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第11章 慶子と慎之助
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彼は今まで愛の橋渡しをすることだけの修行をしてきたので、自分はかつて恋愛を経験していないことに気が付く。愛を知らないものが、愛の橋渡しをすることに問題があるのではないか。そこで彼は慶子を相手に恋愛を経験しておくことを思いつく。クリスマスデートを自分が相手にすれば、クリスマスデート難民ゼロの目標もクリアできる。エロMエッサイ無さまの言っていたプチ切れが回避できるぞ、と、一石二鳥の妙案だと、自分の頭の良さにほれこんだ。
「お客さま、これからお持ちのスマホのゲームプログラムをお客さまバージョンに開発すると来月のクリスマスデートのお相手探しにはにはとても間に合いません。そこで私とお付き合いしていただくという手もあるのですが、いかがでしょうか?」
慶子は飲んでいた紅茶を慎之助の顔に狙いをつけるかのように吹き出した。
「えええぇー だって、あなた、神の使いのキューピッドなんでしょ? この前、そう言って説明していたでしょ?」
慶子はきょとんとした顔をして彼をまじまじ見つめた。結構、イケメンで、タイプかも? と思ったが人間じゃない人を好きになるなんて考えられない。
「いやぁー、無理よ、無理、神さまとお付き合いするなんて、絶対、金輪際、永遠に、無理だわぁー」
慶子は片手を顔の前で左右に振って、顔まで左右に降って、肩まで伸ばした髪を振って彼を拒否した。慎之助はその拒否に凍りついた。くそぉー カレシ日照りのくせして生意気なやつだなぁー ここは一発ぎゃふんと言わせたい、と必死に考えた。
「す、すんません、ウソついてましたぁー 僕はキューピッドではありませーーんー 天界では8ピッドって言ってましたが、今は人間に落ちたので佐々木慎之助って言いますぅー」
「お客さま、これからお持ちのスマホのゲームプログラムをお客さまバージョンに開発すると来月のクリスマスデートのお相手探しにはにはとても間に合いません。そこで私とお付き合いしていただくという手もあるのですが、いかがでしょうか?」
慶子は飲んでいた紅茶を慎之助の顔に狙いをつけるかのように吹き出した。
「えええぇー だって、あなた、神の使いのキューピッドなんでしょ? この前、そう言って説明していたでしょ?」
慶子はきょとんとした顔をして彼をまじまじ見つめた。結構、イケメンで、タイプかも? と思ったが人間じゃない人を好きになるなんて考えられない。
「いやぁー、無理よ、無理、神さまとお付き合いするなんて、絶対、金輪際、永遠に、無理だわぁー」
慶子は片手を顔の前で左右に振って、顔まで左右に降って、肩まで伸ばした髪を振って彼を拒否した。慎之助はその拒否に凍りついた。くそぉー カレシ日照りのくせして生意気なやつだなぁー ここは一発ぎゃふんと言わせたい、と必死に考えた。
「す、すんません、ウソついてましたぁー 僕はキューピッドではありませーーんー 天界では8ピッドって言ってましたが、今は人間に落ちたので佐々木慎之助って言いますぅー」
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