92 / 190
第15章 ヒトメボレ
1
しおりを挟む
小山内慶子は憧れの純子の指示の通り、会議室でヒトメボレを机の上に出した。ヒトメボレアプリはそれぞれのスマホに2人の名前を登録した。それにより、アプリ「ヒトメボレ」は3人の人格に応じたプログラムを形成し始めた。これがK区を恐怖に陥れるとはアプリ開発者の佐々木慎之介も予想外のことであった。
慶子は上司としての係長に大きな慈しみ、慕情、愛情、今までにない感情があふれてくるのを感じた。以前、執務室で進一と2人で試したときは、せいぜい、弁当を一緒に食べたい、と思う愛だったが、それとは全く違う。慶子は体の芯から進一に対する情熱が発していることを感じた。
「さあ、立って、あたしと一緒に味わうのよ」
慶子は純子に体を支えられ、促されるまま進一の前に移動させられた。純子は慶子の耳元でささやいた。
「さあ、膝を付いて座るのよ……」
純子は慶子に進一の側面にひざまずかせると、進一の体を慶子に向けさせた。慶子の目の前に進一の大きくなったピラミッドが向けられた。それを見た慶子が顔をしかめて目を細めた。純子がくすっと笑った声が慶子に聞こえた。
「こんな会議室で進一のものを食べてるなんて、あなたはそうとうな美食家ね?」
慶子は純子の言葉を聞いて、これから何を味わうつもりか、分かった。
「そんな係長のものを味わうなんてできないわ」
と、慶子は瞬時に思ったが、口には言葉が出せなかった。慶子は初めての行為に嫌悪を抱いたが、未知の味に興味が湧いた。味わってみたい、という欲望が、突然、大きく湧き上がってきた。
「小山内グループの承継者たるものがこんな愚行を犯せないわ」
慶子は上司としての係長に大きな慈しみ、慕情、愛情、今までにない感情があふれてくるのを感じた。以前、執務室で進一と2人で試したときは、せいぜい、弁当を一緒に食べたい、と思う愛だったが、それとは全く違う。慶子は体の芯から進一に対する情熱が発していることを感じた。
「さあ、立って、あたしと一緒に味わうのよ」
慶子は純子に体を支えられ、促されるまま進一の前に移動させられた。純子は慶子の耳元でささやいた。
「さあ、膝を付いて座るのよ……」
純子は慶子に進一の側面にひざまずかせると、進一の体を慶子に向けさせた。慶子の目の前に進一の大きくなったピラミッドが向けられた。それを見た慶子が顔をしかめて目を細めた。純子がくすっと笑った声が慶子に聞こえた。
「こんな会議室で進一のものを食べてるなんて、あなたはそうとうな美食家ね?」
慶子は純子の言葉を聞いて、これから何を味わうつもりか、分かった。
「そんな係長のものを味わうなんてできないわ」
と、慶子は瞬時に思ったが、口には言葉が出せなかった。慶子は初めての行為に嫌悪を抱いたが、未知の味に興味が湧いた。味わってみたい、という欲望が、突然、大きく湧き上がってきた。
「小山内グループの承継者たるものがこんな愚行を犯せないわ」
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
シチュボ(女性向け)
身喰らう白蛇
恋愛
自発さえしなければ好きに使用してください。
アドリブ、改変、なんでもOKです。
他人を害することだけはお止め下さい。
使用報告は無しで商用でも練習でもなんでもOKです。
Twitterやコメント欄等にリアクションあるとむせながら喜びます✌︎︎(´ °∀︎°`)✌︎︎ゲホゴホ
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
乙男女じぇねれーしょん
ムラハチ
青春
見知らぬ街でセーラー服を着るはめになったほぼニートのおじさんが、『乙男女《おつとめ》じぇねれーしょん』というアイドルグループに加入し、神戸を舞台に事件に巻き込まれながらトップアイドルを目指す青春群像劇! 怪しいおじさん達の周りで巻き起こる少女誘拐事件、そして消えた3億円の行方は……。
小説家になろうは現在休止中。
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる