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第41章 未来に向かって
1話
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机の前に座って執務をしていた田所は、櫻子の出現に目を大きく見開き、しこたま驚いた。
「あああぁーー」
邪心・田所は消え入りそうな声を上げると、椅子から飛び上がり、条件反射のごとく後ずさりをしたので、椅子に足を取られて、大きく後ろにのけぞって倒れてしまった。倒れながら後頭部を窓際の枠に勢いよくぶつけた。ゴツンと鈍い音をさせて、腰を壁にはわせるように滑り落ちると、尻を床に付けて静かにうなだれた格好になって動かない。
「あらぁー そんなに驚くことないのにねぇ。 困った人。でも、ちょうどいいわ、寝ていた方がこの人もむやみに怖がらないからいいかもね……」
櫻子と尚子は、田所の肩と足を抱えると、引きずりながら、学園長席の前の広い空間に移動させた。
「では、これより儀式を執り行います」
櫻子が宣言をするが、二人しかいない。
「ねえ、あんた、左半分、あたしは右半分ね。肉体は橋本さんでしょ? 脳の中は平八さんでも、体はしっかり感じるんだから、手を抜かず、いい、多分、初めてかもしれないから、しっかり気持ちよくしてやるのよ。まあ、あたしも男の人は初めてだから…… とにかく、逃げられないように、しっかり、縛り上げとくよ」
「櫻子様、初めての人が…… 邪心・田所でもいいんですかぁ? 抵抗ないんですかぁ?」
「ははぁー あんたって、純粋なアラビアーナ人じゃないものね? でも、あんたにもその血が流れているから分かると思うんだけどさ…… あたしたちって、基本、肉体が強じんなら、だれでも愛せるんだ…… なんか、悲しいよね、体が目的みたいで…… 長い間、虐げられてたせいなのかな? 女の子でもすぐに感じるしね…… 誰でも愛せるから誰でも、体が気持ちよくなるし、基本、誰でもあたしたちって構わないのよぉ」
悲しそうな顔で櫻子はそう言うと、田所の右側の手首にヒモを結び始めた。それを見た尚子も左側の手首をヒモで縛り始めた。それぞれの手首、足首にヒモを結んだところで、足と腕を大の字の形にして広げた。桜子は超能力を使って、床にペグを瞬時に打ち込んだ。二人はペグに手首、足首を固定させた。
「用意オッケー、それでは邪心の平八さんに起きていただきましょうか」
櫻子は田所にキスをして口をふさいだ。そして、鼻を指でつまんだ。しばらくして、呼吸ができなくなった田所が苦しそうにもだえだした。
「うううーーー 」
田所が両目をいっぱいに広げ首を左右に振って櫻子のキスをはずそうとしている。苦しくて目から涙をあふれさせていた。それを見た櫻子は口を離した。
「あああ、櫻子、助けてくれー 助けてーーー」
口が自由になった田所は悲鳴を上げながら、頭を上下左右に必死になって動かしている。自分が動けない訳が分からないようだ。
「あら、気が付きましたわね。では、改めて……」
そう言って櫻子は、田所にゆっくり顔を近づけてからキスをした。田所は目を丸くして驚いている。櫻子がキスをやめて顔を離す。
「き、貴様ぁー いきなり、俺を、どうするつもりだぁーー」
「あらぁー あたしたち、夫婦になったのに今まで何もなさってないのよぉ どうしてかなぁ? あなた、女の人が怖いんではないのかしら?」
「愚かなことを言うな、わたしは教育者・田所平八郎だぞ! わたしは女に不自由したことがない、おまえがあきれるほどのモテモテ男なんだぁー 驚いたろぉー」
「うっそー あなたって、顔が天狗だったコンプレックスで、性欲が起こらないだけでしょ? 女の人にコンプレックスを感じているのよ。その根は深いわ。とっても…… 最初からあたしの魅力に食いついてこないなんて、変だなぁー って、思っていたのよぉー ねえ、邪心さん?」
「何のことだ、わたしは田所平八郎だぞ、ジャシンさんではない、何をたわけたことを言っているぅー」
「そう? まあ、いいわ、これからその心をあたし好みの男にしてあげるわぁー」
そう言って櫻子は、田所のスーツの袖口からはさみを使って切り裂き始めた。
「おおー 貴様ぁー 何をする気だぁ 体が動かせんぞぉー」
田所の腕のスーツは切り裂かれ、強じんな筋肉の腕が現れた。さらに胸に向かってはさみを入れていく。盛り上がった大胸筋が現れた。田所は首をめいいっぱい持ち上げて、自分の服が徐々にはがされていく光景を見守っていた。
「お、おい、いったい服を切り裂いて、私をどうするつもりなんだ?」
櫻子は尚子にはさみを渡してから、田所の顔の前に顔を近づけると、にやりと笑った。
「いっぱい気持ちよくさせて上げて、あたしに首ったけになるのよ、あたしがいなくては生きていけない体になるのよぉ…… ねえ 楽しみでしょ。あなたにはなかった新しい快楽よ。考えただけで興奮してこない? あたしたちを喜ばすこと以外に何の興味もなくなってしまう、すっごく…… 幸せな時間があなたを満たしてくれるのよ……」
