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第35章 現代の安田邸
15話
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「嫌よー 恥ずかしいわぁーーー」
尚子は絶叫すると、体を小さくすぼめて震えだした。しばらく小さくなっていたが、顔を上げて進一の体を見た。
「今いる進ちゃんって、本物なの? ねえ、ちょっとだけ、触っていいかしら?」
そう言って尚子は、進一の体に近づいてきた。そして、進一の股間で怒張している心棒をじっと見つめて、そっと、手を差し出してきた。
「……し…… 失礼しまーーすぅううー」
尚子はそう言うと、進一の心棒の先を親指と人差し指でつまんだ。先からは先走りがほとばしり出ていてヌルヌル状態になっていた。
「あっ、なんか、ヌルヌルして、なまめかしいぃわぁ…… これが現実の世界の感覚なの?……」
そう言いながら尚子の目から涙があふれていた。
「ああー これってぇー やっと進ちゃんと肉体関係になったのぉーー」
その瞬間、部屋のドアから尚子の母、ナルミがノックもしないで突然、飛び込んできた。
「尚子ー おかえりぃー やっと、現実の世界に戻ったわねー お母さん、心配してたわー 良かったわねー 進一さん、尚子を現実の世界に導いてくれて、ありがとう、本当にありがとうねぇー」
進一は尚子と二人で裸になりながら、ベッドに座っている姿をナルミに目撃されて、恥ずかしかった。そんな状況でありながら、進一にとっては、ナルミが尚子のそばに寄ってきて、背中の後ろからハグしている愛情があふれる姿になぜか現実感がなかった。
「僕らのことは、お母さんにはすべてお見通しだったのですね?…… こんなところをお見せしてしまい申し訳ありません……」
「進一さん、恥ずかしがらなくていいわよ、進一さんのことはすべて知ってるからね……あたしも、尚子も超能力があって、どんなことも分かるのよ。隠し事なんか、あたしたちの前では無意味なのよ」
進一にはナルミの言うことが、何を言っているのか理解できなかった。
「お母さん、超能力とおっしゃいましたか? それはどんな能力なんでしょう?」
「そうねぇー 例えば、この部屋、変でしょ?」
改めて、ナルミから言われた質問は、ずっと、この部屋に入ってから尚子に質問していた最大の疑問である。この部屋の大きさも形も、変だが、尚子の作るドールがロボットとか言う次元を超えた精巧さが、現実と言う世界と整合性を持っていない。進一にはこの今の状況がすべて疑問であって、その答えが、妄想の世界という結論になる。結論、今は妄想の世界にいる。三段論法の結果であると思っていた。
進一の生きてきた常識が通用しない世界がある。今まで、何度となく、尚子と異世界を共有してきた記憶が、フラッシュバックのようによみがえることがあったが、尚子が進一の記憶を超能力を使って消してきた、ということらしい。
尚子は開発を封印してきた医療用再生細胞移植術カプセルを使うときが来たことを感じた。
「進ちゃん、あたしと一緒にこの超能力を使って、世界を救うときが来たわ」
「えぇつー 意味が不明なんだけどぉー 僕はそんな大それた超能力とか言うの、絶対、持ってないから……」
「そうなの? それはおかしいわ…… その進ちゃんのそれって、他の人よりすごくないの? だって、それを見ると、あたし、もう、すごく体がほてってくるのよ…… 他の人では駄目なのよ、進ちゃんのだけよ、それって、進ちゃんの超能力じゃないの?」
尚子は話しながらもなえることなく怒張している進一の心棒を見つめる。
「それは分からないな。僕は尚ちゃんを見ていると、こうなるだけなんだよ…… 他の人を見てもこうならないから……」
「へえーーー そうなんだぁー ねえ、それ、あたしにところに入れてくれる? あたしも進ちゃんのだけなのよ、そう思うのぉ」
そう言う展開になって二人は抱き合った。傍らにいたナオミはにこにこ笑いながら言った。
