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戦争 終章

227.武器庫のフロア

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「報告します!魔物使いのキャットラビットが全滅しました」
「そう、予想通りね。下りなさい」

 報告を終えた兵士はそのまま去っていく。
 彼女は上位の魔物を使ったとしても負ける事を分かっていた。

「さあ、開始ですよ。例のを」
「ハ!」

 1人の兵士はそれを聞いた後、その場を去っていた。

「これを突破するなら、あなたは私とやりあえる存在・・・」

 彼女は微笑みながら、拡大されていく戦場を見るのだった。


「これで全員か」

 最後の魔物使いを倒した後、辺りを見渡しながら気配を探す。
 何もなく、兵士が倒れているだけだった。

「ここも終わったか。兵士達が来る前に別の所移動しないとな」

 俺はここから移動を始めた。クローの魔法効果も切れていた為に解除、チェーンブレードを生成させた。
 今現在の位置だと、大体半分ってところか。
 なら、後半分ほど進めば、司令塔に着くだろうな。

「ほんとに広く作られているだけあって、迷路だな」

 前の砦と構造が同じなら、多少は覚えておくべきだったのかもしれない。
 だが、今は自分を信じながら進む。
 道を進んでいると、とあるフロアへと繋がっていた。
 そこでは何人もの人達が何やら準備をしていた。

「ここは・・・物資とかだろうな」

 武器が入っている木箱などが多く置いてあった。
 あれはすべて戦線へと使われる武器なのだろうな。

「確認は終わった。必要な物だけ運び出せ」

 1人の兵士の言葉に中央へと運ばれていた木箱を担ぎ上げ、その場から去るように走って行った。
 俺は誰もいない事を確認した後、その武器庫へと歩く。
 木箱の中を確認すると、大量の剣や槍が入っていた。

「剣もちゃんと鞘に入れられているか・・・」

 俺はそれを手に取った。

「これは使えるな」

 支障がない範囲で、俺は剣を腰に装着していく。
 数は6本、左右に3本ずつ装着した。
 それ以外にも使えそうな物がないか調べるが、使えそうなのは矢以外はなかった。
 俺はここから一旦離れ、辺りを警戒する。何もない事を確認した後、俺は奥へと進んでいった。

「こんな所に武器庫があるなんてな・・・」

 無論、武器庫はあそこだけじゃない。他にも何箇
所にもあるはずだ。
 今回はたまたま見つけたぐらいだ。
 でも、これがあるだけで何かと役には立つだろう。

「もう近くまで来てそうだし、行くか」

 俺は奥にある通路へと足を運んだ。
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