6 / 134
第2章 魔性の女・安田尚子
3話
しおりを挟む
「初めまして、児玉さん……」
児玉の目の前に、尚子とは違う知らない女が立っていた。
「あたし、 山野櫻子って申します。あたしは魔性の女です。尚子さんもあたしと同じ魔性の女です。そんなこと突然、言われても、驚いちゃいますよね。まあ、あたしたち、世間で言うところの超能力者と理解していただいてよろしいか、と思います。きょうは尚子さんにとって歴史的な日になります。そして、児玉さんはその歴史的な日に立ち会える貴重な方です。この幸運を得られること、まことにおめでとうございます」
山野櫻子と名乗る女が突然、尚子の隣に立って両手で拍手をした。今までに一度も会ったことのない女性、いや、突然、訳の分からないことをいう、胡散臭い女である。それも、エロさ全開、グラマーな体がタイトな服からはみ出ているといった感じだ。なぜに胸の谷間をそんなにのぞけと言わんばかりの生地の少なさ。児玉は櫻子の胸の谷間に目を向けてしまう。冷静さを装いつつ、勃起した股間を両手で隠していた。
「いつの間に、この部屋に 突然、現れたの? どうなってるの?」
首をかしげながら児玉は尚子の顔を見た。尚子は櫻子の隣に並び、ぴったり体を寄せていた。
「ねえ、櫻子様って、あたしのお姉様なのよ…… 進ちゃん、櫻子様って美人で驚いちゃうでしょ? あたしのお姉さまで、学校で仲良くしていただいていますのよ……」
興奮気味に話す尚子の後ろに、櫻子が回ると、尚子の髪をいとおしそうに撫でだした。撫でている手を尚子の胸に下ろし、さらに胸をブラウスの上からなでる。尚子は胸を愛ぶされて気持ちいいのか口を半分だけ開け、櫻子を見上げていた。クリクリした眼を細め、眩しそうに櫻子を見ている。いつもの尚子はもうそこにはいなかった。櫻子が言うように、尚子は魔性に変身したに違いない。とは言っても、児玉には魔性がどんなものか、全然、検討もつかなかったがそんな気がした。児玉は魔性と言われる女をかつて見たことがなかったし、今の二人が自ら魔性というならそうだろう。そう思うしかない。
「これからあたしたちが、あなたをあたしたちの魔性パワーである官能技で骨抜き、メロメロにして差し上げますわね…… この儀式を終えると、あなたも超能力者をも超える魔性の男になれるの、フフフ……」
櫻子は右手の平を児玉の前にさっと突き出し、親指を垂直に立てた。その親指を櫻子は自分の口元に近づけると、舌を出して、親指の根元から指に沿ってゆっくりなめ回し始めた。児玉はこの櫻子の妖艶な行動にただならない恐怖を感じた。まずい、こいつらに魔性にされてしまう。児玉は魔性がどんなものか分からないけど、魔性にされたら、櫻子みたいになるのかと思うと、恐怖で全身が凍り付いた。
(女の櫻子はいいが、僕は男だ。なりたくない)
先ほどまで元気だった芯棒は、さらに、これから繰り出すという官能技への期待感で怒張を増加させていた。
「あー? きみは? 僕に何をするつもりだ?」
児玉はこの部屋から逃げだそうと椅子から立とうとした。体が動かない。動くと芯棒が痛い。これはどうしたことか? 児玉が自分の分身を見たら、尚子が児玉の前にひざまづいていて、彼の肉棒をいつの間にか右手でしっかり握りしめていた。
「尚ちゃん、いつの間に?」
尚子はにっこり笑って言った。
「進ちゃん、大好きよ…… これ、あたし、また、欲しくなったの…… 手で暖めてあげてたのよぉー」
尚子が進一の肉棒をくわえた。また、さっきと同じ状況だ、あの官能の嵐がやってくる。尚子がまた欲しい、ということは、今までのセックスは現実だったのか?
「さあ、これから、あなたは官能の土壺にはまるのです! 今までの幻想は魔性幻想官能性技です!」
「え? 何? その魔性官能性技って?」
「オー ノー ちょっと違いますー 魔性幻想官能性技ですねー もう少し分かりやすく言えば、魔性的精神世界での官能性技と言います。この性技を使えば、どんな場所、どんな時間でも、どんな人間ともセックスが可能になるのです。何人もあがなうことさえできない。さらに、時間が経過しない。快感がエンドレスで続く。精を放出し続け、体液のない、骨と皮だけになっても続けようとしてしまう。これぞ、何人もこの魔性性交性技から逃れることができない魔性の究極奥義です」
櫻子の話を聞いているうちに、児玉は頭の中が真っ白になってパニック状態になっていた。
「ああー、これは悪夢だ。夢から覚めたいーーー でも、体は拒否できない。穴に向かって突き進みたくて勃起している自分の性欲が止められない。期待を膨らませ、大いに歓喜している疲れ知らずの巨大肉棒となっていた」
児玉は全身全霊を使って心の雄たけびを上げた。
「アアアーーー いいぞーーー いけ、いけーーーー」
児玉が両手を高く上げて叫んだ。その最中、尚子は握りしめた児玉の分身をくわえたり、舌でなめたりして、 弄んでいた。櫻子が児玉の乳首を舌を使ってなめ始めた。
「あたしも進ちゃんの、って、好きよ…… ねえ、進ちゃん、どう? いいー?……」
「うううう--- いいよーーー 尚ちゃん…… 櫻子さん」
児玉は女たちの言う官能の 土壺に、どんどん、はまっていく恐怖を感じた。
児玉の目の前に、尚子とは違う知らない女が立っていた。
「あたし、 山野櫻子って申します。あたしは魔性の女です。尚子さんもあたしと同じ魔性の女です。そんなこと突然、言われても、驚いちゃいますよね。まあ、あたしたち、世間で言うところの超能力者と理解していただいてよろしいか、と思います。きょうは尚子さんにとって歴史的な日になります。そして、児玉さんはその歴史的な日に立ち会える貴重な方です。この幸運を得られること、まことにおめでとうございます」
山野櫻子と名乗る女が突然、尚子の隣に立って両手で拍手をした。今までに一度も会ったことのない女性、いや、突然、訳の分からないことをいう、胡散臭い女である。それも、エロさ全開、グラマーな体がタイトな服からはみ出ているといった感じだ。なぜに胸の谷間をそんなにのぞけと言わんばかりの生地の少なさ。児玉は櫻子の胸の谷間に目を向けてしまう。冷静さを装いつつ、勃起した股間を両手で隠していた。
「いつの間に、この部屋に 突然、現れたの? どうなってるの?」
首をかしげながら児玉は尚子の顔を見た。尚子は櫻子の隣に並び、ぴったり体を寄せていた。
「ねえ、櫻子様って、あたしのお姉様なのよ…… 進ちゃん、櫻子様って美人で驚いちゃうでしょ? あたしのお姉さまで、学校で仲良くしていただいていますのよ……」
興奮気味に話す尚子の後ろに、櫻子が回ると、尚子の髪をいとおしそうに撫でだした。撫でている手を尚子の胸に下ろし、さらに胸をブラウスの上からなでる。尚子は胸を愛ぶされて気持ちいいのか口を半分だけ開け、櫻子を見上げていた。クリクリした眼を細め、眩しそうに櫻子を見ている。いつもの尚子はもうそこにはいなかった。櫻子が言うように、尚子は魔性に変身したに違いない。とは言っても、児玉には魔性がどんなものか、全然、検討もつかなかったがそんな気がした。児玉は魔性と言われる女をかつて見たことがなかったし、今の二人が自ら魔性というならそうだろう。そう思うしかない。
「これからあたしたちが、あなたをあたしたちの魔性パワーである官能技で骨抜き、メロメロにして差し上げますわね…… この儀式を終えると、あなたも超能力者をも超える魔性の男になれるの、フフフ……」
櫻子は右手の平を児玉の前にさっと突き出し、親指を垂直に立てた。その親指を櫻子は自分の口元に近づけると、舌を出して、親指の根元から指に沿ってゆっくりなめ回し始めた。児玉はこの櫻子の妖艶な行動にただならない恐怖を感じた。まずい、こいつらに魔性にされてしまう。児玉は魔性がどんなものか分からないけど、魔性にされたら、櫻子みたいになるのかと思うと、恐怖で全身が凍り付いた。
(女の櫻子はいいが、僕は男だ。なりたくない)
先ほどまで元気だった芯棒は、さらに、これから繰り出すという官能技への期待感で怒張を増加させていた。
「あー? きみは? 僕に何をするつもりだ?」
児玉はこの部屋から逃げだそうと椅子から立とうとした。体が動かない。動くと芯棒が痛い。これはどうしたことか? 児玉が自分の分身を見たら、尚子が児玉の前にひざまづいていて、彼の肉棒をいつの間にか右手でしっかり握りしめていた。
「尚ちゃん、いつの間に?」
尚子はにっこり笑って言った。
「進ちゃん、大好きよ…… これ、あたし、また、欲しくなったの…… 手で暖めてあげてたのよぉー」
尚子が進一の肉棒をくわえた。また、さっきと同じ状況だ、あの官能の嵐がやってくる。尚子がまた欲しい、ということは、今までのセックスは現実だったのか?
「さあ、これから、あなたは官能の土壺にはまるのです! 今までの幻想は魔性幻想官能性技です!」
「え? 何? その魔性官能性技って?」
「オー ノー ちょっと違いますー 魔性幻想官能性技ですねー もう少し分かりやすく言えば、魔性的精神世界での官能性技と言います。この性技を使えば、どんな場所、どんな時間でも、どんな人間ともセックスが可能になるのです。何人もあがなうことさえできない。さらに、時間が経過しない。快感がエンドレスで続く。精を放出し続け、体液のない、骨と皮だけになっても続けようとしてしまう。これぞ、何人もこの魔性性交性技から逃れることができない魔性の究極奥義です」
櫻子の話を聞いているうちに、児玉は頭の中が真っ白になってパニック状態になっていた。
「ああー、これは悪夢だ。夢から覚めたいーーー でも、体は拒否できない。穴に向かって突き進みたくて勃起している自分の性欲が止められない。期待を膨らませ、大いに歓喜している疲れ知らずの巨大肉棒となっていた」
児玉は全身全霊を使って心の雄たけびを上げた。
「アアアーーー いいぞーーー いけ、いけーーーー」
児玉が両手を高く上げて叫んだ。その最中、尚子は握りしめた児玉の分身をくわえたり、舌でなめたりして、 弄んでいた。櫻子が児玉の乳首を舌を使ってなめ始めた。
「あたしも進ちゃんの、って、好きよ…… ねえ、進ちゃん、どう? いいー?……」
「うううう--- いいよーーー 尚ちゃん…… 櫻子さん」
児玉は女たちの言う官能の 土壺に、どんどん、はまっていく恐怖を感じた。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。


【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?


淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる