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7話 本当の嵐はまだ先 2
しおりを挟む今日という日は、どうして予想を裏切るような事ばかりが起こるのだろうか。
「逃げるな、ルスター」
「っ、アルっ……グ、…様っ……!」
アルグと己との間に、力の差があることは分かっていたが。
うつ伏せにベッドに押さえつけられた両手首を掴んでいるのは片手だけだというのに、動かそうとしても、びくともしない。
こうも簡単に、己の自由を奪えるのかと認識しながら。
改めて見せつけられたその事実は、これほどの開きがあったのかと愕然とする。
同時に、今までアルグに随分と配慮されていたのだと気づかされて。
「っ、……むぅ……」
「駄目だ。どこにも、行かせない」
言葉を紡ぐのに、顔に当たるクッションが邪魔だと、身をよじるルスターに、暗い声が落ちる。
後ろからのし掛かられる状態では、ルスターが首を捻っても、アルグの顔が見えない。
しかし発せられた固い声に、どこか罪悪感を抱えた、あの苦しそうな顔が思い浮かぶ。
(不味い、ですね……っ)
一体、どうしたものか。
さわり、と寝間着の裾がたくし上げられる気配を感じて、ルスターは動揺を必死に落ち着かせようとしつつ考える。
この状況を打破できるのは、自分しかいないのだ。
アルグは今、正気ではない。
ゆえに確実にやってくる未来。……おそらく我に返った明日には。
その実直な性格から、間違いなく自身の行動でアルグが後悔で沈むであろうと、まざまざと想像ができて。
「ルスター……逃げるな」
「逃げ、ません。アルグ様、どうか、落ち着いて、くだっ……」
「落ちつく? どうやって。……分かっている。お前は、俺とは違う……」
なんとか説得して話し合いに持ち込みたいが、ルスターのかけた声に返ってきたのは独白のような言葉で。
思った以上にアルグとの対話が難しい事に天を仰ぎたくなる。
(全く、こんな状態でなければ……!)
自分が及び腰で、色々な問題を先延ばしにしてしまったのが悪いのだろうが。
そうはいっても今回の現状に関してはそれだけが原因でもなく、ルスターは沸き起こる怒りを抑えきれない。
本来のアルグであれば、間違いなくルスター言葉に耳を傾けてくれていただろうに。
(お酒が好きなのは構いませんが、他の方にまで強要するのはいかがでしょうか……!)
向けられた怒りの矛先はアルグではなく。
この状態の元凶を作り出した男……エンブラント隊の前隊長のラダ・バンガ。
つい先ほど初めて顔を合わせた相手に、ルスターは柄にもなく心の中で盛大に悪態をついた。
時は少し遡って。
ルスターの穏やかな眠りをドアノッカーの音が引き裂いたのは、まさに未明といえる時間帯だった。
文字通り飛び起きたルスターは闇の中、懐中時計をたぐり寄せ、目をこらして針が指す時刻に眉をひそめる。
こんな時間に一体なにごとだろうか。
そそくさとベッドから抜け出し、ガウンをひっつかむように手に取ってエントランスへと急ぐ。その間、急かすようにドアノッカーはでたらめなリズムを刻んでいた。
「お~ぉ~ご主人様~お迎えがでてきたぜぇ~~」
「耳元で、うるさい……」
「あ、アルグ様!?」
ドアの覗き窓をそろりと窺って。
白髪で年嵩の男に肩を捕まれた、己が主に驚いてドアを開ければ、陽気な声と不機嫌な声が玄関に飛び込んできた。
「よぉ~~あんたが噂の従者さんかぁ。……んぁ~~? 思ったより、間抜けな格好だなぁ!」
「は、……こ、コレはっ、みっともない姿を大変失礼いたします」
アルグに負けず劣らず大柄な男はじろじろとルスターの姿を見て、吹き出すように笑う。
一瞬、あまりに不躾な言葉に呆気にとられて。
だが、すぐさま今の自分はガウンを羽織っただけの寝間着である事を思い出して羞恥を覚える、が。
