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3章 シュレーディンガーの猫編
39.魔法的愛玩具(マジガルラブトイズ)~そして父(チチ)になる。中編
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1
「困ったニャ!さすがに…」
「いくらニャんでもきみを夜のお店で働かせることは出来ニャいにゃ!」
「そりゃそうニャ!どう見てもきみは子どもだニャ!」
「エッ?子ども扱いしニャいでって?」
「エッ?6歳はネコで言うと大人ってニャ?」
「でも見た目は…ごまかせないニャ…だったらコレを試しに使ってみるニャ…」
そう言うと青いネコの人は一本の木の棒を取り出した。
「コレをこうやって使ってみるニャ!」
「フムフム…全体的にこの色だと重たい感じニャ。」
「こうして…こうして…こうすると!イイ感じニャ!」
「ソレと全体的にこうすると映えるニャ!」
「????」
「エッ?コレのコトにゃ?コレは試作品でまだお店では扱ってナイのニャ……そうニャのニャ!コレは絶対爆発的に売れると思うのニャ!ただ欠陥品ニャのニャ!改良が必要ニャのニャがいいアイデアが無いニャ……」
「エッ!ニャるほど。キミはニャかニャか冴えてるニャ!」
「ニャるほどニャ!」
「試しにやってみるニャ!」
「おお!イイにゃ!すごいニャ!予想以上ニャ!社長に報告するニャ!」
と言って部屋から出て行った。
1人メイク室の様な部屋に残された三国心愛は鏡に映った自分の姿に驚いた。
「コレで月斗を虜にしてあげるわ!待ってなさい王子!」
と言う声が部屋にこだました。
2
全身黒の上下のスーツに身を包んだ5人がズラリと横一例に並んでいた。
端から月斗、陸、今橋、空太、そして堂島 海里だ。
「月斗!とっととネコ共ぶちのめしてココから出ようぜ!」
「そう?結構おもしろそうだけど!」陸の物騒な発言に月斗が答える。
その前に現れたのは同じく黒いスーツをバシッと着込んだネコの人だった。
さっきの店にいた様なぬいぐるみ感たっぷりのネコの亜人と違い人狼ならぬ人猫?とでも言うのだろうか?顔は猫の様だが体つきは人間の様な体型をしている。
梶がこの場に居たら泣いて喜びそうな異世界感たっぷりのシチュエーション。
三毛猫?赤、青と白のトリコロールカラーで、毛の色が3色混じっている。
その人猫が5人の前にスッと立つ。
「なかなかみんなスーツ似合ってるニャ!」
ニャ!やっぱり語尾はニャなんだな!
「男前。男前。一つ飛ばして男前。男前!ニャ!」
「名前はニャんて言うニャ?」
三毛猫の人猫が月斗たちに名前を尋ねる。
「なるほど、ゲット、リク、クータとカイリかニャ!そのまま源氏名で使えそうニャ!あとお前はイマバシーニャ!」
「シンジです!」
「お前はイマバシーで充分ニャ!」そう言って今橋を軽くあしらう。
「ここアリの巣内にある蟻都市では、メスの働きアリは勿論、色んな種族もやって来てるニャ!そして我々、金木猫商会はそれらのニーズに対応するべく多岐に渡って事業を展開してるニャ!」
スーツの上着の下から人狼の尻尾がチラチラ見える。モフモフしてる。
「きみらニャら夜のお客様のニーズに必ず答えられるニャ!このボクが保証するニャ!」
三毛猫の人猫がモフモフの尻尾をフリフリしながら笑った。
3
「赤い髪のキミと金髪の髪のキミ!そしてキミ!なかなかイイニャ!………ソレって地毛ニャ?」
赤い髪の月斗を指差して人猫が尋ねる。
「コレ?ですか?……染めてます!」
「そうニャのね!」
「エッ?染めてるの?地毛証明書出してたよね?ほんとに地毛?って疑ってたけど…」堂島が呟いた。
「キミもかニャ?」金髪の陸に同じ質問をする。
「抜いてから染めてます!」
「エッ?抜いてから染めてるの?お前も地毛証明書出してたよね?てかお前、両親が2人ともアメリカ人とかって言って無かった?おかしいなぁって思ってたけど!よく考えたら両親2人ともアメリカ人だったらお前もアメリカ人だよね?そんな訳無いよね?」
「ニャかニャか手間がかかってるニャ!」人猫が2人を品定めする様に眺め。
「でもコレを使えばいとも簡単に髪色チェンジが出来るニャ!」
「試しに地味なイマバシーにやってみるニャ!」
????