「いいわねぇー 若い人は元気が良くてぇー あたしもこれで肩の荷が下りたわぁ。もう、あたしは退散するから仲良く心置きなく二人で励むのよー フフフゥーーー」
尚子は絶叫すると、体を小さくすぼめて震えだした。しばらく小さくなっていたが、顔を上げて進一の体を見た。
「今いる進ちゃんって、本物なの? ねえ、ちょっとだけ、触っていいかしら?」
そう言って尚子は、進一の体に近づいてきた。そして、進一の股間で怒張している心棒をじっと見つめて、そっと、手を差し出してきた。
「……し…… 失礼しまーーすぅううー」
尚子はそう言うと、進一の心棒の先を親指と人差し指でつまんだ。先からは先走りがほとばしり出ていてヌルヌル状態になっていた。
「あっ、なんか、ヌルヌルして、なまめかしいぃわぁ…… これが現実の世界の感覚なの?……」
そう言いながら尚子の目から涙があふれていた。
「ああー これってぇー やっと進ちゃんと肉体関係になったのぉーー」
その瞬間、部屋のドアから尚子の母、ナルミがノックもしないで突然、飛び込んできた。
「尚子ー おかえりぃー やっと、現実の世界に戻ったわねー お母さん、心配してたわー 良かったわねー 進一さん、尚子を現実の世界に導いてくれて、ありがとう、本当にありがとうねぇー」
進一は尚子と二人で裸になりながら、ベッドに座っている姿をナルミに目撃されて、恥ずかしかった。そんな状況でありながら、進一にとっては、ナルミが尚子のそばに寄ってきて、背中の後ろからハグしている愛情があふれる姿になぜか現実感がなかった。
「僕らのことは、お母さんにはすべてお見通しだったのですね?…… こんなところをお見せしてしまい申し訳ありません……」
「進一さん、恥ずかしがらなくていいわよ、進一さんのことはすべて知ってるからね……あたしも、尚子も超能力があって、どんなことも分かるのよ。隠し事なんか、あたしたちの前では無意味なのよ」
進一にはナルミの言うことが、何を言っているのか理解できなかった。
「お母さん、超能力とおっしゃいましたか? それはどんな能力なんでしょう?」
「そうねぇー 例えば、この部屋、変でしょ?」
改めて、ナルミから言われた質問は、ずっと、この部屋に入ってから尚子に質問していた最大の疑問である。この部屋の大きさも形も、変だが、尚子の作るドールがロボットとか言う次元を超えた精巧さが、現実と言う世界と整合性を持っていない。進一にはこの今の状況がすべて疑問であって、その答えが、妄想の世界という結論になる。結論、今は妄想の世界にいる。三段論法の結果であると思っていた。
進一の生きてきた常識が通用しない世界がある。今まで、何度となく、尚子と異世界を共有してきた記憶が、フラッシュバックのようによみがえることがあったが、尚子が進一の記憶を超能力を使って消してきた、ということらしい。
尚子は開発を封印してきた医療用再生細胞移植術カプセルを使うときが来たことを感じた。
「進ちゃん、あたしと一緒にこの超能力を使って、世界を救うときが来たわ」
「えぇつー 意味が不明なんだけどぉー 僕はそんな大それた超能力とか言うの、絶対、持ってないから……」
「そうなの? それはおかしいわ…… その進ちゃんのそれって、他の人よりすごくないの? だって、それを見ると、あたし、もう、すごく体がほてってくるのよ…… 他の人では駄目なのよ、進ちゃんのだけよ、それって、進ちゃんの超能力じゃないの?」
尚子は話しながらもなえることなく怒張している進一の心棒を見つめる。
「それは分からないな。僕は尚ちゃんを見ていると、こうなるだけなんだよ…… 他の人を見てもこうならないから……」
「へえーーー そうなんだぁー ねえ、それ、あたしにところに入れてくれる? あたしも進ちゃんのだけなのよ、そう思うのぉ」
そう言う展開になって二人は抱き合った。傍らにいたナオミはにこにこ笑いながら言った。
「いいわねぇー 若い人は元気が良くてぇー あたしもこれで肩の荷が下りたわぁ。もう、あたしは退散するから仲良く心置きなく二人で励むのよー フフフゥーーー」
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