「ルスター、酔っ払の言葉に耳を傾ける必要は無い」
「ひっでーなぁ! そーいうお前も、酔っ払いだぁろ~?」
「いい加減、離せ。帰れ」
盛大に顔をしかめたアルグが、男の腕を振り払いながら言い放つ。
アルグの随分とぞんざいな言葉遣いと態度に、男とはよほど親しい間柄なのだろうが。
しかしながら、アルグがあからさまに機嫌の悪い様子で。
何があったのか。初めてみる態度が気になって、ひどく落ち着かない。
「あ~ぁ、ご自慢の従者さんの入れてくれる、お茶の一杯くらいご馳走してくれても良いだろ~に」
「邪魔だ。帰れ」
「わざわざ家まで送ってやった、やさし~俺にお礼の一つも無いとか、お前を教育した奴のツラを見てやりたいわ~!」
「頼んでない。鏡を見ろ」
「はっはっは! 俺だったなぁ!」
淡々と玄関の外に追いやって扉を閉めようとするアルグと。酔っ払いのテンションでありながらも、上手いこと抵抗して絡む男の会話を聞いて。うっすらと予想をつけてはいたが、この年嵩の男が、アルグが本日の定例会に出かける前に話していた前隊長のラダ・バンガらしい。
「あの、よろしければお茶をお持ちしましょうか」
相手は酔っ払いだ。
このままでは埒が明かないだろうと。
濃いお茶でも飲めば少しは酔いも覚めるかと、そう提案してみるが。
「おぉ、流石はご主人様に比べて気が利くねぇ~」
「いい。ルスター、下がれ」
どうやら、よかれと思ったが下手を打ってしまったようだ。
アルグの眉間の皺がぐっと深まり、ピリピリと余計に気が立った気配がした。
前隊長との間柄はとても良好だと伺っていたはずなのに。
命じられたら下がらなければならない。しかし、らしくないアルグの様子に後ろ髪を引かれてしまって。
注意がアルグに向いていたせいで、ルスターは横から自分に伸びてくる手に気がつかなかった。
「っ!?」
「悪いなぁお前のご主人様、面白くてつい虐めすぎたわ」
ぶわりと、濃い酒の匂いと共に。肩を抱かれた耳もとへ、早口で囁かれる。
「隊長!」
「隊長はお前だろ~?」
首を捻って男の顔を見れば、随分と口の端が吊り上がった意地の悪い顔をしていた。
「ルスター! 来い!」
アルグの手がすかさずラダの手を振り払い、ルスターの腕を掴んで引き寄せる。まるでその身で隠すようにアルグは己の背後へルスターを追いやった。
「まったく、このくらいで器の小さい男はモテねえぜ~?」
ラダの言葉に、ルスターの目の前に広がるアルグの背中に、ぐっと力が入ったのが分かった。
ルスターからアルグの顔が見えないが、間違いなく厳しい顔をしているのだろう。
「帰れ」
先ほどまでとは声のトーンが少し違って、低くゆっくりとした、それでいて固い声だった。
今まで聞いたことがない声に、ルスターの背筋が震える。アルグは自分に背を向けていると言うのに、体が緊張して呼吸が苦しくなった。
首を動かすことも出来ず、固唾をのんで目の前の背中をただ見つめていると「ははっ」と、抜けた声がして。
このタイミングで笑ったのか。笑えるのか、と呆然としていたら。
「わ~かった、帰るっての」
場違いなほど明るいトーンの声が聞こえ。
今までのやりとりはなんだったのか。えらくあっさりと玄関のドアが開いて、そして閉じた音がした。
「……ルスター」
「は、はい!」
「夜分遅くに、すまなかった」
「いえ、お気遣い無く……」
おそらく、あの様子だと無理やり送ってこられたのだろう。
振り返る事なくかけられたアルグの声は、幾分いつもの調子に戻っていたが、いまだ固さが残っていた。
向けられままの背中にも、どこか変に力が入っているような気がする。
そんなアルグと対峙している所為か。ルスター自身も緊張が上手く解けない。
ひっそりと胸に手をあて深呼吸を試みるが、ドクドクと早鐘を打つ心臓はなかなか落ち着いてくれなかった。
「……はぁ……」
微かな溜め息と共に、気だるげな様子でアルグが振り返る。
「! ……大丈夫ですか?」
「大丈夫だ。もう下がってくれ」
ゆらりと、アルグがすぐ側の壁に寄り掛かる。その姿にルスターは慌てて身を寄せれば、アルグ自身からも先ほどのラダに負けず劣らず強い酒気が香っていることに気がついた。
「お水をお持ちしましょうか? それとも寝室へ……」
「ただ酔っているだけだ。下がって良い」
そんな事を言われても、先ほどと同様にはいそうですかと従えるわけがない。
酔っているならなおさらだ。
寒々としたエントランスに主人を残し、一人ベッドへ潜り込むなど考えられず。
「遠慮をなさらないで下さい。どうぞ肩を。お支えいたします」
「…………寝室へ」
「はい」
一瞬、妙な間があった後に。
素直にアルグの腕がルスターの肩へ回される。
寄り掛かられれば体格差ゆえに重いが、全体重をかけられているわけではないので支えるのに支障は無かった。
肩を掴む手が、寄り添った半身が。いつも触れる体温よりも高く。
比較的しっかりとした歩調だが、コレは見た目以上に酔っていらっしゃるかもしれない、とルスターは思う。
アルグもそれなりに酒をたしなむらしく、エールやワインを何本か開けることがあるが、いずれもケロリとして、酔った素振りを見たことはなかった。
にもかかわらず、この様子は、おそらく相当飲まされたのだろう。
そんな事を考えながら。アルグ寝室の、ベッドまであと2、3歩というところで。
「……お前にとって、俺は――」
苦々しげにつぶやかれた声がルスターの耳に届く。
そして不意に。
そういえば帰ってきてからアルグと視線が合っていないなと、気がついた。
「っ!?」
肩にあったアルグの手が、腰に滑り落ちた。
そのまま力任せに腰を引かれる。こちらが支えていたはずなのに、逆によろめいた身をアルグの体躯が抱き止めるような体勢になった。
「ずいぶんと無防備だ」
「ア、アルグ、様……?」
重く、煮詰まった物を吐き出すような声。
ここに来てようやく、アルグの様子がおかしいままだと。
ルスターはその表情を確認しようとする。が、抱き寄せられた状態では、必死に顔をのけぞらせても太い首筋しか視界にいれることが出来ない。
「そんな格好で、俺の寝室へ足を踏み込むのに少しも躊躇いが無いとはな」
「え、――っ!?」
自嘲気味に、どこか怒りとも嘲りともつかない、初めて聞くアルグの声音に驚く暇も無く、ルスターは浮遊感に襲われる。
ぎしり、と大きく軋む音。
柔らかな場所に投げ出され、体が跳ねる。
すぐ消すのだからと、廊下の明かりしか差し込まない薄暗い室内で。
頼りない光すら遮るように影が視界へと現れた。
背中に軽く走った衝撃が、ベッドの上に仰向けに放られたのだと。
自分を包む影が、ルスターをベッドに縫い止めるように四肢をついたアルグだと。
あまりの出来事とその素早さに半ば呆気にとられて、ルスターは把握するのに時間が掛かった。
ベッドに押し倒されているという現実を、脳が逃避して『流石の身のこなしは、日々の鍛錬の賜物ですね』などと、間抜けな感想が浮かぶ。
「少し、お前は自覚した方が良い」
素肌の膝頭にアルグの手が触れて、ハッと、我に返る。
影になったアルグの表情は、目をこらしても伺い知れない。
しかし熱を持った手のひらが、膝からそのまま太ももを這い上がってきて、驚いて反射的に手を掴んだ。
「まるでベビードールのようだな。簡単に暴ける」
何を言っているのか。
例えられたベビードールという言葉があまりにも思考の外側の物で。
ルスターは一瞬、疑問符を浮かべ、そして揶揄された内容が何か答えに行き着いて目を瞬かせた。
(もしかして、スリーパーの事をおっしゃっているのでしょうか??)