「ん?調子悪いニャ!試作品ニャからよく故障するニャ!…………チョット席を外すニャ!楽にしててイイニャ!」
そう言って三毛猫の人猫が部屋から出て行く。
「今橋?大丈夫か?何かされたよな?月斗が今橋に声をかける。
『大丈夫だ!』と何事も無かった様に今橋がテレパシーで答えた。
4
「ニャ?居ないニャ!ちょっと目を離した隙にニャ!」
衣装室の様な部屋に戻ったネコの人は三国心愛の姿が無いのに驚いた。
「あの姿のままいったい何処に行ったニャ?」
♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎
バタン!と突然扉が開きスーツを着た5人が一斉に入り口に目をやる。
するとそこにはフリフリのステージ衣装の様な物を身に纏うピンク色の髪の毛の見知らぬ少女が立っていた!
「見つけたわ!月斗!そして覚悟なさい!………って誰?」
『そっちこそ誰???』
5人全員の思考が一斉に流れ出たかと思うとすぐ様その派手な衣装の少女は後から現れた人猫に両腕を掴まれ連れて行かれた。
廊下から「月斗ーーーっ!月斗ーーーーーーっ!」という大きな声がずっと聞こえていた。
『だから誰???それに王子って何??』
♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎
バタン!と突然扉が開きスーツを着た5人が一斉に入り口に目をやる。
するとそこにはアメリカンな感じの衣装を身に纏う明るい茶髪の少女が立っていた!
「ここにも居ませんわ!………って言うか何ですのソレ?」
『そっちこそ何ですの??』
5人全員の思考が一斉に流れ出たかと思うとすぐ様その派手な茶髪の少女は後から現れた人猫に両腕を掴まれ連れて行かれた。
廊下から「お姉さまーーーっ!お姉さまーーーーーーっ!」という大きな声がずっと聞こえていた。
『ああ!京華か!』
♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎
バタン!と突然扉が開きスーツを着た5人が一斉に入り口に目をやる。
するとそこにはフリフリのロリータ衣装の様な物を身に纏う銀髪の少女が立っていた!
「どうだ?!……って言うか何だソレわ!月斗がいっぱい!」
『って言うか何がどうなの???』
5人全員の思考が一斉に流れ出たかと思うとすぐ様その派手な衣装の少女は後から現れたネコの人に両腕を掴まれ連れて行かれた。
廊下から「モフモフに持って行かれるーーーっ!持って行かれるーーーー!」という大きな声がずっと聞こえていた。
『千里か!』
バタン!とドアが開いて人猫が戻って来た。
「お待たせニャ?ってアレ?反応してるニャ!ってかきみら!ニャんでみんなおんなじ髪型になってるニャ?」
ん?
