162 / 190
第28章 人格の統合
3
しおりを挟む
相手はアメをもらうために尋ねてくる。
「どんな奉仕をしたらいいのでしょう?」
相手が聞いてきたら相手の手を取って言う。
「あなたの手で相手の愛をこの手で包んであげればいいのよ」
「相手の愛を? それはどこにあるのでしょうか?」
「相手の身になってあなたが探す協力をしてあげるのよ。さあ、あなたの手であたしのすべてを探るのよ」
今田潤子は相手の手のひらを自らの豊かな乳房の上に充てる。そうして、奉仕に導いていった。セックスこそ奉仕の精神の原点だ。相手を喜びに導く。手を握るだけでいってしまうものもいる。人体の痛点は千差万別だが、ツボはほぼ決まっている。だから、気持ちの良いツボを押さえる。押しても気持ちが良くないツボは何もしないのと同じ。だから、効果のあるサービスは無限なのだ。そこに今田潤子の社会奉仕活動の原点、考え方の原点がある。奉仕の精神こそ「愛」だ。
愛は2種類ある。「己の愛」と「己以外の愛」があり、総じて「愛」と呼ぶとする。「己の愛」は2つに分かれる。「心の愛」と「肉体の愛」だ。「心の愛」は脳内が感じる愛である。愛とは何か、を知る必要がある。実に存在が漠然としていてつかみにくいものだ。一人ひとりに聞いてみても愛の答えは一様ではないと思う。大方の人間が思う愛は概念でしかない。みんながこうだと思う愛に賛同しているだけだ。愛の形は人により違うのでないか、というのが今田潤子の愛の捉え方であり、愛で世界を変えるための原動力である。
「肉体の愛」はどんなものだろう。肉体に愛は存在するか。肉体への愛撫やマッサージが気持ちがいいのは血行が良くなり気分が良くなるためだろう。その部位は人により「耳たぶ」だったり、「舌の裏」だったり、「首筋」「脇」「横腹」「へそ」など違う。さほど気持ち良くない部位でも、この数点を同時に刺激することで気持ち良さが増大する部位もありそうだ。つまり、試さないと分からない。本人だって分からない。そういう分からないところを見つける意思が愛なのかもしれない。相手を知ることこそ愛かも。
「どんな奉仕をしたらいいのでしょう?」
相手が聞いてきたら相手の手を取って言う。
「あなたの手で相手の愛をこの手で包んであげればいいのよ」
「相手の愛を? それはどこにあるのでしょうか?」
「相手の身になってあなたが探す協力をしてあげるのよ。さあ、あなたの手であたしのすべてを探るのよ」
今田潤子は相手の手のひらを自らの豊かな乳房の上に充てる。そうして、奉仕に導いていった。セックスこそ奉仕の精神の原点だ。相手を喜びに導く。手を握るだけでいってしまうものもいる。人体の痛点は千差万別だが、ツボはほぼ決まっている。だから、気持ちの良いツボを押さえる。押しても気持ちが良くないツボは何もしないのと同じ。だから、効果のあるサービスは無限なのだ。そこに今田潤子の社会奉仕活動の原点、考え方の原点がある。奉仕の精神こそ「愛」だ。
愛は2種類ある。「己の愛」と「己以外の愛」があり、総じて「愛」と呼ぶとする。「己の愛」は2つに分かれる。「心の愛」と「肉体の愛」だ。「心の愛」は脳内が感じる愛である。愛とは何か、を知る必要がある。実に存在が漠然としていてつかみにくいものだ。一人ひとりに聞いてみても愛の答えは一様ではないと思う。大方の人間が思う愛は概念でしかない。みんながこうだと思う愛に賛同しているだけだ。愛の形は人により違うのでないか、というのが今田潤子の愛の捉え方であり、愛で世界を変えるための原動力である。
「肉体の愛」はどんなものだろう。肉体に愛は存在するか。肉体への愛撫やマッサージが気持ちがいいのは血行が良くなり気分が良くなるためだろう。その部位は人により「耳たぶ」だったり、「舌の裏」だったり、「首筋」「脇」「横腹」「へそ」など違う。さほど気持ち良くない部位でも、この数点を同時に刺激することで気持ち良さが増大する部位もありそうだ。つまり、試さないと分からない。本人だって分からない。そういう分からないところを見つける意思が愛なのかもしれない。相手を知ることこそ愛かも。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説


百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

乙男女じぇねれーしょん
ムラハチ
青春
見知らぬ街でセーラー服を着るはめになったほぼニートのおじさんが、『乙男女《おつとめ》じぇねれーしょん』というアイドルグループに加入し、神戸を舞台に事件に巻き込まれながらトップアイドルを目指す青春群像劇! 怪しいおじさん達の周りで巻き起こる少女誘拐事件、そして消えた3億円の行方は……。
小説家になろうは現在休止中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる