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第一章 その結婚、皇帝陛下の勅命につき
17 皇帝陛下のからかい癖
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ディートヘルムは迷うことなく手近な客室に入ると、さっさと腰掛けてランドルフも座るよう促してきた。この主君の話の早さは今に始まった事ではないため、ランドルフも略礼を取って対面に座す。
「さて侯爵。早速本題に入るが、セラフィナとは上手くいっているか」
「は、以前よりは顔を合わせる時間も増えたかと」
「左様か。他に何か変わったことはないか」
「変わったこと、でございますか」
そう問われれば、やはり思い出されるのは彼女の苦しそうな様子。胸に浮かんだ悲しげな微笑みに、ランドルフは頭の中にあったある考えを口に出すことを決意した。
「やはり、この結婚が嫌なのでしょう。近頃は何やら悲しげで、私としましては、気の毒なほどです」
「ふむ、悲しげか。なるほどな」
「陛下、お願いの儀がございます」
「申してみよ」
「アルーディアとの関係が回復した暁には、どうかセラフィナの自由を許していただきたいのです。そのためならば、私はどのような戦場にも立ちましょう」
それは、セラフィナが少しだけ過去を語ってくれたあの日から、ずっと考えていたことだった。
彼女は今までずっと政治に翻弄されてきた。虐げられ、命令から隣国に嫁がされ、最終的には自分のような男に下賜されて。
ランドルフにとって主君の命令は何よりも重い。しかし勅命を覆してでもなお、彼女には幸せになってもらいたかった。
それが例え離縁という結果になったとしても。
しばしディートヘルムは思案するように瞑目していたが、やがてゆっくりと目を開け、静かな色を湛えた瞳で見返してきた。
「驚いたな。余がアルーディアとの関係を回復したいと考えている事、気付いていたか」
「は、陛下ほどの才気を持ってすれば、六百年蓄積した軋轢を解消しようとお考えになるのも、当然のことでございますれば」
「なるほど、お前にそうまで買ってもらえるとは喜ばしいことよな。……ふむ。余もまた彼女を利用した一人。ただ幸せを願ってのその上申、退けられよう筈もない」
「陛下、では」
「その願い聞き届けよう。国家間の関係が落ち着いた暁にはお前達の好きにするがいい」
「……! ご厚情、感謝いたします!」
ランドルフは改めて椅子から立ち上がり、片膝をついて最敬礼の姿勢をとった。
やはりこの方が君主で良かったと改めて思う。知略家にして冷酷無比と怖れられるお方だが、心の奥底にはこうして思いやりの心を秘めているのだ。
「言っておくが、不確定要素が多いゆえ、セラフィナには明かしてはならぬぞ」
「は、畏まりました」
「それと、アイゼンフート侯。彼女の気持ちについてはよく確認してみろ」
「いえですが、それは」
「面と向かって嫌だと言われたわけではあるまい」
「それはそうでございますが、普通はそんな事は申せませぬ。陛下のことを愛しているから結婚したくない、などと」
「……ん?」
ディートヘルムは何を言っているのかわからないという顔をしてしばし制止した。当たり前のことを言っただけと思ったが、一体どうしたというのだろうか。
「ふ、あははははは! なんだそれは、傑作ではないか!」
次の瞬間、快活な笑い声が室内を満たした。いきなり爆笑しだした主君にさすがに面食らったランドルフは、未だ腹を抱え続けるディートヘルムに恐る恐る話しかけることにする。
「……陛下? 一体どうなさいました」
「ははははは! いや、お前が妙なことを申すから……っふふ、そうか、お前はそう思っていたのか」
ディートヘルムは目の端に滲んだ涙を拭きつつ、何とか笑いを収めたようだった。
「いや、それはないぞ、侯爵。セラフィナの余への評価など、レナータ以外には冷酷な人、といったところだろうよ。それくらいに利用させてもらったし迷惑をかけたからな。……いかんな、まだ一番の本題を伝えていなかった」
す、とディートヘルムのまとう雰囲気が変わった。先ほどまでの朗らかさは霧散し、為政者の持つ圧倒的な存在感が戻ってくる。ランドルフもまた居住まいを正し、次の言葉を待った。
「お前達の道が別れる時までで良い、彼女を守ってやれ。それに一番適任だと思ったからこそ、余はお前を選んだのだ」
「は。この命にかえましても」
——今夜、彼女に聞こう。ランドルフはこの時、その決意を固めていた。
ただ単に結婚が嫌だという理由なら、それはそれで自分が恥をかくだけのこと。
守っていく覚悟などとうにした。セラフィナが何らかの苦しみを抱えているのなら、あの華奢な肩にこれ以上背負わせるつもりはない。
「ああそうだ、今まで言い忘れていたのだが」
そこで言葉を切ったディートヘルムは、ニヤリと楽しげに笑って見せた。企み事を感じさせる、あの笑みだ。
「余は彼女には指一本触れたことがない。その事実もまあ、一応知っておいた方がよかろう」
突如として投下されたそれから身を守る術はなかった。衝撃の事実と言う名の爆弾が眼前で炸裂し、流石の黒獅子の思考回路も一瞬にして使い物にならなくなる。
この皇帝陛下は、面白いからという理由で人をおちょくる悪癖があるのだ。つまり今回も覚えていたのにあえて黙っていたというわけで。
せめて文句の一つも言ってやろうと顔を上げた頃には、ディートヘルムはとっくに退室していたのだった。
「さて侯爵。早速本題に入るが、セラフィナとは上手くいっているか」
「は、以前よりは顔を合わせる時間も増えたかと」
「左様か。他に何か変わったことはないか」
「変わったこと、でございますか」
そう問われれば、やはり思い出されるのは彼女の苦しそうな様子。胸に浮かんだ悲しげな微笑みに、ランドルフは頭の中にあったある考えを口に出すことを決意した。
「やはり、この結婚が嫌なのでしょう。近頃は何やら悲しげで、私としましては、気の毒なほどです」
「ふむ、悲しげか。なるほどな」
「陛下、お願いの儀がございます」
「申してみよ」
「アルーディアとの関係が回復した暁には、どうかセラフィナの自由を許していただきたいのです。そのためならば、私はどのような戦場にも立ちましょう」
それは、セラフィナが少しだけ過去を語ってくれたあの日から、ずっと考えていたことだった。
彼女は今までずっと政治に翻弄されてきた。虐げられ、命令から隣国に嫁がされ、最終的には自分のような男に下賜されて。
ランドルフにとって主君の命令は何よりも重い。しかし勅命を覆してでもなお、彼女には幸せになってもらいたかった。
それが例え離縁という結果になったとしても。
しばしディートヘルムは思案するように瞑目していたが、やがてゆっくりと目を開け、静かな色を湛えた瞳で見返してきた。
「驚いたな。余がアルーディアとの関係を回復したいと考えている事、気付いていたか」
「は、陛下ほどの才気を持ってすれば、六百年蓄積した軋轢を解消しようとお考えになるのも、当然のことでございますれば」
「なるほど、お前にそうまで買ってもらえるとは喜ばしいことよな。……ふむ。余もまた彼女を利用した一人。ただ幸せを願ってのその上申、退けられよう筈もない」
「陛下、では」
「その願い聞き届けよう。国家間の関係が落ち着いた暁にはお前達の好きにするがいい」
「……! ご厚情、感謝いたします!」
ランドルフは改めて椅子から立ち上がり、片膝をついて最敬礼の姿勢をとった。
やはりこの方が君主で良かったと改めて思う。知略家にして冷酷無比と怖れられるお方だが、心の奥底にはこうして思いやりの心を秘めているのだ。
「言っておくが、不確定要素が多いゆえ、セラフィナには明かしてはならぬぞ」
「は、畏まりました」
「それと、アイゼンフート侯。彼女の気持ちについてはよく確認してみろ」
「いえですが、それは」
「面と向かって嫌だと言われたわけではあるまい」
「それはそうでございますが、普通はそんな事は申せませぬ。陛下のことを愛しているから結婚したくない、などと」
「……ん?」
ディートヘルムは何を言っているのかわからないという顔をしてしばし制止した。当たり前のことを言っただけと思ったが、一体どうしたというのだろうか。
「ふ、あははははは! なんだそれは、傑作ではないか!」
次の瞬間、快活な笑い声が室内を満たした。いきなり爆笑しだした主君にさすがに面食らったランドルフは、未だ腹を抱え続けるディートヘルムに恐る恐る話しかけることにする。
「……陛下? 一体どうなさいました」
「ははははは! いや、お前が妙なことを申すから……っふふ、そうか、お前はそう思っていたのか」
ディートヘルムは目の端に滲んだ涙を拭きつつ、何とか笑いを収めたようだった。
「いや、それはないぞ、侯爵。セラフィナの余への評価など、レナータ以外には冷酷な人、といったところだろうよ。それくらいに利用させてもらったし迷惑をかけたからな。……いかんな、まだ一番の本題を伝えていなかった」
す、とディートヘルムのまとう雰囲気が変わった。先ほどまでの朗らかさは霧散し、為政者の持つ圧倒的な存在感が戻ってくる。ランドルフもまた居住まいを正し、次の言葉を待った。
「お前達の道が別れる時までで良い、彼女を守ってやれ。それに一番適任だと思ったからこそ、余はお前を選んだのだ」
「は。この命にかえましても」
——今夜、彼女に聞こう。ランドルフはこの時、その決意を固めていた。
ただ単に結婚が嫌だという理由なら、それはそれで自分が恥をかくだけのこと。
守っていく覚悟などとうにした。セラフィナが何らかの苦しみを抱えているのなら、あの華奢な肩にこれ以上背負わせるつもりはない。
「ああそうだ、今まで言い忘れていたのだが」
そこで言葉を切ったディートヘルムは、ニヤリと楽しげに笑って見せた。企み事を感じさせる、あの笑みだ。
「余は彼女には指一本触れたことがない。その事実もまあ、一応知っておいた方がよかろう」
突如として投下されたそれから身を守る術はなかった。衝撃の事実と言う名の爆弾が眼前で炸裂し、流石の黒獅子の思考回路も一瞬にして使い物にならなくなる。
この皇帝陛下は、面白いからという理由で人をおちょくる悪癖があるのだ。つまり今回も覚えていたのにあえて黙っていたというわけで。
せめて文句の一つも言ってやろうと顔を上げた頃には、ディートヘルムはとっくに退室していたのだった。
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