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第19章 遺伝子
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写真の中のワンピースをまとった尚子が、自らの意志で服を脱いでいく。まるで、ストリッパーがステージでスポットライトを浴びながら脱いでいるように妖艶な情景だ。光り輝く一糸まとわぬ全裸の尚子が床に転がり、大きく足を少しずつ広げていく。
「あたし、きれい?」
踊り子になりきった尚子が、観客である進一に投げキッスし、媚びを売っているように見える。あたしを抱いて、そう願うように、進一を見ているようで、焦点の定まらないうつろな目をしている。必死に抱いてもらいたくて、彼女は進一に投げキッスを盛んに送る。右手を口元あらず、ヴァギナに当てての投げキッスをする。進一は尚子のあられもない股のヒダを見つめる。その盛り上がったヴァギナに興奮した進一は生唾を飲むと、ピーピピピピーーー 指笛を鳴らす。その声援に応えるように、尚子は恥ずかしげもなく片手を使ってヴァギナを指の先で左右に広げる。穴の奥にピンク色に光った薔薇の花びらが咲いている。尚子は自分さえ目視できない体内を他人に見られているという恥ずかしさで体が震える。ヴァギナはさらに溢れ出る蜜により花びらに艶を与える。その光景に我慢の限界を超えた進一はステージに飛び上がると、足を広げた尚子の上に覆い被さり、足首を握りしめ、さらに両足を左右に大きく広げていく。
「ものすごく、きれいだーーー」
進一は、目の前のその光景に対し、自分は傍観者なのか、当事者である自分なのか、どちらか分からなくなる。今、まさに尚子を押さえつけていて、清楚で純真無くな尚子の心に、己の欲望である肉棒を突き入れようとしている。清楚で純真無くな裸の踊り子を、僕は犯していいのか。逡じゅんする。進一はズボンを突き破るほど大きくなっていくジュニアを両手で押さえつけ、叫んだ。
「尚ちゃん…… きれいだよ…… いとしの尚ちゃん、好きだ!」
自室の机の上に置かれた尚子の全身写真を見ながら、進一は慌てて口をつぐんだ。ワンピースを着た尚子の全身写真を見ながらも、スカートの下の尚子の恥部を想像する。そんな繰り返される尚子に対する妄想をしていることが、尚子に対し後ろめたい。好青年を演じることに終始し、尚子に今まで接してきた。しかし、そんな進一の妄想を尚子は、いつも自分の部屋から透視しながら、自分の体を見て勃起する進一を見て、いつも楽しんでいた。ああ、進ちゃんはあたしの柔肌を触っている妄想をしてるの? あんなにあそこを固くしちゃって、手で押さえている。かわいいなあ。ほんと、真面目なんだから。ああ、進一の長け狂ったあれ、ほしいなあ。尚子は進一の様子を自室から透視していると、だんだん腹が立ってくる。
「さあ、これから日本を変える、世界を変える。未来を変える! 打倒、立て、若ものたち、女子は立たないけど、女子も立て! さあ、とことん交わろう!」
尚子はとにかく早く進一と心底、愛し合いたかった。進一の興奮しているジュニアを見る尚子は、進一は正常な男子なのに、なぜ、自分を抱いてくれないのか、理解できないでいた。もっと、女の子に対し、積極的に生きてほしい。尚子が開発したセックスに対する免疫療法増加用AI機能付きアダルトドールは、臨床試験により国の認可を受け、公式アダルトドールとして、若者に1体ずつ貸与されるという施策が首相談話として発表された。
しかし、日本国内の青少年に行き渡るには2年は掛かる。櫻子が政府の中枢に働きかけ、貸与するように画策したものだ。櫻子はセックスをしないと生きられない体に若者の本能を開発しようとした。しかし、日本征服の野望はなかなか進んでいかない。櫻子はイラついた。ドールは精密機械であり簡単に量産化できないから、普及に時間は掛かる。それでも、早く手に入れた若者からは好評だ。彼らはお相手ドールと呼んだ。悲しいとき、寂しいとき、時に話し相手となり、そして、やるせないとき、誰に対しても等しく、とてつもない快楽を提供した。彼らの喚起の叫びを聞くと、櫻子は嬉しかった。
「尚子、アダルトドールの増産をもっと頑張って進めてね」
櫻子は尚子に檄を飛ばす。少しでも早く多くのアダルトドールを普及させようとした。
尚子の開発したアダルトドールは進一そのものだった。振り向いてくれない進一を思って開発したものがアダルトドールである。あたしには進ちゃんが幼いときからそばにいてくれた。進ちゃんが尚子にとってドールだった。あるときはお兄ちゃんドール、あるときは、心も身も、煩わしいことから開放し、昇天させてくれたオナニードール、エッチなことを聞いてくれるエッチな家庭教師ドール、さまざまなドールを演じてくれた。彼らは孤独で、気持ちを交わすことが苦手だ。人とつながれない。人を愛するのが怖い。将来、危惧されていた、少子化社会。セックスレス? 男女交際、どれもが面倒に感じた草食男子と女子。その先にはどんな世界が待っているのであろう。生を受けてさらなる種を生む。動物の基本的な、自然な繁殖能力が消滅しかねない。それはかつて絶滅した恐竜みたいなものの末路に近いのだろうか? 尚子はアダルトドールのAI機能の原型を進一の人を思いやる優しい気持ちと同じに作った。AI機能によるその優しさはさらなる優しさを生み出していく。試作品のアダルトドールはどれも進一の心で充たされた完全なるパートナーだった。いつもそばにいてくれる心の友だちだ。いつだって、優しく、そっと、気持ちのいいことをしてくれる優しいパートナーだった。だから、尚子はアダルトドールとセックスすることにためらいはなかった。彼らは進一の分身だった。4年間、尚子の前から姿を消していた進一に変わる存在だった。そんなことを尚子は思い出していた。
