継母の品格 〜 行き遅れ令嬢は、辺境伯と愛娘に溺愛される 〜

【短編】巷で流行りの婚約破棄。
 令嬢リリーも例外ではなかった。家柄、剣と共に生きる彼女は「女性らしさ」に欠けるという理由から、婚約破棄を突き付けられる。
 彼女の手は研鑽の証でもある、肉刺や擦り傷がある。それを隠すため、いつもレースの手袋をしている。別にそれを恥じたこともなければ、婚約破棄を悲しむほど脆弱ではない。
「行き遅れた令嬢」こればかりはどうしようもない、と諦めていた。
 しかし、そこへ辺境伯から婚約の申し出が――。その辺境伯には娘がいた。

「分かりましたわ!これは契約結婚!この小さなお姫様を私にお守りするようにと仰せですのね」
 少しばかり天然、快活令嬢の継母ライフ。

■この作品は「小説家になろう」にも投稿しています。
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