蜃気楼の女

窓野枠

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第36章 橋本浩一の記憶

6話

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 超能力を生まれながらに持っていた尚子は、幼い頃、見なくていいものを、ずっと、見てきた。ある意味、不幸な生い立ちといえた。見させたくないという両親は、隠し部屋という秘密の部屋まで作ったのに、そんな配慮のかいなく、尚子はつぶさに両親の愛の行為の一部始終を見てきた。
 だから、尚子にとってセックスは、愛し合うものの自然な行為として、幼い頃から理解してきた。何でも透視できる超能力を持ったがゆえに、目にするものすべてが知識となり、未来への教養、想像力、活動力になった。尚子はすべての愛を常に吸収しているのだろう。だから、体から後光を放っている。
「あたし、おじさんが好きなのよ、おじさんはあたしのことをどう思う?」
「ああ、もちろん、尚子が好きだよ」
「良かったぁ- やっと尚子って呼んでくれた。ずっとあたしのこと…… 愛してくれるよねぇ もちろん、あたしもおじさんを愛するよぉー」
 橋本の顔ににこやかな顔を近づけた尚子は、舌を使って唇をなめながらキスをすると、足元に顔を移動させていった。膝までなめていくと、橋本を見ながら、橋本の心棒の先をまたなめ始めた。橋本はたがが外れたように、4回目、5回目、6回目の精を放出した。
 尚子は橋本の精のすべてを飲み終えると満足して言った。
「おじさんの子どもたちがあたしの体にいっぱい入ったわ…… 今度、あたしの中に挿入し、おじさんも超能力を手に入れてね……」
「超能力? 何それ? よく分からないけど、……尚子をいっぱい気持ちよくしたいよ…… どうすればいい?」
「うぅーん…… おじさんは…… そのままでいいから……」
「そうか…… 動けなくてごめんよ……」
「気にしないで……」
 尚子は首を左右に激しく振った。橋本は上半身を起こそうとしたが、頭や首、腕は動くが、体はやはり力が入らない。それを見た尚子が橋本の体を支える。
「無理しないで…… 寝ててね……」
 そう言った尚子はベッドの上に立ち上がり、制服のスカートの中に手を差し入れてパンティーを下ろした。尚子は下を向いて考えていた。
「おじさん…… あたしからいくからねぇ…… あたしも初めてなのぉ」
 そう言うと尚子はスカートのフォックを外すと、スカートが橋本の胸の上に落ちた。その様子を見ていた橋本の目に尚子の白い下腹部にある黒い茂みが丸見えになった。
「おじさん…… 見えてる? いい? ここ…… に入れるから…… いい?」
「ああぁ…… 分かった…… そ、そこに入れることくらいは知ってる……」
 くすっと笑った尚子は腰をゆっくり橋本の顔から遠ざけていくと、右手で橋本の心棒をつまんで、尚子の女性自身にあてがった。尚子の陰唇から蜜がトロトロしみ出していた。尚子が橋本の腰に近づけると、心棒の先はするりとなめらかに奥に向かって進んでいった。アラビアーナの女たちにも処女膜というものがあるが、それ自体が弾力に富んでいて、心棒に刺激を与えるパーツになっていた。
「ぁあー おじさんが入ってくぅーー」
 橋本の顔を見つめながら、尚子が腰をゆっくり下ろしていくと、橋本の心棒が子宮の壁に突き当たるのを感じた。
「あぁー おじさんの…… 完全に入ったわぁー 」
「うぅん 俺は動かせないから…… 尚子が動かしてみて……」
 尚子はゆっくり腰を前後斜め、上下に動かし始めた。尚子の中に入った橋本の心棒はちつの筋肉で周囲からじんわり締め付けられ、それだけで気持ちがいいのに、さらに尚子が抽挿を始めたので、口とは比べようもない驚異的な摩擦が橋本を襲った。
「うっぅ……」と橋本がうめくと、その声に合わせるように尚子も顔をゆがめた。
「おじさん…… もう、これって…… 友だち以上だね?」
「ああぁ…… そうだ…… 友だち以上だぁーー 」
「それって、なんて言うのぉ?」
「恋人って言うじゃないかぁー ああぁーー だめだぁー 限界だぁー もう出そうだぞぉー だめだぁー 出すぞぉー」と、橋本が絶叫すると、尚子も「うぅうん いいよぉー おじさんーーーーー あたしーいくぅーー」と、尚子も大きな声で叫んだ。
 アラビアーナの血筋とは言え、体を鍛えていない華奢きゃしゃな尚子は、なれない抽挿運動で腰を使ったため、ぐったりとして心棒でつながったまま、体の上に重なっていた。橋本も何回も尚子の中に射精して、精が尽きて脱力状態にあった。
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