「私は○○です」?!

咲駆良

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揺れる世界

剥脱するカタマリ 3

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ーカチャ、ギギギ…

黒いカタマリがないのを確認したあと、私は、フェンの背から降りて扉をそっと開けた。

そこには、全員黒く染まった状態で、王様、王妃様、王女様ふたり、そして王女様達を守ろうとしたのか、メイド長さんが傍にいた。

「【聖い】…」
「待ちなさい!」

やっちゃんの呪文は、フェンの声で止まった。
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