ストーカーと彼女

さーて、困ったな

　



(彼女視点)

　さて、色々腹は立っているが、まず初めに彼の足をなんとかしなくてはいけない。
　彼が私の腕の中で震えている。

　やれやれ…

　私は右手に彼を抱きかかえたまま、膝下に手を回して、彼を抱きかかえる。

「…」

　彼は、されるがままである。
　私は彼をベッドまで運ぶ。
　そっと、ベットに彼を下ろす。

「動かないで、横になって」

　彼は、ゆっくり横になる。
　彼の長い鎖に繋がっているのと反対の足をベットの隅に固定する。

「待ってて、水汲んでくるから」

　私は、風呂桶に水を組み、クローゼットからタオルを取り出す。
　救急箱から、包帯とガーゼを取り出す。

　さてと……確かに傷の治療も先決だが、血は止まっている様だ。

　私はホッと胸をなでおろし、少し考える。

　…このまま治療するのもいいが、それでは彼が同じ事を繰り返しかねない。
　彼には、ちょっと反省してもらわねばならない。
　こんな事が続いてはいざ大怪我をされた時に困る。

　私は、風呂桶、タオル、ガーゼ、包帯をベット横のテーブルに置き、彼の血が出ている方の足から足枷を外す。
　傷は見た目より酷くないが、血がびっしりこびりついていて痛々しかった。
　私は、彼の足が座った私の目の前に来る様な状態で、ピクリとも動けない様にしっかり掴む。

「？」

　私はそのまま、彼の傷をそっと咥え舐め始めた。
　彼がビクッと肩を跳ねる。
　彼は、離して貰おうと足に力を入れるが、両足はしっかりと固定されていて動かない。
　彼が真っ赤な顔を毛布で顔を覆い隠す。

　それはそれで面白くないなぁ…

　そう思った私は、彼の足を離し彼の片手を手に取った。
　彼は僅かに抵抗する。
　しかし私が「力抜いて」というと、躊躇いがちに抵抗をやめた。
　片手ずつゆっくりベットの隅に固定していく。
　そのまま、また足を固定する。
　足をしっかりと元の位置で握り直した私は、再度ゆっくりと彼の傷を舐め始めた。
　舌で傷をなぞる度に彼がピクッと反応する。
　彼は真っ赤ななんとも居た堪れない顔で横を向き、時々「ひゃっ」と声をあげる。
　ひとしきり傷を舐め終えた私は、指で傷から足の内側を太ももまですーっと撫でていく。
　そのまま腿の内側から陰経をそっと握る。
　陰経はもう立っている。
　少々アブノーマルな趣味ではあったが、効果はあった様だ。
　陰経の先端から白い液が垂れている。
　私が、陰経の根元を指で挟んで絞り出す様に上に撫でると。

「あっ……やめ…」

　白い液が噴出した。

　これが精液か…

　私の顔にも思いっきりかかった。
　試しに精液のついた指をペロッと舐めて見る。

　タコの精巣は醤油と共に食べると美味だと聞いたが、これは…食べるにはあまり向かないな…

　彼の顔を見る。
　真っ赤な顔のままこちらを見ている。
　私はニコッと笑って言った。

「ごちそうさまでした」

　彼は真っ赤な顔を更に赤くする。

　さて、いい加減治療に入りますか…

　私は、男の足を濡れたタオルで拭い、ガーゼと包帯を巻いた。