全員が月斗と同じ髪型になっていた。
「コレってどうなってるんです?」
「こっちが聞きたいニャーーーー!」
「髪型が同じだとみんな同じ顔に見えるニャ………
髪型と髪色が同じだとキャラ分けされなくて見分けがつかないニャ……」
4
千里が2匹のネコの人に腕を掴まれさっきまでいた部屋とは別の部屋へ連れて来られた。
「みんな月斗の髪の毛とお揃いになっていた……いいな!アレ……」
中には先客の2人がいる。
赤、白、青を基調としたアメリカンな感じの天道京華ともう1人はショッキングピンクの派手な衣装を纏ったピンクと黒の髪の見知らぬ少女。
どことなく昔アニメで見ていた魔法少女の様な……
「誰???エッ、京華ちゃん?」
普段見慣れたきめ細やかで白く透き通る様な肌と艶のあるさらさらの黒髪をツインテールにした姿とは全く違い、明るい茶色の髪とキラキラのメイクが施されていてとってもアメリカンな感じだった。
「フン!甘いわね!私が誰だかわからないなんて!」
「って!その口調!心愛ちゃん?」
「そうよ!でもわからないのも無理も無いわ!」そういう6歳の少女はさっきまでと違って背丈も髪も体系すら変わっていた。
つり目とその口調でわかったが黙っていると誰だかわからないほどだった。
「ニャンなの?きみらは!ちょっと目を離した隙に勝手に部屋から抜け出して⁈」千里を連行したネコの人の1人?がそう言うと
「フン!月斗に見てもらいたくて!」「お姉さまのお姿を見たくて!」「月斗に見てもらいたくて!」
3人が同時に答える。
「まぁいいニャ!どうニャ?すごいニャろ?」
そう言って2人の後ろにいた白い毛の人猫が言う。
「すごい!京華ちゃんにも驚いたけど、心愛ちゃんの変化?っていうかソレって変身?ソレって変身なの?」
「まぁ、コレのおかげニャ!」そういって人猫は先っちょにイチジクの葉っぱの付いた木の棒を掲げた。
「ただの葉っぱのついた棒切れが?」
「ただの棒切れって言うニャ!これは試作品の魔法的愛玩具ニャ!」と言った青いネコの人はまぁるい肉球の付いた手で待ちにくそうに1本の棒切れを高々と挙げた。
5
「まあ!お姉さま!お姉さまの銀髪姿!とってもお似合いで素敵ですわ!」
「私も月斗と同じ髪型が良かったんだが……」
「ん?馬鹿なの?」心愛が毒づく。
「いいえ!お姉さまのその髪型もとっても素敵ですわ!それとそのお耳と尻尾!」
お耳?尻尾?
自分の耳を触ってみたが特に変わった様子は無かった……ん?頭の上にも耳が!
コレ…か?そして尻尾?……モフモフだ!
鏡に向かい自分の姿を確認する。
「これが私?ニャ?」
ニャ?
鏡に映った自分の姿を見て驚きの声を漏らす…
ニャ?
「ああ、そっちは「なりきり変身棒」ニャ!」
「なりきり変身棒?」
「フン!えらくダサい名前ね!」と悪態をついた瞬間に心愛の変身が解けた。
すると身につけていた衣装は一瞬で消え全裸になる。
「なっ!何よコレ?」
体型も大人の体型から瞬時に元の姿に戻っていた。
「ダメにゃよ!「なりきり変身棒」をディスったら効果が切れるニャ!」
「ちょ!ちょっとどう言う事?服は?私の服はどうしたのよ?」
「服はちゃんとその棚の中に入ってるニャ」
見るとキチンと綺麗に折りたたまれた幼稚園の制服が棚に収納されていた。
しかもご丁寧にアイロンまでキッチリとかけられていた。
慌てて服を着る心愛。
「どうなってんのよコレ?」
「「なりきり変身棒」はなりたい自分になれるニャ!だから否定った途端に効果が無くなるニャ!」
「だから!どうして裸になってんの?って聞いてるの?」
「それニャ!……」
「そしてキッチリ折りたたんであるってどういう仕組み?」
「それニャ!……」理由を言わない。
「わぁ、便利だニャ!脱ぎっぱニャしにならなくて!」
千里は語尾にニャ!といいながらえらく気に入った様だ。
「じゃ無くて!裸になるのが問題でしょ!」
