102 / 134
第35章 現代の安田邸
5話
しおりを挟む
尚子は進一の質問に明確に答えられない。しどろもどろになっていく。頭が白くなっていく。膝が震えてくる。
「ご、ごめんなさいーーー 進ちゃん、あたしのことを嫌いにならないでぇーー」
尚子はそう叫んで、その場に座り込んでしまった。
「そうか? 睡眠薬を使って僕を裸にしていたんだね? なんてことをするんだ、きみはぁーー」
「ご、ごめんなさい、許してくださいませ、ませ……」
「駄目だね、僕の裸をたっぷり眺めたんだろ? 一方的な行為はフェアーではないね、いけないねーー いけないねぇー そんことをしちゃーいけねえよぉー」
進一は尚子の顔を上から、なめるように見つめた。
「ご、ごめんなさい…… 」
尚子は頭を下げて謝った。
(そっかー 睡眠薬を使ったことにしておくかなぁー)
頭の働かなくなった尚子は、短絡的に今の進一から嫌われるかもしれない危機を回避できればいい、と思っていた。尚子は睡眠薬で眠らせることが、犯罪行為ということが分からなくなっていた。
この展開に喜んだのは進一だった。突如、尚子が犯罪者になったからだ。
「これから、きみの取る行動は分かってるね?」
「……」
進一の問いかけに尚子はどう答えていいか分からないで押し黙った。その悩んでいる尚子に向かって進一は笑って言った。
「きみは僕に犯罪行為を働いたんだよ。もう、ろう屋行きだねぇー 僕の判断一つでどうにでも成るんだよ、きみは……」
進一の興奮は最高潮に達しようとしていた。
(今日の妄想は、絶好調だぞぉー)
進一は心の中で絶叫していた。
「ろう屋行きが嫌なら、きみも僕に、すべてを、全部を、隠さないで、見せるんだよ、いいね……」
そう言い放った進一は、尚子をいたぶっているようで、自分の言った言葉に、自画自賛して興奮していた。
(今日の僕の妄想は、格別に、興奮するなぁー なんでかなぁー?)
進一は尚子を頭の髪を手のひらでポンポンと軽くたたいて追い詰めるように言う。
「きみは僕に見せたいんだろ?」
そう言ってから、腰をかがめた進一は尚子の顔を横からのぞき込んでほおを指の先でこする。尚子はすすーと触られた途端、体に電気が走り、一瞬、はねた。追い詰められる尚子は、いつもと違う展開に酔って、尚子も興奮が高まってきた。
「は、はい…… も、もちろんです。み、見てくださいますヵぁ?」
(えぇーー 尚ちゃんが見せるって言っているよ。すごい展開になってきたよー 今日の妄想はすごすぎだぁー)
尚子の返事に対し、進一は、さらに高ぶり、語気を荒々しくさせて言った。
「じゃ…… 見せなさい…… 全部ね、隠さずに…… さあ、立ちなさい…… さあ、何を見せたかったんだ? 言ってみろ!」
進一の命令口調を恨むような顔を見せた尚子は、ゆっくり立ち上がると、手を両脇にそろえると直立した。やや顔を下に向けている。尚子は決心したように、その顔を進一の顔に向けてゆっくり上げ、頭を縦にゆっくり振って了承した。
「あたしの体を…… 見てくだ……さぃ」
そう言った尚子の顔は真っ赤に紅潮していた。白いブラウスの首に近いところのボタンに両手を移動させる。尚子の手の指がぷるぷる震えているのが分かる。ボタンを上から順番に下に向かって、外していく。はだけたブラウスのすき間から白い肌が表れだした。尚子の真っ白な肌が、部屋の照明が当り、まぶしく光っている。あまりにも奇麗でまぶしい。進一はこんな恥辱を尚子に味わわせている自分が恐くなり、目を閉じた。
(ほんと、きょうの妄想はすごすぎるよぉー)
そう思いながら、閉じた目を開け、さあ、見るぞと気合いを入れた。これから、尚子の服に隠れた肌が見られると思うとぞくぞくした。進一はそっと目を開いていく。夢ではなく尚子はまだ目の前にいてブラウスのボタンを外していた。進一はさらに目を大きく見開いて、叫んだ。
「さあっー 僕に何を見せたかったのか、もっと、はっきり言うんだぁ!」
進一の大きな声が部屋に響いた。
「ご、ごめんなさいーーー 進ちゃん、あたしのことを嫌いにならないでぇーー」
