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戦争 終章
241.消えていく存在
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俺は一旦この煙から出た方が良いだろう。いつまでも千里眼は使えない。
この時ように千里眼が使えるトルゥにコツなどを時々教えてくれた。お陰でこういう所でも簡単に場所が分かりやすくなった。
でも、相手は視線で追いかけてきている感じだろうな。
俺は安全を優先する為に外へと走る。近くでは爆破する音が聞こえてくる。
まさかとは思うが、地雷の中を平然と追いかけてきているのか。
千里眼で彼女を探してみてみる。
「こんな物で私を足止めなんて、バカにされてるようだわ」
彼女が歩くと、その周りの地雷が勝手に爆破していく。届いてない距離での爆破だ。
爆破の原因は彼女の邪悪なオーラだろう。地面へとへばりつくようにして周囲に広がっている。
それで勝手に爆破しているのだろうな。
この爆破によって、俺は何かを思い出す。
「この感覚・・・間違いない。あの時のドラゴンと似ている」
「ふふふ、闇の力を堪能しているそうじょない」
どこからもなく、彼女の声が響いてくる。だが、周りにはその気配がない。
彼女が口にした闇か分からないが、もしかしたら闇には色々とあるはずだ。
だとしたら、彼女も何かの能力を得た可能性がある。
ドラゴンは多分再生、及び再現。翼を破壊しても光となって同じ形状に戻していた。あれが再現で、傷が徐々に回復していった事から再生を持っていた。
なら、今回の彼女は攻撃系の可能性がある。
「そろそろ答えを出してもらおうか」
「何の事かしら」
すると彼女は俺の後ろへと回り込んでいた。千里眼で動きを見てなかったのが、災いした。
彼女は剣でこちらへと突いてくる。
聖剣で咄嗟に防ぐ。
「残念、防がれちゃった」
「どこから・・・」
俺は攻撃を弾き、後ろへと下がる。
すると、彼女は煙の中へと消えていった。
ここまで濃くした覚えはない。なら、彼女が何らかした事になる。
まさか、この霧こそ彼女の闇の能力の一つかも知れない。
すると、足元に白い玉が落ちていた。
どうやら、相手も同じ事を考えてたのかもしれない。
この霧も俺が使用したのと同一の可能性がある。
「煙玉・・・、これはちょっとやばいな」
その時に後ろから刃が飛んでくる。俺は聖剣でその刃を受け流す。
「あら、また防がれたのね」
「俺の質問に答えろ」
「そうね・・・、簡単に言うならあらゆる物を見ること出来る事かしら」
「!!」
千里眼ってわけか。いや、彼女の場合はその上位の存在の可能性が高い。
その後、彼女は煙の中へと消えていった。
この時ように千里眼が使えるトルゥにコツなどを時々教えてくれた。お陰でこういう所でも簡単に場所が分かりやすくなった。
でも、相手は視線で追いかけてきている感じだろうな。
俺は安全を優先する為に外へと走る。近くでは爆破する音が聞こえてくる。
まさかとは思うが、地雷の中を平然と追いかけてきているのか。
千里眼で彼女を探してみてみる。
「こんな物で私を足止めなんて、バカにされてるようだわ」
彼女が歩くと、その周りの地雷が勝手に爆破していく。届いてない距離での爆破だ。
爆破の原因は彼女の邪悪なオーラだろう。地面へとへばりつくようにして周囲に広がっている。
それで勝手に爆破しているのだろうな。
この爆破によって、俺は何かを思い出す。
「この感覚・・・間違いない。あの時のドラゴンと似ている」
「ふふふ、闇の力を堪能しているそうじょない」
どこからもなく、彼女の声が響いてくる。だが、周りにはその気配がない。
彼女が口にした闇か分からないが、もしかしたら闇には色々とあるはずだ。
だとしたら、彼女も何かの能力を得た可能性がある。
ドラゴンは多分再生、及び再現。翼を破壊しても光となって同じ形状に戻していた。あれが再現で、傷が徐々に回復していった事から再生を持っていた。
なら、今回の彼女は攻撃系の可能性がある。
「そろそろ答えを出してもらおうか」
「何の事かしら」
すると彼女は俺の後ろへと回り込んでいた。千里眼で動きを見てなかったのが、災いした。
彼女は剣でこちらへと突いてくる。
聖剣で咄嗟に防ぐ。
「残念、防がれちゃった」
「どこから・・・」
俺は攻撃を弾き、後ろへと下がる。
すると、彼女は煙の中へと消えていった。
ここまで濃くした覚えはない。なら、彼女が何らかした事になる。
まさか、この霧こそ彼女の闇の能力の一つかも知れない。
すると、足元に白い玉が落ちていた。
どうやら、相手も同じ事を考えてたのかもしれない。
この霧も俺が使用したのと同一の可能性がある。
「煙玉・・・、これはちょっとやばいな」
その時に後ろから刃が飛んでくる。俺は聖剣でその刃を受け流す。
「あら、また防がれたのね」
「俺の質問に答えろ」
「そうね・・・、簡単に言うならあらゆる物を見ること出来る事かしら」
「!!」
千里眼ってわけか。いや、彼女の場合はその上位の存在の可能性が高い。
その後、彼女は煙の中へと消えていった。
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