至って真面目で平凡で

三日

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ここは、

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うーん、良く寝たー。
私は、大きく伸びをして目覚めた。

よし、二度寝でもしますかー

んっ?んーーーなんじゃ、こりゃーーー!!

私のこの世界での第一声がこれであった。

えーっと。整理しよう。私の名前は、中村美濃。会社員で独身で、歳は25でえーっと、それから、それから、

「どれから?」

どこからか声が聞こえた。でたーーー!!お化けーーー!

「なんて失礼なのかしら?私は妖精よ!」

「よ、よ、よ、よ、、、」

「何回「よ」って言えば気が済むのよ!全く、どんくさい子ねー」

きっと、これは夢。悪い夢。きっと、そうだ。寝よう。

「ちょっと、寝るんじゃないわよー!聞こえてんのよ。あんたの心の声。
 少しは抑えないな。 私はエリザベートよ。あなた付きの妖精よ。
良かったわねーあんた。このエリートが配属されて、
  って聞いてんの?」

「はい!」思わず背筋を伸ばしてしまった。

「はい、じゃあ自己紹介。」

「私は、中村、美濃って言います。」

「ふーん、じゃあ中村ね。」

えっ、この場合普通下の名前じゃないんだ

「だったら、そう言いなさいよー。 めんどくさいわね!」

「ご、ごめんなさい。 それで、エリザベートさん。」

「何?  それと敬語じゃなくて、いいわよ。私のこともリゼでいいわ。」

「リゼさん、」

「リゼ!  あーもう!あんたのことだから、敬語とかすぐに切り替えられないんでしょ。その代わり私も中村って呼ぶわ。取れたら美濃って呼んであげる。」

「ありがとうございます。リゼ、さ、りぜ。
で、早速なのですが、ここはどこ何ですか?それに」

「あー なるほどね。大体分かったわ。この状況を教えて欲しいってことでしょ?」

すると、リゼは丁寧に教えてくれた。

 ここは、小説や漫画である転生を私はしたらしい。それでもって、ここは私のいた世界であった乙女ゲームの世界なんだとか。私は、あいにくそのゲームは知らないが妖精がいる時点でファンタジーなのだろう。
何でこの世界に来たかは不明だが、妖精は契約を結ぶ人間の情報は全部意思疎通のため勉強して覚えたらしい。
すごいなーリゼ。だから、最初名字だったんだね。

で、話を戻すと今の私は4歳で伯爵家のお嬢らしい。妖精は、物心つく頃から自然と見えるようになり契約を交わせるようになると契約するのだとか。

「で、あんた契約するわよね?するよね。こんなに私頑張ったんだから
それに、私エリートよ。」

「では、契約内容をご説明できますか?」

「あんたも固いわねー見た目6歳なんだから、あっさりうなずきなさいよ!
保険選びじゃないんだから」

妖精は、基本契約者と共にある。契約者の魔力がそのまま妖精に影響し攻撃等様々な事ができる。魔法も昔とは違い色々と解明されてからは、簡単なものは、妖精無しでも使えるようになった。だから、年々見える人や契約する人は減少傾向にあるらしい。確かに妖精がいた方が色々便利なのだが、その相性や関係性もあり中々パートナーを得られない場合が多いのだとか。そして、契約すると普段から魔力を少し取られてしまうらしい。
そして、契約は代償を支払わないといけない悪魔的なことも。

「で、どうするの?でも、あんたここで断ったら困るのはあんたよ。右も左もわからないあんたが生きて行くには私が必要だと思うけど?」

確かに背に腹は代えられない。代償が気になるが…

「分かったわ。契約する。」

「そうでなくっちゃね!」

そういうと、リゼは、右頬にキスを一つ落とした。

えっこれで終わり?簡単な!

「良く見てみなさいよ。あんたの胸のところに花の蕾見えない?」

部屋にあった鏡の前に行くと4歳くらいのブロンドの髪ににエメラルドグリーンの瞳のした可愛い女の子が立っていた。これが私?馴れてないわー

思わず見とれていると



「で、あったー?何色?」

「黄色みたい。派手な色じゃなくて良かったです。」

「そっかー中村んとこ。恐いやつがそういうのしてんだっけー?えーっと何て言ったっけ?」

「暴力団やマフィア、ヤクザとかですか?」

「そう、それ!でも、それ以外でもぼでぃーぺいんとだっけ?あったわよね?なら、別に問題ないんじゃないの?そもそも世界違うんだし。」

「違いますよー。派手だと視線自然とそこに行くじゃないですかー。今は良いけど、ねって話ですよー」

「へぇーあんた以外と古風なのね」

そんな他愛のない話をしていると誰かが部屋のノックをした。

誰だろ?いきなりピンチ、が押し寄せてきたのだった。


ーーーー登場人物整理ーーーー
 エリザベート
愛称はリゼ。ミノの精霊。ツンデレだけど、優しく面倒見のよい精霊。
ずーっと、契約者を探してたのだとか。ミノは、転生者であり、苦労したらしい。





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