尚子はそう叫んで、その場に座り込んでしまった。
「そうか? 睡眠薬を使って僕を裸にしていたんだね? なんてことをするんだ、きみはぁーー」
「ご、ごめんなさい、許してくださいませ、ませ……」
「駄目だね、僕の裸をたっぷり眺めたんだろ? 一方的な行為はフェアーではないね、いけないねーー いけないねぇー そんことをしちゃーいけねえよぉー」
進一は尚子の顔を上から、なめるように見つめた。
「ご、ごめんなさい…… 」
尚子は頭を下げて謝った。
(そっかー 睡眠薬を使ったことにしておくかなぁー)
頭の働かなくなった尚子は、短絡的に今の進一から嫌われるかもしれない危機を回避できればいい、と思っていた。尚子は睡眠薬で眠らせることが、犯罪行為ということが分からなくなっていた。
この展開に喜んだのは進一だった。突如、尚子が犯罪者になったからだ。
「これから、きみの取る行動は分かってるね?」
「……」
進一の問いかけに尚子はどう答えていいか分からないで押し黙った。その悩んでいる尚子に向かって進一は笑って言った。
「きみは僕に犯罪行為を働いたんだよ。もう、ろう屋行きだねぇー 僕の判断一つでどうにでも成るんだよ、きみは……」
進一の興奮は最高潮に達しようとしていた。
(今日の妄想は、絶好調だぞぉー)
進一は心の中で絶叫していた。
「ろう屋行きが嫌なら、きみも僕に、すべてを、全部を、隠さないで、見せるんだよ、いいね……」
そう言い放った進一は、尚子をいたぶっているようで、自分の言った言葉に、自画自賛して興奮していた。
(今日の僕の妄想は、格別に、興奮するなぁー なんでかなぁー?)
進一は尚子を頭の髪を手のひらでポンポンと軽くたたいて追い詰めるように言う。
「きみは僕に見せたいんだろ?」
そう言ってから、腰をかがめた進一は尚子の顔を横からのぞき込んでほおを指の先でこする。尚子はすすーと触られた途端、体に電気が走り、一瞬、はねた。追い詰められる尚子は、いつもと違う展開に酔って、尚子も興奮が高まってきた。
「は、はい…… も、もちろんです。み、見てくださいますヵぁ?」
(えぇーー 尚ちゃんが見せるって言っているよ。すごい展開になってきたよー 今日の妄想はすごすぎだぁー)
尚子の返事に対し、進一は、さらに高ぶり、語気を荒々しくさせて言った。
「じゃ…… 見せなさい…… 全部ね、隠さずに…… さあ、立ちなさい…… さあ、何を見せたかったんだ? 言ってみろ!」
進一の命令口調を恨むような顔を見せた尚子は、ゆっくり立ち上がると、手を両脇にそろえると直立した。やや顔を下に向けている。尚子は決心したように、その顔を進一の顔に向けてゆっくり上げ、頭を縦にゆっくり振って了承した。
「あたしの体を…… 見てくだ……さぃ」
そう言った尚子の顔は真っ赤に紅潮していた。白いブラウスの首に近いところのボタンに両手を移動させる。尚子の手の指がぷるぷる震えているのが分かる。ボタンを上から順番に下に向かって、外していく。はだけたブラウスのすき間から白い肌が表れだした。尚子の真っ白な肌が、部屋の照明が当り、まぶしく光っている。あまりにも奇麗でまぶしい。進一はこんな恥辱を尚子に味わわせている自分が恐くなり、目を閉じた。
(ほんと、きょうの妄想はすごすぎるよぉー)
そう思いながら、閉じた目を開け、さあ、見るぞと気合いを入れた。これから、尚子の服に隠れた肌が見られると思うとぞくぞくした。進一はそっと目を開いていく。夢ではなく尚子はまだ目の前にいてブラウスのボタンを外していた。進一はさらに目を大きく見開いて、叫んだ。
「さあっー 僕に何を見せたかったのか、もっと、はっきり言うんだぁ!」
進一の大きな声が部屋に響いた。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。


【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?


淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる