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第4章 安田邸
3話
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尚子はメグミというロボットの前に歩いて行くと、ケース上部にあるモニターにタッチした。モニターが明るくなった。モニターに文字が現れた。システム稼働 命令待ち という文字が表示された。
「メグミ、児玉進一に奉仕活動を開始しなさい」
尚子が目を閉じたメグミに言葉を掛けた。モニターに出現した表示が命令実行中になった。今まで、人形と思っていたが、人間が目覚めるように 瑞々しい呼吸を始め、胸がわずかに上下に動き始めた。メグミは閉じていた 瞼をゆっくり開いていった。そして、片腕で両方の乳首を隠し、腰の横に置いてあった手を腰から少しずつ体の中心に向けて動かしていくと黒いヘアーを隠した。実に繊細なエロさを備えた動きだった。
「ようこそ、児玉進一様、あたしを選んでくださりありがとうございます。これよりメグミは全身全霊を掛けて、ご主人様となられました進一様にご奉仕活動をさせていただきます。何なりとお申し付けくださいませ……」
大きな瞳を開けたアダルトドール・メグミが声を発した。人間と寸分変わらない言葉使い。
「尚ちゃん、これ、どういうこと? まるで、人間みたいだよ」
「フフ、進ちゃん、驚いた? あたしの大学で勉強した成果が完成したの。4年も掛かったわ」
「尚ちゃん、東大の電子工学科だったよね?」
進一は尚子が語った夢を思い出した。遠い昔に聞いた記憶がよみがえった。生活を楽しくしてくれるものをつくりたいな。尚子はそんなことを言っていた。
「あたしが担当したのはロボットの頭脳に当たるAIが主で、アフターファイブで性器の部分よ。すでに、入学したときには体のベース研究は完成していたけど、動きがぎこちなかったの。大学在学中に学校とは独自にここで母と二人で開発していたのよ」
「ええ? お母さんにもそんなスキルがあったの? これって、まるで人間そっくりだね。さっき言っていたセックスもできるの?」
「フフ、進ちゃん、興味津々でしょ? これからあたしの医療用生殖機能回復アダルトドールをたっぷり堪能して……」
「え? 何? 何? アダルトドールだって?」
「医療用のセックス回復プログラムで、政府から認可されたわ。あたしがお願いしたらすぐ、父が認可してくれた。進ちゃん、体験すれば、すぐ、このすごさが分かるから……」
「エエエー セックスする? それも医療用なの?」
「まずは、お試しあれ…… 進ちゃんもあたしとセックスできないなんて、病気みたいなものと思わない? もっと、自然にセックスしてもいいと思わない?」
「尚ちゃんからそんな話を聞くとは思わなかったな……」
「体験してみて、進ちゃん。あたしとセックスできないなんて、おかしいよ。病気を治して、あたしとしよ? さあ、メグミ、進ちゃんとセックスしなさい」
ロボット・メグミは窮屈そうなケースから全裸の体をくねらせながら出て来て直立すると進一の方向を見た。
「ターゲットを識別、命令実行プログラム始動。これより進一への医療用奉仕活動プログラム、レベル3を実行いたします」
メグミは尚子に顔を向けてはほ笑んだ。そして、進一に顔を向けると、全裸の体を進一に向けた。
「フフフ、進一様、いっぱい気持ちよくなって楽しみましょ……」
長い髪を揺らしながらメグミが両手を腰に当て、腰を左右にフリフリ進一に体をくねらして近づく。何ともなまめかしい動きだ。進一の前で立ち止まり、直立すると、
「フフ、いい男ね、あたしのタイプだわ……」
そう言ったメグミは、両手を進一の肩の上に乗せ、顔を進一に近づけ、唇を重ねた。
「ウウウーーー 苦しい、すごい情熱的なキスだね!」
「あら? まだ、唇の吸引力の経験値が少ないみたいね。目標はとろけるような甘いキスなのに……」
「メグミ、児玉進一に奉仕活動を開始しなさい」
尚子が目を閉じたメグミに言葉を掛けた。モニターに出現した表示が命令実行中になった。今まで、人形と思っていたが、人間が目覚めるように 瑞々しい呼吸を始め、胸がわずかに上下に動き始めた。メグミは閉じていた 瞼をゆっくり開いていった。そして、片腕で両方の乳首を隠し、腰の横に置いてあった手を腰から少しずつ体の中心に向けて動かしていくと黒いヘアーを隠した。実に繊細なエロさを備えた動きだった。
「ようこそ、児玉進一様、あたしを選んでくださりありがとうございます。これよりメグミは全身全霊を掛けて、ご主人様となられました進一様にご奉仕活動をさせていただきます。何なりとお申し付けくださいませ……」
大きな瞳を開けたアダルトドール・メグミが声を発した。人間と寸分変わらない言葉使い。
「尚ちゃん、これ、どういうこと? まるで、人間みたいだよ」
「フフ、進ちゃん、驚いた? あたしの大学で勉強した成果が完成したの。4年も掛かったわ」
「尚ちゃん、東大の電子工学科だったよね?」
進一は尚子が語った夢を思い出した。遠い昔に聞いた記憶がよみがえった。生活を楽しくしてくれるものをつくりたいな。尚子はそんなことを言っていた。
「あたしが担当したのはロボットの頭脳に当たるAIが主で、アフターファイブで性器の部分よ。すでに、入学したときには体のベース研究は完成していたけど、動きがぎこちなかったの。大学在学中に学校とは独自にここで母と二人で開発していたのよ」
「ええ? お母さんにもそんなスキルがあったの? これって、まるで人間そっくりだね。さっき言っていたセックスもできるの?」
「フフ、進ちゃん、興味津々でしょ? これからあたしの医療用生殖機能回復アダルトドールをたっぷり堪能して……」
「え? 何? 何? アダルトドールだって?」
「医療用のセックス回復プログラムで、政府から認可されたわ。あたしがお願いしたらすぐ、父が認可してくれた。進ちゃん、体験すれば、すぐ、このすごさが分かるから……」
「エエエー セックスする? それも医療用なの?」
「まずは、お試しあれ…… 進ちゃんもあたしとセックスできないなんて、病気みたいなものと思わない? もっと、自然にセックスしてもいいと思わない?」
「尚ちゃんからそんな話を聞くとは思わなかったな……」
「体験してみて、進ちゃん。あたしとセックスできないなんて、おかしいよ。病気を治して、あたしとしよ? さあ、メグミ、進ちゃんとセックスしなさい」
ロボット・メグミは窮屈そうなケースから全裸の体をくねらせながら出て来て直立すると進一の方向を見た。
「ターゲットを識別、命令実行プログラム始動。これより進一への医療用奉仕活動プログラム、レベル3を実行いたします」
メグミは尚子に顔を向けてはほ笑んだ。そして、進一に顔を向けると、全裸の体を進一に向けた。
「フフフ、進一様、いっぱい気持ちよくなって楽しみましょ……」
長い髪を揺らしながらメグミが両手を腰に当て、腰を左右にフリフリ進一に体をくねらして近づく。何ともなまめかしい動きだ。進一の前で立ち止まり、直立すると、
「フフ、いい男ね、あたしのタイプだわ……」
そう言ったメグミは、両手を進一の肩の上に乗せ、顔を進一に近づけ、唇を重ねた。
「ウウウーーー 苦しい、すごい情熱的なキスだね!」
「あら? まだ、唇の吸引力の経験値が少ないみたいね。目標はとろけるような甘いキスなのに……」
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