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第15章 ヒトメボレ
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「小山内さん、ごめんなさいね。こんなことをさせてしまって…… どうかしていたんだよ…… 幸い、この3人しか知らないことだから、ね? もう、忘れようね」
慶子は進一の言葉に対し声を荒らげ言った。
「だめよ… 絶対、無理よ、忘れられるわけないわ…… こんな…… こと……させておいて……」
純子が尻を床に付けて座り込んでいる。慶子の体はまだ、熱く火照っていた。慶子が純子から屈辱的な行為をさせられて、このままでは終わらせないわ、と思ったとき、純子は慶子の顔をのぞきこんだ。
「フフフ…… 何? 慶子さん、あたしたちを訴えるつもり? こんなことを役所の会議室で、お昼休み中にフェラチオを強要されたって? そんな異常な行動を…… あたしがさせたって…… だれが信じると思うの? 小山内グループの承継者がこんな痴態を自分から喜んでしていて、告訴なんて恥ずかしくないの?」
純子が諭すように言う言葉を聞いているうち、慶子の目から涙がとめどもなくあふれてきた。
「こんな屈辱的な行為を強要されて黙っていられないわ。パワハラだわ」
「あら? 変ね? 鍵などかかっていないドアなのだから、慶子さんは逃げようと思えば逃げられた。どうして逃げなかったの? あなた? 味わいたかったのでしょ? 美食家の血が騒いだのでしょ? 本性は、あたしと同類なのよ、慶子さんは」
慶子は純子の言葉に反論できず、唇をかみ締めていた。後悔の念ばかりが慶子の頭の中を駆け巡ていた。慶子の両目から涙が止めどもなく流れた。それを見た純子が慶子の前にハンカチを差し出した。驚いた慶子が顔を純子に向けると、笑顔でいっぱいの純子が立っていた。純子はいつもの神々しいオーラを放っていた。
「慶子さん、そんなにあたしと会食して感激してくださってうれしいわ。もう、名残惜しいけど、楽しいお昼休みは終わり。お弁当がとっても美味しかったわ。ありがとう。また、お誘いしてくださいね。あっ、これからも進一はデザートとして、共有しましょうね」
慶子は進一の言葉に対し声を荒らげ言った。
「だめよ… 絶対、無理よ、忘れられるわけないわ…… こんな…… こと……させておいて……」
純子が尻を床に付けて座り込んでいる。慶子の体はまだ、熱く火照っていた。慶子が純子から屈辱的な行為をさせられて、このままでは終わらせないわ、と思ったとき、純子は慶子の顔をのぞきこんだ。
「フフフ…… 何? 慶子さん、あたしたちを訴えるつもり? こんなことを役所の会議室で、お昼休み中にフェラチオを強要されたって? そんな異常な行動を…… あたしがさせたって…… だれが信じると思うの? 小山内グループの承継者がこんな痴態を自分から喜んでしていて、告訴なんて恥ずかしくないの?」
純子が諭すように言う言葉を聞いているうち、慶子の目から涙がとめどもなくあふれてきた。
「こんな屈辱的な行為を強要されて黙っていられないわ。パワハラだわ」
「あら? 変ね? 鍵などかかっていないドアなのだから、慶子さんは逃げようと思えば逃げられた。どうして逃げなかったの? あなた? 味わいたかったのでしょ? 美食家の血が騒いだのでしょ? 本性は、あたしと同類なのよ、慶子さんは」
慶子は純子の言葉に反論できず、唇をかみ締めていた。後悔の念ばかりが慶子の頭の中を駆け巡ていた。慶子の両目から涙が止めどもなく流れた。それを見た純子が慶子の前にハンカチを差し出した。驚いた慶子が顔を純子に向けると、笑顔でいっぱいの純子が立っていた。純子はいつもの神々しいオーラを放っていた。
「慶子さん、そんなにあたしと会食して感激してくださってうれしいわ。もう、名残惜しいけど、楽しいお昼休みは終わり。お弁当がとっても美味しかったわ。ありがとう。また、お誘いしてくださいね。あっ、これからも進一はデザートとして、共有しましょうね」
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