一族に捨てられたので、何とか頑張ってみる。

ユニー

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4 学園にて

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 「ゴクナート先生!担任のゴクナート先生の指示だよ!!」

 「そ・・・その通りです!先生が各自の体力作りで自分が出来る範囲でしろって!!」

 必死の言い訳、自分で自分を褒めたい!!(涙目)

 上手く合わせてくれるムルラギ君にも感謝です。

 「一応筋は通っている、けど何で運動させているのよ!?」

 『それは僕(俺)たちに言われても解りません!!』

 これってユニゾンと言う奴かな?

 「ふーん・・・まぁ聞いてみたら解る事だし・・・まぁこれから私たちが使うから鍛錬所から出て行って。」

 『は?』

 今何言いました?

 「こっちは、就職のために少しでも鍛えなければならないのよ!貴方達が居ると邪魔なの解った!?」

 「は・・「やだ!」はぁっあ!?」

 「ロイ・・・私たちは貴方達の遊びに付き合ってられないのよ!」

 「そう言うのであったら、日頃から訓練していなかった姉さん達自身の問題だろ!!」

 「何ですって!!」

 時たま、理不尽な言い様があるが、今回ばかりは引けない!

 「僕は、強くなるって決めたんだ!姉さんでも邪魔させない!!」

 「言う様に成ったわね!!」

 自身を強くして、あの家を見返す・・・いや!相手にしないようにする!!

 その為にも、ネイト君の様に強くなる!!

 「じゃ勝負しましょう。鍛錬上の勝負だったら問題ないようだし。」

 「いいよ。五人勝負!勝ったら負けた方に何でも言う事を聞くってどう?」

 「上等!!」

 姐さん達は不敵に笑い始めた。

 耳元でムルラギ君が話しかけて来た。

 「おいおいおい・・・。」

 「ネイト君は言っていた、僕たちは一年以内に近衛騎士団並にするって、この程度で躓く気はないでしょ!」

 「・・・そうだな・・・彼奴らの実力も知りたいしな・・・。」

 とムルラギ君は他のクラスメイトの方に目線を向けた。

 *

 「っと言う事で、俺たちは姉弟喧嘩に巻き込まれた!」

 「何だよその説明!!」

 クラスメイト達を集めて説明をした。

 「間違ってねぇだろ!?」

 「ぐっ・・・。」

 「貴方達何時の間にそんなに仲良くなったの・・・。」

 『・・・。』

 同じ修羅場を乗り越えた戦友的な何かを感じていた。

 「まぁいいわ、私もロイの意見に賛成、是非とも試したいわ。」

 っと、ノシラさんが同意してくれた。

 「ロイは問答無用に入れて、俺にノシラにソセアでセージいけるか?」

 「はわわわ!私もですか!?」

 慌てたようにソセアさんが声を出してきた。

 「ソセア、貴方ねぇこの中で間違えなくトップは貴方なのよ・・・。」

 僕もそう思う!

 「はぅ・・・。」

 「ムルラギ、俺よりティリラの方が実力が上だせ。」

 意外、あの自己主張が強いセージ君が他の子に譲った。

 「意外だな、じゃティリアいけるか?」

 と聞くと、一人の女の子がコクリと頷いた。

 この子は何時も無口な子だった。

 「順番は如何する?」

 と話を振ると、

 「先ずはソセアで先制パンチ!次に確実にムルラギで次は元凶のロイでティリアでトリは私が頂くわ。」

 とノシラさんが言って来た。

 「良いぜ、気に入った!」

 「私が先手!?」

 こくこく

 はぁ・・・決まりみたいだ・・・。

 「ねえさーん、こっち決まったよー!」

 と声を上げて勝負する事になった。

 *

 この勝負と言うのは、どれだけの魔法の構築と威力を出せるかので決まる。

 「そ・・・ソセア・リーブービニアです・・・。」

 「ハバム・シユターだ、君も大変だね・・・先手どうぞ・・・。」

 と言って、シユター先輩が先手を譲ってくれた。

 「頑張れー!ソセアさん!!」

 とみんなと一緒に応援した。

 「はわわわ!」

 「ははは!頼られているよ!」

 とスマイルが激良いですよ先輩!爆ぜろ!!

 とれはともかく・・・。

 先手を譲って事によって、ソセアさんは魔法を構築していく・・・はぁ!?

 「・・・今、気付いたけど・・・ソセアさん目、閉じていない?」

 『・・・。』

 あまりにもデカくなった火の玉に呪文を唱え始めていた。

 呪文に集中するあまり、気が付いてない・・・。

 「に・・・逃げろ!!」

 クラスメイトの誰かが言った。

 そこで初めてシユター先輩が滑り込むように倒れた。

 その瞬間、呪文が唱え終わり火の玉がシユター先輩の後ろにある壁にぶつかり、闘技場の結界を破壊して壁に穴を開けた。

 『・・・・・・・。』

 僕たちだけではなく、姉さん先輩たちも呆然とした。

 「や・・・やり過ぎよ!!このおバカ!!」

 っと真っ先に再起動したのはノシラさんであった。

 「ひぃぃいいい!ご・・・ごめんなさい!!」

 ソセアさんの説教はノシラさんに任せて・・・。

 「ふぁいとーシユター先輩ー」(棒)

 と何とも言えない応援をしてみる。

 すると、クラスメイトも同じように、イケルイケル!(棒)な応援をし始めた。
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