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第33章 再生細胞移植術後
2話
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現在の課題は健全な細胞に変異するのに、移植後、原子が体内にくまなく浸透するのに1週間も時間が掛かることだ。それは、尚子に考えてもらう。尚子はすでに加速する方法を、実践していたことを櫻子は知らされていない。体を巡る血流を促してやればいい。
キュートで、容姿が端麗の櫻子はどこまでも心の優しい女であり、並外れた性欲が旺盛な健康的な女性であった。彼女は、世の人類を愛情であふれさせ、たくさんの愛する仲間たちと愛を確認し合う。その方法は、それぞれが求める行為によって楽しむのだ。体、心、どんなものを媒介にしてもそして、 | 蜃気楼《しんきろう》の国が現実味を帯びてきたことを喜んでいた。
「目的のためには、あたしの体を投げ打ってでも成就させるわ。そのために命も肉体も惜しまない。まずは、あたしがこの目標のために体をはって実験台になるわ!」
櫻子は自らの壮大な目標を掲げ、その目的の崇高さに酔った。
「ああ、早くあたしの体を思う存分投げ打ちたいわ。ううう、もう、がまんができそうにないわ……」
と、虐げられ続けてきたアラビアーナ国の末えいである櫻子は、個人としては、今まで、虐げられたことも、いじめられたことも、叱られたこともなく、大切に育てられてきた。
「アアーー いじめられるって? どんな思いなのかしら?」
大切に育てられたラービアは、思考回路がいまいち人と違っていた。これも彼女の魅力の一つかもしれない。彼女は、いじめるという行為に対し、どんな行為か想像するだけで興奮した。彼女は、いじめを正しく理解していないからだ。彼女は愛する人から、じらされたり、恥ずかしいことをされたりすること、をいじめられること、と捉えていた。
平八郎が、櫻子の体の魅力の虜にならなかったのは、自分をいじめていたせいではないか、と思っていた。
夫の平八郎はすっかり思考が変異し、顔もイケメンに変貌し、もて男となった。彼は、櫻子、尚子だけに関心を抱かず、令和のジゴロになっていた。それでも橋本本来の人の心を穏やかにする能力だけは、かろうじて温存されていたので、田所の脳を浸食された後も、櫻子の邪心による世界的破壊パワーは封じ込められていた。
櫻子は平八郎が自分の魅力の虜にならないことを知った。なぜなら、移植後、一度も、彼が櫻子の体を求めてこなかった。それどころか、平八郎は毎晩、毎夜、女性を学園寮の秘密部屋におびき寄せ、己の欲望の毒牙に掛けていた。邪心で満たされた新生・平八郎は犯罪者になっていた。その被害者は増加し、警察も捜査中だったが、櫻子も尚子もそんなことは知る由もない。
尚子は櫻子と一緒に橋本を愛していこうと考えていたが、その思惑は外れた。田所のメモリを移植することは成功した。しかし、本体の橋本の脳、体の細胞を邪心に満ちた田所平八郎が乗っ取った。その結果、橋本は好色男、ジゴロ、ひも、すけこましなど、二人にとっては最悪・最低男に変貌していた。
よって、尚子の橋本を中心とした橋本、櫻子、尚子による3人4脚構想はすっかり消滅した。櫻子の破壊的な邪心が消滅したというのに一寸先はまた闇である。一難去ってまた一難。尚子が頼れる人間は、児玉進一しかいなくなった。自分に好意があるか分からない進一の心を知ることが、尚子にとって最重要課題だった。
「もう、ED男! あたしって、そんなにそそらないの?」
尚子は隣家で机に向かう進一を、きょうも自室から透視していた。進一はきょうも机に飾った尚子の写真を見ながら、オナニーをしていた。進一は今日も妄想して尚子を犯していたが、それを尚子は知らない。自分が能力を使ってオナニーをさせていると思っていた。
「アアアーー 尚ちゃん、いいよー」
精が尚子の写真に飛んだ。尚子はその光景を見て、尚子は進一が勢いよくこけしの先っぽから勢いよく射精をしたことを確認すると、自分もそれを見て興奮した。
