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第7章 小山内慶子
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進一は清水にさらに質問をすると、清水は首をかしげている。清水には今までしていた二人の会話が、全く聞こえていなかったようだ。何か変だ、と他の二人にも聞いてみたら、会話などしていたのか、と逆に聞かれたくらいだ。慶子と話している最中、慶子がつねに手にしていたスマホを見つめた。彼女はスマホを2つも手にしているのだ。その一つはどこかで見た記憶がある。
「小山内さん、スマホを2つも持っているの?」
進一が慶子に聞くと、彼女は驚いた顔をした。
「え、係長にはこのスマホ、見えるんですか? これって、店の人に言わせると、見える人と見えない人がいるらしいんです。スマホタイプのゲーム機で、新製品! 恋愛成就の必須アイテム・リア・ラブゲーム別名ヒトメボレ、って言ってました。もしかして…… 係長があたしと同じタイプって…… うそでしょ?」
急に慶子が今までとは違って気楽に話してきたように進一には感じた。彼女の言葉使いがくだけた気がした。
「係長にもこれが見えたなんて? う、うそー ちょっと意外ーー あんなに愛されている奥さまがいらっしゃるのに……」
彼女に変なことを言われた進一は、あきれて口を半開きにした。
「きみこそ、そのスマホをどうして持ってるの?」
「係長、電話が入っています、2番です。危機管理対策室長からです」
電話の着信があったことを同じ係の清水から告げられた。
「あ、ありがとう」
進一は慶子との話を途中で切り上げて自席に戻った。
「小山内さん、スマホを2つも持っているの?」
進一が慶子に聞くと、彼女は驚いた顔をした。
「え、係長にはこのスマホ、見えるんですか? これって、店の人に言わせると、見える人と見えない人がいるらしいんです。スマホタイプのゲーム機で、新製品! 恋愛成就の必須アイテム・リア・ラブゲーム別名ヒトメボレ、って言ってました。もしかして…… 係長があたしと同じタイプって…… うそでしょ?」
急に慶子が今までとは違って気楽に話してきたように進一には感じた。彼女の言葉使いがくだけた気がした。
「係長にもこれが見えたなんて? う、うそー ちょっと意外ーー あんなに愛されている奥さまがいらっしゃるのに……」
彼女に変なことを言われた進一は、あきれて口を半開きにした。
「きみこそ、そのスマホをどうして持ってるの?」
「係長、電話が入っています、2番です。危機管理対策室長からです」
電話の着信があったことを同じ係の清水から告げられた。
「あ、ありがとう」
進一は慶子との話を途中で切り上げて自席に戻った。
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