「それニャ!……」
♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎
猫耳、尻尾の生えた千里は更に「なりきり変身棒」を手にして棒を一回転させる。
「くるりんパッ!」
すると一瞬にして姿が変わる。
それを見て京華も「なりきり変身棒」を手にして棒を一回転させる。
「くるりんパッ!」
「そんな姿になって2人してバカじゃないの?」
心愛が2人の姿を見て毒を吐いた。
6
「全くもって恐ろしい魔法ニャ!この魔法的愛玩具の「ヘアチェン棒」でこの効果ニャ……「なりきり変身棒」とイマバシーの魔法が合わさると一体どうなってしまうのニャ……?」
「魔法的愛玩具?!!なりきり変身棒?」
「何か…知らんけど…不思議と文字にすると卑猥な印象を受けそうな!」
「社長に急いで報告ニャ!いいかニャ?絶対、なりきり変身棒を持って「くるりんパッっ」て唱えたりしたらダメにゃ!絶対ニャ!」
そう言って人猫は部屋から出て行く。
無造作に置かれた「なりきり変身棒」……。
『コレって何にでもなれるのかな?』
誰かの思考が流れて来る。
『なりきりって言ってたな…青いネコの人が出した道具…もしや…』
『絶対…触るなよ…って言ってたよ…な』
『触るな…って言ってた…』
『…て事は使うとどうなる?何にでもなれるって事…か?』
『女子にも…千里や京華なんかにもなれるとすれば…』
『よせ!そんな事は許さん!』
『男なら…男なら…オッパイの感触を…確かめてみたいって思うものでしょ?』
『そうだ!…来年免許を取ったら是非やってみたい事が俺にはある!』
『アレか?』
『アレ!ダロ?』
『ああ…時速60キロで車の窓から手を出すやつ…』
『ああ…中学の時、デブの男の胸を揉んだりもした…が…虚しさだけが残った』
『所詮はVR…』
……………
『だがしかし!そんな事しなくてもコレさえあれば叶うかも!叶うかもだ!俺たちの夢が!』
『やはりそう考えるのが当然か…』
『このなりきり変身棒を使って誰かが女子に変身すれば!』
『待て!待て!誰がそんな恐ろしい事を?』
『ああ!当然なるなら千里!だな!あのナイスバディの千里だ!』
『いや!京華も捨て難い…』
『一体どっちのチチになるか!ダロ?』
『どっちの?じゃ無くて!誰が?ダロ?』
『こんな大役はやはり先生!』
『先生!』
『先生!』
『チチになるのは先生しか!先生がチチになるしか!』
『待て待て待て待て!チチになるってそしてチチになるって連呼しないでくれる?さっきもお父さんって呼ばれて無理やり父にされたんですけど?』
『大丈夫!先生なら出来るワ!』
『見せて下さい!先生の男気を!』
『………なれるだろうか?私に…誰か…私を導いてくれ!』
5人の間で激しい思考バトルが繰り返される中…1人の漢が動いた!
「くるりんパ!」
今橋 心司17歳。
たとえ女子に蔑まれても決して怯まない鋼の精神の勇者!
鋼の勇者!
彼だからこそなし得た自らがチチになる覚悟とチチになる勇気を皆に示した。
決して口にするなと言われた悪魔の呪文が鋼の勇者によって唱えられた……
「なりきり変身棒」の効果によって今橋の姿がハンドボール部のマネージャー南 千里の姿に変わる!のか?
さらに今橋の魔法の効果によってその部屋にいる全員が南 千里のチチになる!
5人の夢を乗せてそれに呼応するかの様に眩い光が部屋中を照らす。
………………………………………………………………
長い沈黙。
そこには女装した男子高校生4名と高校教師1名の姿が!
なりきれなかった………。
望まぬ結果にだれかが思った。
『ああ……性別までは変わらないんだ…………使えないな……』
思考は音声となり、なりきり変身棒に伝わる……
5人全員の服が一瞬で棚へとズラリと並んだ。
キッチリとアイロン掛けを施され折りたたまれている。
バタン!