今夜のルスターの寝間着は、一般的に女性のワンピースに似たネグリジェの男性仕様、スリーパーと言われる上着の丈が膝までの物だ。
考えてみれば、アルグには上下別のゆったりとしたシャツとズボンの寝間着しか見せた事が無かった。
スリーパーは腰周りを締め付けず、非常にリラックスした着心地で、寝相の良いルスターはしばしば愛用していたのだが。
しかしながら先刻、ラダが評した様にスリーパー姿というのは、いささか気が抜けているというか、間抜けにとられる格好だ。
ゆえに、ささやかなルスターの従者としての些事で。
『だらしない』とは思われぬよう、気をつけていただけなのだが。
「こんな姿を、ラダに見せるなんて」
本来なら緩んだ身なりに対する叱責だと考えるところだが。
その声が悔恨の念から吐き出されたものだとわかって、大いに戸惑う。
アルグの手が、ルスターが押し留めようとしている事などなんの抵抗も感じていないかと言うように。
皮膚の硬い親指が、内ももの柔らかいところを撫でて、膝が跳ねる。
この姿に情欲を感じるのはアルグ様ぐらいだと思いますが、なんて否定をしたいが。
今、それを述べるのは火に油を注ぐだけだと、流石のルスターも理解して開きかけた口をそのままつぐんだ。
「……足を、閉じるな」
「お待ちくださいアルグ様、酔いが、過ぎていらっしゃいます」
手を止められぬのなら、と。
体を捻り、胎児のように足を閉じ、曲げて引き寄せ、横向きに体を丸める。
何とも情けない自身の体勢については、頭の隅に追いやり、制止の言葉を投げかける、が。
「俺の酔いが過ぎているならば、お前は無防備が過ぎている」
平素では考えられぬ、責めるようなアルグの物言いに、改めてルスターは目を見張る羽目になった。
「そもそも、お前はソレで俺を窘めているつもりか」
「え、はっ……!?」
苛立ちの含んだ声と供に。
ルスターの、横向きに膝を折り曲げた体勢のせいで無防備になっていた臀部をアルグの手が無遠慮に鷲掴みにする。
今までルスターの様子を確認する様に。伺いを立てるように、じりじりと触れてきたアルグの突然の所業に、ルスターは一気に現状が非常に不味いことを悟る。
「っぇ!? う、ぁ、やっ、おやめっ、おやめください……ッ!」
下着とスリーパーの布地が遮っているとはいえ。
あからさまに尻たぶを捕まれ、割れ目を広げようとするかのように左右に引かれる。探る様に谷間を動く指が後孔を見つけ、獲物を発見したと教えるように、ゆるくソコを摩り、押してきた。
コレまでずっと目を背けていた、貞操の危機が。
初めてまざまざと眼前につきつけられ、ルスターは大いに動揺し、焦った。
その弾みで。
「あっ!?」
「……はは、俺に触れられるのは嫌か。……分かっている。お前にその気は無いのだろう」
どうにか押しとどめ様とした手が、慌てた所為でコントロールを失い、たまたまアルグの顔を打った。
本気で殴ろうとしたわけではない、平手打ちと呼べるか否かという程度のソレは、当然アルグの酔いを覚まさせるにはほど遠い。
だが偶然にも、自虐気味に吐かれたアルグの言葉が、ルスターを逆に冷静にさせた。
「ちがっ……違いますっ!」
「何がだ」
確かにこのような展開になるとは、思ってもいなかったが。
立場や年齢や性別といった色々な事情に躊躇い、思い切りがつかぬだけで。アルグに触れられることも情を向けられることも、今では嫌な訳ではないのだ。
酔いが過ぎているゆえに、アルグの行動や言葉はいつもよりも理性が崩れて本音が透けているのだろう。
普段とは違う強引な手管に圧され、向けられた情欲に恐れ戦いてしまったが。
アルグらしくなく、こちらを責める物言いのすぐそばには常に自虐的な響きがあった。
ここの所のアルグは、どこか不安定だという違和感に気がついていたのに。
考えてみれば、初めからアルグはルスターを遠ざけようとしていた。
無意識か意識的かは分からないが、深酔いした己の状態が平素とは異なる事を感づいていたのだろう。
そんな配慮に気がつかずに、軽率にただの酔っ払いだと、近付いてしまったのはルスターの落ち度だ。
「っ、アルグ様、私は、貴方を嫌ってなどっ……」
現状は、アルグの望みだろうが本意では無いはずだ。
顔が見えずとも、あの声音は。
ルスターを責めつつ同時に自身を傷つけているのだと、今になって思い至って。
(このままではいけない――)
アルグの為にも、止めなければ。
今度こそ本気で抵抗をと、手を振り払い、押し倒された身を起こそうとするが。
残念ながらアルグにとってルスターの動きは、『嫌っていない』などと言って油断を誘い、自身を拒絶し逃げだそうとするものに見えて。
咄嗟にその身をベッドにうつ伏せに押しつけるようにしながら、ルスターの両腕を掴み、戒めるように拘束した。
そうして、事態は冒頭に戻ってくるのである。
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