めて親が私の部屋へ来た。
「凛、こっちへおいで。」
私は、呼ばれて2人の所へ行った。
母親、真理の腕には小さい赤ちゃんが抱かれていた。
「凛、弟の新(あらた)よ。」
「俺たちは新と他のところで暮らすから、元気でな。」
え…?
初めて会いに来てくれた!って嬉しかったのに。
弟が生まれた?
他のところで暮らす?
え、なんで、私は連れて行ってくれないの?
私は何が起こったか理解が出来なかった。
「凛お嬢様、氷川 海(ひかわ かい)と申します。
これから、よろしくお願いします。」
1人の男が私の前に跪き、挨拶をしてきた。
「お前の執事だ。
これから教育、世話は主に海がしてくれる。
頼んだぞ、海。」
「承知いたしました。」
「じゃあね、凛。」
それだけ言い残して3人で屋敷を出ていった。
それ以来、この屋敷に戻ってくることはなかった。
私はハイハイが出来るようになった。
自分で動き回れるようになり、行動範囲も広がった。
ある日、部屋のドアが開いているのに気付いた。
私は部屋の中で育っていたため部屋の外はどうなっているんだろうと開いているドアから部屋の外へ出た。
そこには長い綺麗な廊下。
すごく広い世界に私は驚いた。
しかも廊下の向こう側にはキラキラ光る宝石がついた花瓶がらあった。
触ってみたくなり、一生懸命ハイハイしながらその花瓶へ向かった。
その時、大きな足にぶつかった。
見上げてみると大きな男の人と女の人がいた。
そう、両親だった。
「ぱ…ぱ……?
…ま…ま……?」
私は両親を知らなかったが、佳奈から話は聞いていたため直感でそう呼んだ。
抱っこしてほしくて足を握ろうとした時だった。
゛パァンっ!゛
頭に強い衝撃が走った。
「お嬢様っ!!」
「うわぁぁぁんっ!!(泣)」
佳奈は私をすぐに抱いてくれた。
私は痛みと混乱で泣くしかなかった。
そう、思いっきり頭を叩かれたのだ。
「汚い手で真理に触ろうとしやがって。」
「邪魔よ、早く連れていきなさい。」
両親は私を汚いモノとしか見てくれなかった。
ー凛 2歳ー
もう自由に歩くことが出来るようになった。
部屋でいつものように遊んでいたある日のこと。
初めて親が私の部屋へ来た。
「凛、こっちへおいで。」
私は、呼ばれて2人の所へ行った。
母親、真理の腕には小さい赤ちゃんが抱かれていた。
「凛、弟の新(あらた)よ。」
「俺たちは新と他のところで暮らすから、元気でな。」
え…?
初めて会いに来てくれた!って嬉しかったのに。
弟が生まれた?
他のところで暮らす?
え、なんで、私は連れて行ってくれないの?
私は何が起こったか理解が出来なかった。
「凛お嬢様、氷川 海(ひかわ かい)と申します。
これから、よろしくお願いします。」
1人の男が私の前に跪き、挨拶をしてきた。
「お前の執事だ。
これから教育、世話は主に海がしてくれる。
頼んだぞ、海。」
「承知いたしました。」
「じゃあね、凛。」
それだけ言い残して3人で屋敷を出ていった。
それ以来、この屋敷に戻ってくることはなかった。
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