「あああぁーー」
邪心・田所は消え入りそうな声を上げると、椅子から飛び上がり、条件反射のごとく後ずさりをしたので、椅子に足を取られて、大きく後ろにのけぞって倒れてしまった。倒れながら後頭部を窓際の枠に勢いよくぶつけた。ゴツンと鈍い音をさせて、腰を壁にはわせるように滑り落ちると、尻を床に付けて静かにうなだれた格好になって動かない。
「あらぁー そんなに驚くことないのにねぇ。 困った人。でも、ちょうどいいわ、寝ていた方がこの人もむやみに怖がらないからいいかもね……」
櫻子と尚子は、田所の肩と足を抱えると、引きずりながら、学園長席の前の広い空間に移動させた。
「では、これより儀式を執り行います」
櫻子が宣言をするが、二人しかいない。
「ねえ、あんた、左半分、あたしは右半分ね。肉体は橋本さんでしょ? 脳の中は平八さんでも、体はしっかり感じるんだから、手を抜かず、いい、多分、初めてかもしれないから、しっかり気持ちよくしてやるのよ。まあ、あたしも男の人は初めてだから…… とにかく、逃げられないように、しっかり、縛り上げとくよ」
「櫻子様、初めての人が…… 邪心・田所でもいいんですかぁ? 抵抗ないんですかぁ?」
「ははぁー あんたって、純粋なアラビアーナ人じゃないものね? でも、あんたにもその血が流れているから分かると思うんだけどさ…… あたしたちって、基本、肉体が強じんなら、だれでも愛せるんだ…… なんか、悲しいよね、体が目的みたいで…… 長い間、虐げられてたせいなのかな? 女の子でもすぐに感じるしね…… 誰でも愛せるから誰でも、体が気持ちよくなるし、基本、誰でもあたしたちって構わないのよぉ」
悲しそうな顔で櫻子はそう言うと、田所の右側の手首にヒモを結び始めた。それを見た尚子も左側の手首をヒモで縛り始めた。それぞれの手首、足首にヒモを結んだところで、足と腕を大の字の形にして広げた。桜子は超能力を使って、床にペグを瞬時に打ち込んだ。二人はペグに手首、足首を固定させた。
「用意オッケー、それでは邪心の平八さんに起きていただきましょうか」
櫻子は田所にキスをして口をふさいだ。そして、鼻を指でつまんだ。しばらくして、呼吸ができなくなった田所が苦しそうにもだえだした。
「うううーーー 」
田所が両目をいっぱいに広げ首を左右に振って櫻子のキスをはずそうとしている。苦しくて目から涙をあふれさせていた。それを見た櫻子は口を離した。
「あああ、櫻子、助けてくれー 助けてーーー」
口が自由になった田所は悲鳴を上げながら、頭を上下左右に必死になって動かしている。自分が動けない訳が分からないようだ。
「あら、気が付きましたわね。では、改めて……」
そう言って櫻子は、田所にゆっくり顔を近づけてからキスをした。田所は目を丸くして驚いている。櫻子がキスをやめて顔を離す。
「き、貴様ぁー いきなり、俺を、どうするつもりだぁーー」
「あらぁー あたしたち、夫婦になったのに今まで何もなさってないのよぉ どうしてかなぁ? あなた、女の人が怖いんではないのかしら?」
「愚かなことを言うな、わたしは教育者・田所平八郎だぞ! わたしは女に不自由したことがない、おまえがあきれるほどのモテモテ男なんだぁー 驚いたろぉー」
「うっそー あなたって、顔が天狗だったコンプレックスで、性欲が起こらないだけでしょ? 女の人にコンプレックスを感じているのよ。その根は深いわ。とっても…… 最初からあたしの魅力に食いついてこないなんて、変だなぁー って、思っていたのよぉー ねえ、邪心さん?」
「何のことだ、わたしは田所平八郎だぞ、ジャシンさんではない、何をたわけたことを言っているぅー」
「そう? まあ、いいわ、これからその心をあたし好みの男にしてあげるわぁー」
そう言って櫻子は、田所のスーツの袖口からはさみを使って切り裂き始めた。
「おおー 貴様ぁー 何をする気だぁ 体が動かせんぞぉー」
田所の腕のスーツは切り裂かれ、強じんな筋肉の腕が現れた。さらに胸に向かってはさみを入れていく。盛り上がった大胸筋が現れた。田所は首をめいいっぱい持ち上げて、自分の服が徐々にはがされていく光景を見守っていた。
「お、おい、いったい服を切り裂いて、私をどうするつもりなんだ?」
櫻子は尚子にはさみを渡してから、田所の顔の前に顔を近づけると、にやりと笑った。
「いっぱい気持ちよくさせて上げて、あたしに首ったけになるのよ、あたしがいなくては生きていけない体になるのよぉ…… ねえ 楽しみでしょ。あなたにはなかった新しい快楽よ。考えただけで興奮してこない? あたしたちを喜ばすこと以外に何の興味もなくなってしまう、すっごく…… 幸せな時間があなたを満たしてくれるのよ……」
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