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第1章 二人
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彼女はキスをやめると、彼に背中を向けた。
「行ってきます」
「うん」
彼女はいつもの行政スパーウーマンに戻っていた。
進一は妻の愛を十分感じているが、二人で一緒に仲良く出勤していた頃が懐かしい、と思うようになっていた。近頃、彼女の出勤時間は早くなっていた。
若い頃、ベッドで目覚めると、彼女が進一の顔を見つめていることが多かった。目を開けた進一も彼女の顔を見つめる。すると、彼女はにっこりほほ笑んで小さい声で言う。
「ねえ、しよっ?」
純子が甘えた声で進一に聞こえないくらいの声でささやいてくる。進一は純子のその訴えるような甘えた顔を見せられると、エンジン全開で、いつだって戦闘態勢になる。
「遅刻しちゃうけど、大丈夫なの?」
「うん、だから、15分だけ…… しょ?」
進一は笑いながら布団をかぶって純子のモモの間に顔を入れると、彼女の敏感な部分に舌をゆっくりはわせた。もう、湿っていた。
「うぅうぅーーー」
進一が舌をはわせて5分後には彼女はくぐもった声を大きくしていく。
「あああぁーーーー」
あんなに小さな声で恥ずかしそうにささやいていた彼女はどこにもいなかった。10分ほど、あっけなく二人同時にいった後、彼女は呼吸を整えると、何事もなかったように素早くスーツに着替える。
「いってきまーす」
「うん」
いつもの顔に戻った彼女は朝食を食べないで家を飛び出していった。進一が大好きな彼女は、朝、進一に愛してもらった日には、絶対、残業はしてこなかった。朝の15分では体が物足りなくてがまんできない。だから、仕事中、冷静にこなせないほど、彼のことが頭に浮かんでくる、と言う。彼女は昼休みの時間が来るのを待っていたかのように、チャイムの音と同時、思わず彼の職場に電話する。
「行ってきます」
「うん」
彼女はいつもの行政スパーウーマンに戻っていた。
進一は妻の愛を十分感じているが、二人で一緒に仲良く出勤していた頃が懐かしい、と思うようになっていた。近頃、彼女の出勤時間は早くなっていた。
若い頃、ベッドで目覚めると、彼女が進一の顔を見つめていることが多かった。目を開けた進一も彼女の顔を見つめる。すると、彼女はにっこりほほ笑んで小さい声で言う。
「ねえ、しよっ?」
純子が甘えた声で進一に聞こえないくらいの声でささやいてくる。進一は純子のその訴えるような甘えた顔を見せられると、エンジン全開で、いつだって戦闘態勢になる。
「遅刻しちゃうけど、大丈夫なの?」
「うん、だから、15分だけ…… しょ?」
進一は笑いながら布団をかぶって純子のモモの間に顔を入れると、彼女の敏感な部分に舌をゆっくりはわせた。もう、湿っていた。
「うぅうぅーーー」
進一が舌をはわせて5分後には彼女はくぐもった声を大きくしていく。
「あああぁーーーー」
あんなに小さな声で恥ずかしそうにささやいていた彼女はどこにもいなかった。10分ほど、あっけなく二人同時にいった後、彼女は呼吸を整えると、何事もなかったように素早くスーツに着替える。
「いってきまーす」
「うん」
いつもの顔に戻った彼女は朝食を食べないで家を飛び出していった。進一が大好きな彼女は、朝、進一に愛してもらった日には、絶対、残業はしてこなかった。朝の15分では体が物足りなくてがまんできない。だから、仕事中、冷静にこなせないほど、彼のことが頭に浮かんでくる、と言う。彼女は昼休みの時間が来るのを待っていたかのように、チャイムの音と同時、思わず彼の職場に電話する。
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