蜃気楼の女

窓野枠

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第2章 魔性の女・安田尚子

4話

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 「午後2時です」
 児玉は尚子の声に驚いて目を開けた。また、時間が繰り返されている。尚子の隣にあの櫻子がいる。2度目。今までと同じ。櫻子によって、官能性技の奥義が繰り返されている。この櫻子とは一体何者なのだ。児玉は絶頂の余韻を噛みしめながら回想する。  
「どう? 今までの幻想セックス、快感を感じてくれたかしら? これが、幻想官能性技奥義、エンドレスの技よ。あなたは時間、場所を超越したのよ。この官能性技を尚子は獲得した。そして、なぜか、あなたも獲得してしまった。これで、あなたも官能性技を永久に繰り返し味わうことができるのよ。それが魔性のものたちに許された魔性力なの。どう? 同じ魔性界に落ちた気持ち? いいでしょ? あなたはその力を使って、いつでも、存分に、超能力を使うことができる……」  
 櫻子は自分の親指の先をなめ回しながら、話している。  
「どう? 嫌なら、この先っぽ、今、あたしがくわえてあげてもいいのよ……」  
 児玉はいつの間にか素っ裸にされて、芯棒を櫻子に握られていた。櫻子が握りながら、芯棒の先をなめ回している。なめ回しながら、顔を上げ、児玉の回答をうつろな目をして待っている。  
「先っぽがなくなるのが嫌なら、あたしと尚子が繰り出す性技で、24時間連続、官能 三昧ざんまいの射精地獄を味わってみるかしら? 芯棒から精液が空打ちするまで、二人から精液を吸い取られ、一滴も放出できず、竿がけいれんをして、最後、しおれていくのよ、どう? 究極の官能地獄を体験してみる?」  
 児玉は地獄と聞いて肝が縮む思いだったが、地獄を見てみたいと思った。  
「それって、何? 地獄なの? 僕には天国に聞こえるんだけど……」  
 櫻子は満身創痍になって笑った。  
「ハーハッハー あなたも心底魔性の男になったわね。頼もしいわ。普通の男なら、身も心も官能攻めによって疲弊し、ついに、何もかも壊れるのよ。しかし、魔性の能力を獲得した男は、射精すると同時、秘部の中から女の蜜と絡まったブレンド精密液を吸収してパワーを上げていけるのよ…… あなたすごい…… 選ばれし男だったようね」  
「何? それ? 吸血鬼みたいなもの? 僕は化け物にはなりたくないなぁー」  
 児玉はさっきから児玉の芯棒を握りしめている櫻子の手首をつかみ抱き寄せて唇を重ねた。  
「あら? あなた、ずいぶん、大胆ね、あなた程度の超能力で、あたしをもてあそぶつもり? いい度胸ね? フフフ……」
  不敵な笑いを浮かべた櫻子は尚子に命じた。
「尚子、進一を背後から羽交い締めするのよ!」  
 命じられた尚子は、着ている服を脱ぎ始めた。もともとミニスカート、薄手のブラウスと、あっさり脱ぎ終わると、ブラジャーを外した。形のいい乳房がポロリとあらわになった。その行動を見た児玉の中心はすぐに怒張した。初めて尚子の全裸を見た児玉の中心は怒張した。  
「フフフ、進一、体は正直よねえ…… あんた、尚子のこと好きなのね? この際だから、現実世界で、尚子としちゃったら? 尚子はあんたのこと、もともと好きだったみたいだからね。したいはずよぉー」  
 児玉は尚子をずっと大事にしてきた。
「そんなことできない。尚子とはまだそんな関係じゃない!」  
「あらあら、そんなきれい事をほざいて、このいきり立ったおちんちんはどうするの? 尚子のおまんこに入れたいんだろ?」  
 櫻子は児玉の分身を握ると、しごきだした。  
「ほらほら、入れたくなってきたろ?」  
 櫻子はさらに動きを早めた。  
「あああーー 駄目だーー 尚ちゃん、ごめん、いっちゃうよーーー」  
 児玉は苦しい形相をした。それを見届けた櫻子は尚子に命じた。  
「尚子、あんたのおまんこで受け止めなさい! ずっと欲しかったんだろ? 進一の精液を……」  
 既にパンティだけになっていた尚子は、児玉の腰の脇に近づくと、児玉の直立した芯棒の上にまたがった。櫻子が児玉の芯棒を握りしめている。  
「いい、尚子、そのまま、腰をネジ入れるのよ、たっぷり味わって楽しむといいわよ……」  
 櫻子は握っていた手を離した。児玉の顔が緩んだ。  
「ああ、尚ちゃん…… ごめん、もう、出そうだ……」  
 児玉が目を開けると尚子がそばにいた。  
「尚子、ごめんよ…… 出すよ……」  
 尚子の透き通るような白い肌を見て、児玉の中心がさらに起立していく。  
「進ちゃん、尚子は嬉しいよ、こんなにあたしを思ってくれていたなんて…… 一杯、進ちゃんの精液をあたしが、受け止めてあげるからね…… いっぱい出して……」
  児玉の肉棒を受け入れた尚子は、腰をゆっくり動かし始めた。
「進ちゃん、いつでも出していいよ…… 尚子は受け止められるから」  
 児玉はその言葉によって、官能の極地にいってしまった。児玉の熱い精液が放出された感覚を感じた尚子は、受け入れた満足感を全身で感じ、絶頂の極値に達すると、意識を失った。
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