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第12章 ゲームの対戦相手
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佐々木慎之助と小山内慶子はゴッドゲーム店の店長室のソファーに並んで座っていた。
「ねえ、あんた、これから帰るんでしょ? 家ってどこなの?」
慶子はすっかりなじんだ慎之助の隣に体を寄せるように座っている。
「もちろん、帰るよ。この上が僕の住まいさ。そろそろ、ラブ・ゲームをしに上に移動しようか? もうすぐ、10時、店を閉める時間だしね。きょうは泊まっていくかい?」
そう言われて慶子は自分の腕時計を見た。後5分で、10時になろうとしていた。慎之助とはほとんど会話という会話もなく、会って間もないのに、不思議に、すっかり打ち解けていた。慶子は慎之助のそばにいるとすごく落ち着くことに気が付いた。今までにない感覚だった。父や母と一緒にいてもこんな感覚にはなれなかった。慶子は2回目で会った男と初体験するとは思ってもいなかった。
「うん、いいけど…… さっきも聞いた、ラブ・ゲームってどんなことをするの? もしかして…… あれ? セックスも?」
口に出すことにためらいが慶子にあった。自分がかつてしたことのないセックスという体験を、この慎之助とこれからすることになるのかも、と思うと、慶子の顔が幾分上気すると同時に緊張してきた。ボーイフレンドは多くても、彼女はセックスをするとなると、ためらいがあった。たった一人の大切な人とする、という自分なりのルールを作っていたからだ。会って1カ月、それもきょうで会って2回目の男と肌を合わせる。顔はイケメンではあるが、どんな男か知らない。
「そうだよ、僕らは最高のテブ・ゲームができると思うよ。ただ、プログラムを作るプログラムを開発した僕にも、ヒトメボレがどんなプログラムを作るかはまったく未知数なんだ。ところで、セックスって何なの?」
慶子は慎之助の言葉に腹が立った。女に泊まれと言って、セックスは何か知らない、なんて悪い冗談だ。こいつのちんぽをひねりつぶしてやろうか、と本気で思った。慶子は冷静さを装った。
「ねえ、あんた、これから帰るんでしょ? 家ってどこなの?」
慶子はすっかりなじんだ慎之助の隣に体を寄せるように座っている。
「もちろん、帰るよ。この上が僕の住まいさ。そろそろ、ラブ・ゲームをしに上に移動しようか? もうすぐ、10時、店を閉める時間だしね。きょうは泊まっていくかい?」
そう言われて慶子は自分の腕時計を見た。後5分で、10時になろうとしていた。慎之助とはほとんど会話という会話もなく、会って間もないのに、不思議に、すっかり打ち解けていた。慶子は慎之助のそばにいるとすごく落ち着くことに気が付いた。今までにない感覚だった。父や母と一緒にいてもこんな感覚にはなれなかった。慶子は2回目で会った男と初体験するとは思ってもいなかった。
「うん、いいけど…… さっきも聞いた、ラブ・ゲームってどんなことをするの? もしかして…… あれ? セックスも?」
口に出すことにためらいが慶子にあった。自分がかつてしたことのないセックスという体験を、この慎之助とこれからすることになるのかも、と思うと、慶子の顔が幾分上気すると同時に緊張してきた。ボーイフレンドは多くても、彼女はセックスをするとなると、ためらいがあった。たった一人の大切な人とする、という自分なりのルールを作っていたからだ。会って1カ月、それもきょうで会って2回目の男と肌を合わせる。顔はイケメンではあるが、どんな男か知らない。
「そうだよ、僕らは最高のテブ・ゲームができると思うよ。ただ、プログラムを作るプログラムを開発した僕にも、ヒトメボレがどんなプログラムを作るかはまったく未知数なんだ。ところで、セックスって何なの?」
慶子は慎之助の言葉に腹が立った。女に泊まれと言って、セックスは何か知らない、なんて悪い冗談だ。こいつのちんぽをひねりつぶしてやろうか、と本気で思った。慶子は冷静さを装った。
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