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魔王城 前編

308.再び現れた者

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 地面へと降り立った時、門からは次々と兵士が流れ込んでくる。更には爆破でなんとか生き延びた者も立ち上がっていた。
 魔物は完全に倒せたが、それでもまだこんなにいるか。

「こんな時に増援か・・・」

 周りには次々と兵士と先程の魔物が集まっていた。
 見ただけでは約20人程度はいるだろうか。

「ここで死ね!」

 すると門にいた兵士達が一斉に走り出した。後方にいた兵士達もだ。
 状況を見ながら、俺は地面へと聖剣を突き刺す。
 刺した衝動で衝撃波が彼らを襲った。
 その後に斬撃で一気に斬った後に、俺は走り出す。目の前にいた兵士だけは倒せたが、まだその後ろにはいた。
 走りながら斬った後に、止まることなく進み続けた。
 開いていた入り口付近の兵士を倒した後に俺は中へと入る。
 そこにも無数の兵士がいた為に、強行突破を図る。兵士を一部倒しつつ、走り続けた。

「逃すな、追え!」

 そんな声とともに俺を追いかける為にぞろぞろと中へと入ってくる。
 このままじゃ城内で挟み撃ちにされるか。
 そんな時だった。俺の目の前から魔導砲が飛んできた。それを左へと避けた時、兵士へとその魔導砲が当たり、爆破していった。

「仲間ごとか・・・」

 その魔導方を発射した方を見る。そこには1人の女性が立っていた。

「やはり、避けられますか」

 その女性はそう呟いていた。
 だが、俺が注目したのはそこではない。彼女の背中から白くて、太い腕が生えていた。それはどこかで見た事のあるような物だ。
 それにより、俺はそいつが誰なのか一目散に分かった。

「・・・『アーメイヤ・アストロン』!!」
「覚えてくれて助かりますよ!」

 その時、後ろの腕から突如と魔導方を発射してくる。それを避けながら、俺は彼女の周りを走り回る。

「さあ、続きと行きましょう!神聖なる戦いの続きを!」

 そして、真上に魔導砲を放った。すると、上空で5つに分かれ、彼女の周りを描くように攻撃してくる。
 細い状態で細かく攻撃出来るようにしてきているか。あとは角度調整も使ってきてる感じか。
 これはちょっとここは不利に近いかな。周りに柱が大量にあるのは助かるが、無差別にあれ攻撃してくるよな。

「さあさあ、どうしました?私の攻撃はまだまだですよ!」

 次々と飛んで来る魔導砲を避けながら、俺は走り続ける。
 彼女へと近づく為に今は避ける事に専念した。
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