急にドアが開く。
「月斗!見てくれ!」
そう言って現れたのは月斗の姿を真似た南 千里と千里の姿を真似た天道 京華だった。
そして生まれたままの姿の5人が横一列に呆然と立ち尽くしていた。
「大惨事ニャ!」
「お…みんなが私に!月斗も私になりたかったのか?京華ちゃん?ここで私がなりきり変身棒をディスった場合、私もみんなと同じになれるんだろうか?……が…さすがにアレは無理だ…な?」
「お気を確かに!お姉さま!アホがうつりますわ!」
魔法的愛玩具(マジガルラブトイズ)~そして父(チチ)になる。中編 完
to be continued in そして父(ちち)になる 後編へ続く。
「困ったニャ!さすがに…」
「いくらニャんでもきみを夜のお店で働かせることは出来ニャいにゃ!」
「そりゃそうニャ!どう見てもきみは子どもだニャ!」
「エッ?子ども扱いしニャいでって?」
「エッ?6歳はネコで言うと大人ってニャ?」
「でも見た目は…ごまかせないニャ…だったらコレを試しに使ってみるニャ…」
そう言うと青いネコの人は一本の木の棒を取り出した。
「コレをこうやって使ってみるニャ!」
「フムフム…全体的にこの色だと重たい感じニャ。」
「こうして…こうして…こうすると!イイ感じニャ!」
「ソレと全体的にこうすると映えるニャ!」
「????」
「エッ?コレのコトにゃ?コレは試作品でまだお店では扱ってナイのニャ……そうニャのニャ!コレは絶対爆発的に売れると思うのニャ!ただ欠陥品ニャのニャ!改良が必要ニャのニャがいいアイデアが無いニャ……」
「エッ!ニャるほど。キミはニャかニャか冴えてるニャ!」
「ニャるほどニャ!」
「試しにやってみるニャ!」
「おお!イイにゃ!すごいニャ!予想以上ニャ!社長に報告するニャ!」
と言って部屋から出て行った。
1人メイク室の様な部屋に残された三国心愛は鏡に映った自分の姿に驚いた。
「コレで月斗を虜にしてあげるわ!待ってなさい王子!」
と言う声が部屋にこだました。
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全身黒の上下のスーツに身を包んだ5人がズラリと横一例に並んでいた。
端から月斗、陸、今橋、空太、そして堂島 海里だ。
「月斗!とっととネコ共ぶちのめしてココから出ようぜ!」
「そう?結構おもしろそうだけど!」陸の物騒な発言に月斗が答える。
その前に現れたのは同じく黒いスーツをバシッと着込んだネコの人だった。
さっきの店にいた様なぬいぐるみ感たっぷりのネコの亜人と違い人狼ならぬ人猫?とでも言うのだろうか?顔は猫の様だが体つきは人間の様な体型をしている。
梶がこの場に居たら泣いて喜びそうな異世界感たっぷりのシチュエーション。
三毛猫?赤、青と白のトリコロールカラーで、毛の色が3色混じっている。
その人猫が5人の前にスッと立つ。
「なかなかみんなスーツ似合ってるニャ!」
ニャ!やっぱり語尾はニャなんだな!
「男前。男前。一つ飛ばして男前。男前!ニャ!」
「名前はニャんて言うニャ?」
三毛猫の人猫が月斗たちに名前を尋ねる。
「なるほど、ゲット、リク、クータとカイリかニャ!そのまま源氏名で使えそうニャ!あとお前はイマバシーニャ!」
「シンジです!」
「お前はイマバシーで充分ニャ!」そう言って今橋を軽くあしらう。
「ここアリの巣内にある蟻都市では、メスの働きアリは勿論、色んな種族もやって来てるニャ!そして我々、金木猫商会はそれらのニーズに対応するべく多岐に渡って事業を展開してるニャ!」
スーツの上着の下から人狼の尻尾がチラチラ見える。モフモフしてる。
「きみらニャら夜のお客様のニーズに必ず答えられるニャ!このボクが保証するニャ!」
三毛猫の人猫がモフモフの尻尾をフリフリしながら笑った。
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「赤い髪のキミと金髪の髪のキミ!そしてキミ!なかなかイイニャ!………ソレって地毛ニャ?」
赤い髪の月斗を指差して人猫が尋ねる。
「コレ?ですか?……染めてます!」
「そうニャのね!」
「エッ?染めてるの?地毛証明書出してたよね?ほんとに地毛?って疑ってたけど…」堂島が呟いた。
「キミもかニャ?」金髪の陸に同じ質問をする。
「抜いてから染めてます!」
「エッ?抜いてから染めてるの?お前も地毛証明書出してたよね?てかお前、両親が2人ともアメリカ人とかって言って無かった?おかしいなぁって思ってたけど!よく考えたら両親2人ともアメリカ人だったらお前もアメリカ人だよね?そんな訳無いよね?」
「ニャかニャか手間がかかってるニャ!」人猫が2人を品定めする様に眺め。
「でもコレを使えばいとも簡単に髪色チェンジが出来るニャ!」
「試しに地味なイマバシーにやってみるニャ!」
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「ん?調子悪いニャ!試作品ニャからよく故障するニャ!…………チョット席を外すニャ!楽にしててイイニャ!」
そう言って三毛猫の人猫が部屋から出て行く。
「今橋?大丈夫か?何かされたよな?月斗が今橋に声をかける。
『大丈夫だ!』と何事も無かった様に今橋がテレパシーで答えた。
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「ニャ?居ないニャ!ちょっと目を離した隙にニャ!」
衣装室の様な部屋に戻ったネコの人は三国心愛の姿が無いのに驚いた。
「あの姿のままいったい何処に行ったニャ?」
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バタン!と突然扉が開きスーツを着た5人が一斉に入り口に目をやる。
するとそこにはフリフリのステージ衣装の様な物を身に纏うピンク色の髪の毛の見知らぬ少女が立っていた!
「見つけたわ!月斗!そして覚悟なさい!………って誰?」
『そっちこそ誰???』
5人全員の思考が一斉に流れ出たかと思うとすぐ様その派手な衣装の少女は後から現れた人猫に両腕を掴まれ連れて行かれた。
廊下から「月斗ーーーっ!月斗ーーーーーーっ!」という大きな声がずっと聞こえていた。
『だから誰???それに王子って何??』
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バタン!と突然扉が開きスーツを着た5人が一斉に入り口に目をやる。
するとそこにはアメリカンな感じの衣装を身に纏う明るい茶髪の少女が立っていた!
「ここにも居ませんわ!………って言うか何ですのソレ?」
『そっちこそ何ですの??』
5人全員の思考が一斉に流れ出たかと思うとすぐ様その派手な茶髪の少女は後から現れた人猫に両腕を掴まれ連れて行かれた。
廊下から「お姉さまーーーっ!お姉さまーーーーーーっ!」という大きな声がずっと聞こえていた。
『ああ!京華か!』
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バタン!と突然扉が開きスーツを着た5人が一斉に入り口に目をやる。
するとそこにはフリフリのロリータ衣装の様な物を身に纏う銀髪の少女が立っていた!
「どうだ?!……って言うか何だソレわ!月斗がいっぱい!」
『って言うか何がどうなの???』
5人全員の思考が一斉に流れ出たかと思うとすぐ様その派手な衣装の少女は後から現れたネコの人に両腕を掴まれ連れて行かれた。
廊下から「モフモフに持って行かれるーーーっ!持って行かれるーーーー!」という大きな声がずっと聞こえていた。
『千里か!』
バタン!とドアが開いて人猫が戻って来た。
「お待たせニャ?ってアレ?反応してるニャ!ってかきみら!ニャんでみんなおんなじ髪型になってるニャ?」
ん?
全員が月斗と同じ髪型になっていた。
「コレってどうなってるんです?」
「こっちが聞きたいニャーーーー!」
「髪型が同じだとみんな同じ顔に見えるニャ………
髪型と髪色が同じだとキャラ分けされなくて見分けがつかないニャ……」
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千里が2匹のネコの人に腕を掴まれさっきまでいた部屋とは別の部屋へ連れて来られた。
「みんな月斗の髪の毛とお揃いになっていた……いいな!アレ……」
中には先客の2人がいる。
赤、白、青を基調としたアメリカンな感じの天道京華ともう1人はショッキングピンクの派手な衣装を纏ったピンクと黒の髪の見知らぬ少女。
どことなく昔アニメで見ていた魔法少女の様な……
「誰???エッ、京華ちゃん?」
普段見慣れたきめ細やかで白く透き通る様な肌と艶のあるさらさらの黒髪をツインテールにした姿とは全く違い、明るい茶色の髪とキラキラのメイクが施されていてとってもアメリカンな感じだった。
「フン!甘いわね!私が誰だかわからないなんて!」
「って!その口調!心愛ちゃん?」
「そうよ!でもわからないのも無理も無いわ!」そういう6歳の少女はさっきまでと違って背丈も髪も体系すら変わっていた。
つり目とその口調でわかったが黙っていると誰だかわからないほどだった。
「ニャンなの?きみらは!ちょっと目を離した隙に勝手に部屋から抜け出して⁈」千里を連行したネコの人の1人?がそう言うと
「フン!月斗に見てもらいたくて!」「お姉さまのお姿を見たくて!」「月斗に見てもらいたくて!」
3人が同時に答える。
「まぁいいニャ!どうニャ?すごいニャろ?」
そう言って2人の後ろにいた白い毛の人猫が言う。
「すごい!京華ちゃんにも驚いたけど、心愛ちゃんの変化?っていうかソレって変身?ソレって変身なの?」
「まぁ、コレのおかげニャ!」そういって人猫は先っちょにイチジクの葉っぱの付いた木の棒を掲げた。
「ただの葉っぱのついた棒切れが?」
「ただの棒切れって言うニャ!これは試作品の魔法的愛玩具ニャ!」と言った青いネコの人はまぁるい肉球の付いた手で待ちにくそうに1本の棒切れを高々と挙げた。
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「まあ!お姉さま!お姉さまの銀髪姿!とってもお似合いで素敵ですわ!」
「私も月斗と同じ髪型が良かったんだが……」
「ん?馬鹿なの?」心愛が毒づく。
「いいえ!お姉さまのその髪型もとっても素敵ですわ!それとそのお耳と尻尾!」
お耳?尻尾?
自分の耳を触ってみたが特に変わった様子は無かった……ん?頭の上にも耳が!
コレ…か?そして尻尾?……モフモフだ!
鏡に向かい自分の姿を確認する。
「これが私?ニャ?」
ニャ?
鏡に映った自分の姿を見て驚きの声を漏らす…
ニャ?
「ああ、そっちは「なりきり変身棒」ニャ!」
「なりきり変身棒?」
「フン!えらくダサい名前ね!」と悪態をついた瞬間に心愛の変身が解けた。
すると身につけていた衣装は一瞬で消え全裸になる。
「なっ!何よコレ?」
体型も大人の体型から瞬時に元の姿に戻っていた。
「ダメにゃよ!「なりきり変身棒」をディスったら効果が切れるニャ!」
「ちょ!ちょっとどう言う事?服は?私の服はどうしたのよ?」
「服はちゃんとその棚の中に入ってるニャ」
見るとキチンと綺麗に折りたたまれた幼稚園の制服が棚に収納されていた。
しかもご丁寧にアイロンまでキッチリとかけられていた。
慌てて服を着る心愛。
「どうなってんのよコレ?」
「「なりきり変身棒」はなりたい自分になれるニャ!だから否定った途端に効果が無くなるニャ!」
「だから!どうして裸になってんの?って聞いてるの?」
「それニャ!……」
「そしてキッチリ折りたたんであるってどういう仕組み?」
「それニャ!……」理由を言わない。
「わぁ、便利だニャ!脱ぎっぱニャしにならなくて!」
千里は語尾にニャ!といいながらえらく気に入った様だ。
「じゃ無くて!裸になるのが問題でしょ!」
「それニャ!……」
♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎
猫耳、尻尾の生えた千里は更に「なりきり変身棒」を手にして棒を一回転させる。
「くるりんパッ!」
すると一瞬にして姿が変わる。
それを見て京華も「なりきり変身棒」を手にして棒を一回転させる。
「くるりんパッ!」
「そんな姿になって2人してバカじゃないの?」
心愛が2人の姿を見て毒を吐いた。
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「全くもって恐ろしい魔法ニャ!この魔法的愛玩具の「ヘアチェン棒」でこの効果ニャ……「なりきり変身棒」とイマバシーの魔法が合わさると一体どうなってしまうのニャ……?」
「魔法的愛玩具?!!なりきり変身棒?」
「何か…知らんけど…不思議と文字にすると卑猥な印象を受けそうな!」
「社長に急いで報告ニャ!いいかニャ?絶対、なりきり変身棒を持って「くるりんパッっ」て唱えたりしたらダメにゃ!絶対ニャ!」
そう言って人猫は部屋から出て行く。
無造作に置かれた「なりきり変身棒」……。
『コレって何にでもなれるのかな?』
誰かの思考が流れて来る。
『なりきりって言ってたな…青いネコの人が出した道具…もしや…』
『絶対…触るなよ…って言ってたよ…な』
『触るな…って言ってた…』
『…て事は使うとどうなる?何にでもなれるって事…か?』
『女子にも…千里や京華なんかにもなれるとすれば…』
『よせ!そんな事は許さん!』
『男なら…男なら…オッパイの感触を…確かめてみたいって思うものでしょ?』
『そうだ!…来年免許を取ったら是非やってみたい事が俺にはある!』
『アレか?』
『アレ!ダロ?』
『ああ…時速60キロで車の窓から手を出すやつ…』
『ああ…中学の時、デブの男の胸を揉んだりもした…が…虚しさだけが残った』
『所詮はVR…』
……………
『だがしかし!そんな事しなくてもコレさえあれば叶うかも!叶うかもだ!俺たちの夢が!』
『やはりそう考えるのが当然か…』
『このなりきり変身棒を使って誰かが女子に変身すれば!』
『待て!待て!誰がそんな恐ろしい事を?』
『ああ!当然なるなら千里!だな!あのナイスバディの千里だ!』
『いや!京華も捨て難い…』
『一体どっちのチチになるか!ダロ?』
『どっちの?じゃ無くて!誰が?ダロ?』
『こんな大役はやはり先生!』
『先生!』
『先生!』
『チチになるのは先生しか!先生がチチになるしか!』
『待て待て待て待て!チチになるってそしてチチになるって連呼しないでくれる?さっきもお父さんって呼ばれて無理やり父にされたんですけど?』
『大丈夫!先生なら出来るワ!』
『見せて下さい!先生の男気を!』
『………なれるだろうか?私に…誰か…私を導いてくれ!』
5人の間で激しい思考バトルが繰り返される中…1人の漢が動いた!
「くるりんパ!」
今橋 心司17歳。
たとえ女子に蔑まれても決して怯まない鋼の精神の勇者!
鋼の勇者!
彼だからこそなし得た自らがチチになる覚悟とチチになる勇気を皆に示した。
決して口にするなと言われた悪魔の呪文が鋼の勇者によって唱えられた……
「なりきり変身棒」の効果によって今橋の姿がハンドボール部のマネージャー南 千里の姿に変わる!のか?
さらに今橋の魔法の効果によってその部屋にいる全員が南 千里のチチになる!
5人の夢を乗せてそれに呼応するかの様に眩い光が部屋中を照らす。
………………………………………………………………
長い沈黙。
そこには女装した男子高校生4名と高校教師1名の姿が!
なりきれなかった………。
望まぬ結果にだれかが思った。
『ああ……性別までは変わらないんだ…………使えないな……』
思考は音声となり、なりきり変身棒に伝わる……
5人全員の服が一瞬で棚へとズラリと並んだ。
キッチリとアイロン掛けを施され折りたたまれている。
バタン!
急にドアが開く。
「月斗!見てくれ!」
そう言って現れたのは月斗の姿を真似た南 千里と千里の姿を真似た天道 京華だった。
そして生まれたままの姿の5人が横一列に呆然と立ち尽くしていた。
「大惨事ニャ!」
「お…みんなが私に!月斗も私になりたかったのか?京華ちゃん?ここで私がなりきり変身棒をディスった場合、私もみんなと同じになれるんだろうか?……が…さすがにアレは無理だ…な?」
「お気を確かに!お姉さま!アホがうつりますわ!」
魔法的愛玩具(マジガルラブトイズ)~そして父(チチ)になる。中編 完
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