「あたしの写真に進ちゃんのが掛かったわーー」
それを透視していた尚子は、進一と一緒にオーガズムに達した。尚子は自分の綺麗な透き通ったほおを右手の指を使って拭った。
キュートで、容姿が端麗の櫻子はどこまでも心の優しい女であり、並外れた性欲が旺盛な健康的な女性であった。彼女は、世の人類を愛情であふれさせ、たくさんの愛する仲間たちと愛を確認し合う。その方法は、それぞれが求める行為によって楽しむのだ。体、心、どんなものを媒介にしてもそして、 | 蜃気楼《しんきろう》の国が現実味を帯びてきたことを喜んでいた。
「目的のためには、あたしの体を投げ打ってでも成就させるわ。そのために命も肉体も惜しまない。まずは、あたしがこの目標のために体をはって実験台になるわ!」
櫻子は自らの壮大な目標を掲げ、その目的の崇高さに酔った。
「ああ、早くあたしの体を思う存分投げ打ちたいわ。ううう、もう、がまんができそうにないわ……」
と、虐げられ続けてきたアラビアーナ国の末えいである櫻子は、個人としては、今まで、虐げられたことも、いじめられたことも、叱られたこともなく、大切に育てられてきた。
「アアーー いじめられるって? どんな思いなのかしら?」
大切に育てられたラービアは、思考回路がいまいち人と違っていた。これも彼女の魅力の一つかもしれない。彼女は、いじめるという行為に対し、どんな行為か想像するだけで興奮した。彼女は、いじめを正しく理解していないからだ。彼女は愛する人から、じらされたり、恥ずかしいことをされたりすること、をいじめられること、と捉えていた。
平八郎が、櫻子の体の魅力の虜にならなかったのは、自分をいじめていたせいではないか、と思っていた。
夫の平八郎はすっかり思考が変異し、顔もイケメンに変貌し、もて男となった。彼は、櫻子、尚子だけに関心を抱かず、令和のジゴロになっていた。それでも橋本本来の人の心を穏やかにする能力だけは、かろうじて温存されていたので、田所の脳を浸食された後も、櫻子の邪心による世界的破壊パワーは封じ込められていた。
櫻子は平八郎が自分の魅力の虜にならないことを知った。なぜなら、移植後、一度も、彼が櫻子の体を求めてこなかった。それどころか、平八郎は毎晩、毎夜、女性を学園寮の秘密部屋におびき寄せ、己の欲望の毒牙に掛けていた。邪心で満たされた新生・平八郎は犯罪者になっていた。その被害者は増加し、警察も捜査中だったが、櫻子も尚子もそんなことは知る由もない。
尚子は櫻子と一緒に橋本を愛していこうと考えていたが、その思惑は外れた。田所のメモリを移植することは成功した。しかし、本体の橋本の脳、体の細胞を邪心に満ちた田所平八郎が乗っ取った。その結果、橋本は好色男、ジゴロ、ひも、すけこましなど、二人にとっては最悪・最低男に変貌していた。
よって、尚子の橋本を中心とした橋本、櫻子、尚子による3人4脚構想はすっかり消滅した。櫻子の破壊的な邪心が消滅したというのに一寸先はまた闇である。一難去ってまた一難。尚子が頼れる人間は、児玉進一しかいなくなった。自分に好意があるか分からない進一の心を知ることが、尚子にとって最重要課題だった。
「もう、ED男! あたしって、そんなにそそらないの?」
尚子は隣家で机に向かう進一を、きょうも自室から透視していた。進一はきょうも机に飾った尚子の写真を見ながら、オナニーをしていた。進一は今日も妄想して尚子を犯していたが、それを尚子は知らない。自分が能力を使ってオナニーをさせていると思っていた。
「アアアーー 尚ちゃん、いいよー」
精が尚子の写真に飛んだ。尚子はその光景を見て、尚子は進一が勢いよくこけしの先っぽから勢いよく射精をしたことを確認すると、自分もそれを見て興奮した。
「あたしの写真に進ちゃんのが掛かったわーー」
それを透視していた尚子は、進一と一緒にオーガズムに達した。尚子は自分の綺麗な透き通ったほおを右手の指を使って拭った。
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