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3 王都
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しおりを挟むその後、俺がスエーシヤー伯爵家から買ったものは。すべてスエーシヤー伯爵に売却され、犯罪組織として騎士団に摘発された。
スエーシヤー伯爵の子が奪った学園制服を製作用の魔導マント八枚の料金は、スエーシヤー伯爵家の資産の売却を持って当てらてる事になった。
金しか補填できる物が無いから、金になった。
そして、スエーシヤー伯爵当主は海外への飛行艇部品の輸出の件で取り調べ起き、伯爵派の人たちは不正な資金の運用で取り調べを受け結果的にスエーシヤー伯爵家は無くなった。
で今回の原因になった子息は奴隷になった。
無論、学園での地位は消滅し、伝もコネも消えたのだ。
ついでに言うと、製作用の魔導マントで作られた学園制服は完成されていた。
流石に、これを欲しいかと聞かれると要らない。
オークションに流しても欲しいと思う人は居ない。
そこで、王家が購入となった。
そのお金も俺の方に廻って来たが、その制服は王家の金庫に死蔵になることが決定された。
*
「少々やり過ぎじゃ!」
っと陛下に怒られた。
王宮に呼ばれて、訪れるとプライベートな空間に案内されて、中庭でお茶会になった。
お茶会には、陛下に前にハルハートン辺境伯領に辺境伯たちを帰す為に飛んだ時に乗り込んでいたルビナアド殿下とその妹レフミナ殿下にハルストモリアさんが動いていた。
「と言っても、飛行艇の部品が出てきたのは予定外・・・。」
「私的には、狙ってやったと思いましたよ。」
とルビナアド殿下が言ってくる。
「そうだったら、始めから倉庫を狙いまよ。小さな金貸しや奴隷商店とか買いませんよ。」
「では、お主が掴んでいた流れとは違う流れと言う事か?」
と陛下が聞いてきたので、
「はい、そうです。全く違う流れですね、それも俺が王都に来る前の。」
俺が王都に来てから、一切動いていない奴らが居る。
「っとなると、ややこしくなるな・・・。」
「それは後々調査していくとして、本題に入りませんか?」
と、意外とレフミナ殿下が声を掛けて来た。
「そうだな、ネイト・・・領地を任せたいのだ。」
「嫌です。」
間髪入れずに答えてしまった。
「まぁまぁ、気付いているように旧スエーシヤー伯爵領の事だけど、めんどい事をすることは無いただお金を落としてくれたら良いのだ。」
「つまりどういう事ですか?」
「領主ではなく、スポンサーに成ってほしいのです。今どっかの誰かさんに巨額のお金が国から消えていますので。」
とレフミナ殿下が若干棘がある説明をしてくれた。
「なるほど・・・確かに変に溜まったお金を落とすところが必要だな、けど・・・旨みが無いな・・・。」
「旧スエーシヤー伯爵領で生産された物は、無償で手に入りますよ?」
「関税か確かに魅力的だが、決定的と言う訳ではない。」
「近くの直轄領に手が付けれてない金山が有ります。」
その発言に、周りは動揺していた。
「なるほど、旧スエーシヤー伯爵はそれを狙っていたのか、確かに金山は旨みがあるが苦みもある、あまり魅力には感じないな。」
「そうですか?」
後ろに目線を向け
「ハルストモリアさん、旧スエーシヤー伯爵領の周辺地図を見せてください。」
「解りました。」
一礼をして、建物の中に入っていった。
その姿にルビナアド殿下が、
「おいおい、爺は俺たちの執事じゃなかったのか?」
「主人の落ち度をカバーをするのも執事の仕事ですよ。」
領地の話をするのに地図の一つを準備をしてない方が如何にかしている。
「お待たせしました。」
テーブルに地図を広げた。
「大河が有るのか・・・。」
「川の向こうはヴォテハー子爵領だな。」
「海側は?」
「ユオンイリラ男爵領です。」
んー川を持って水利権を手に入れるか、それか海洋権を手に入れるか・・・。
「山側は直轄領地です。」
別に金山はどうでもよい。
「ユオンイリラ男爵領ってどんな所ですか?」
「主な産業は乾物です。」
「・・・はい?それだけ?」
「王都から近いので魅力的ですよ?」
「そうなんだ・・・。」
収入は一つだけですか?あんまりでは?
「魔境に挟まれて開発が出来ていないのです。」
再び地図を見つめる。
確かに魔境によって使える平地が少ない。
旧スエーシヤー伯爵領方面つまり内陸側には崖があり、北と南に魔境エリアで挟まれている。
王都に向かうには、船で大河を上るか、海に出て他の港町に入ってから王都に向かうかの二ルートしかない。
「陛下、幾つか条件が有りますが、御受けに成っても良いですよ。」
「そうか!」
嬉しそうに声を出してきた。
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