「あたし、きれい?」
踊り子になりきった尚子が、観客である進一に投げキッスし、媚びを売っているように見える。あたしを抱いて、そう願うように、進一を見ているようで、焦点の定まらないうつろな目をしている。必死に抱いてもらいたくて、彼女は進一に投げキッスを盛んに送る。右手を口元あらず、ヴァギナに当てての投げキッスをする。進一は尚子のあられもない股のヒダを見つめる。その盛り上がったヴァギナに興奮した進一は生唾を飲むと、ピーピピピピーーー 指笛を鳴らす。その声援に応えるように、尚子は恥ずかしげもなく片手を使ってヴァギナを指の先で左右に広げる。穴の奥にピンク色に光った薔薇の花びらが咲いている。尚子は自分さえ目視できない体内を他人に見られているという恥ずかしさで体が震える。ヴァギナはさらに溢れ出る蜜により花びらに艶を与える。その光景に我慢の限界を超えた進一はステージに飛び上がると、足を広げた尚子の上に覆い被さり、足首を握りしめ、さらに両足を左右に大きく広げていく。
「ものすごく、きれいだーーー」
進一は、目の前のその光景に対し、自分は傍観者なのか、当事者である自分なのか、どちらか分からなくなる。今、まさに尚子を押さえつけていて、清楚で純真無くな尚子の心に、己の欲望である肉棒を突き入れようとしている。清楚で純真無くな裸の踊り子を、僕は犯していいのか。逡じゅんする。進一はズボンを突き破るほど大きくなっていくジュニアを両手で押さえつけ、叫んだ。
「尚ちゃん…… きれいだよ…… いとしの尚ちゃん、好きだ!」
自室の机の上に置かれた尚子の全身写真を見ながら、進一は慌てて口をつぐんだ。ワンピースを着た尚子の全身写真を見ながらも、スカートの下の尚子の恥部を想像する。そんな繰り返される尚子に対する妄想をしていることが、尚子に対し後ろめたい。好青年を演じることに終始し、尚子に今まで接してきた。しかし、そんな進一の妄想を尚子は、いつも自分の部屋から透視しながら、自分の体を見て勃起する進一を見て、いつも楽しんでいた。ああ、進ちゃんはあたしの柔肌を触っている妄想をしてるの? あんなにあそこを固くしちゃって、手で押さえている。かわいいなあ。ほんと、真面目なんだから。ああ、進一の長け狂ったあれ、ほしいなあ。尚子は進一の様子を自室から透視していると、だんだん腹が立ってくる。
「さあ、これから日本を変える、世界を変える。未来を変える! 打倒、立て、若ものたち、女子は立たないけど、女子も立て! さあ、とことん交わろう!」
尚子はとにかく早く進一と心底、愛し合いたかった。進一の興奮しているジュニアを見る尚子は、進一は正常な男子なのに、なぜ、自分を抱いてくれないのか、理解できないでいた。もっと、女の子に対し、積極的に生きてほしい。尚子が開発したセックスに対する免疫療法増加用AI機能付きアダルトドールは、臨床試験により国の認可を受け、公式アダルトドールとして、若者に1体ずつ貸与されるという施策が首相談話として発表された。
しかし、日本国内の青少年に行き渡るには2年は掛かる。櫻子が政府の中枢に働きかけ、貸与するように画策したものだ。櫻子はセックスをしないと生きられない体に若者の本能を開発しようとした。しかし、日本征服の野望はなかなか進んでいかない。櫻子はイラついた。ドールは精密機械であり簡単に量産化できないから、普及に時間は掛かる。それでも、早く手に入れた若者からは好評だ。彼らはお相手ドールと呼んだ。悲しいとき、寂しいとき、時に話し相手となり、そして、やるせないとき、誰に対しても等しく、とてつもない快楽を提供した。彼らの喚起の叫びを聞くと、櫻子は嬉しかった。
「尚子、アダルトドールの増産をもっと頑張って進めてね」
櫻子は尚子に檄を飛ばす。少しでも早く多くのアダルトドールを普及させようとした。
尚子の開発したアダルトドールは進一そのものだった。振り向いてくれない進一を思って開発したものがアダルトドールである。あたしには進ちゃんが幼いときからそばにいてくれた。進ちゃんが尚子にとってドールだった。あるときはお兄ちゃんドール、あるときは、心も身も、煩わしいことから開放し、昇天させてくれたオナニードール、エッチなことを聞いてくれるエッチな家庭教師ドール、さまざまなドールを演じてくれた。彼らは孤独で、気持ちを交わすことが苦手だ。人とつながれない。人を愛するのが怖い。将来、危惧されていた、少子化社会。セックスレス? 男女交際、どれもが面倒に感じた草食男子と女子。その先にはどんな世界が待っているのであろう。生を受けてさらなる種を生む。動物の基本的な、自然な繁殖能力が消滅しかねない。それはかつて絶滅した恐竜みたいなものの末路に近いのだろうか? 尚子はアダルトドールのAI機能の原型を進一の人を思いやる優しい気持ちと同じに作った。AI機能によるその優しさはさらなる優しさを生み出していく。試作品のアダルトドールはどれも進一の心で充たされた完全なるパートナーだった。いつもそばにいてくれる心の友だちだ。いつだって、優しく、そっと、気持ちのいいことをしてくれる優しいパートナーだった。だから、尚子はアダルトドールとセックスすることにためらいはなかった。彼らは進一の分身だった。4年間、尚子の前から姿を消していた進一に変わる存在だった。そんなことを尚子は思い出していた。
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