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3.嵐の夜に愛を知り、恋に目覚め
3-11
しおりを挟む息を上げ、反応に戸惑い神野へ視線を向けると、彼は見せつけるようにゆっくりと口を開いて、まろい双丘の頂点を含み吸い上げた。
じゅるじゅるとした卑猥な音に耳を塞ぎたくなる。
おいしそうに口腔で先端をなめ回される光景は刺激的で、なぜだか興奮してしまう。
薔薇のように膨らみ色づいた部分から、悦いうずきが肉を伝って骨へ伝わり、ついに腰がくねった。
初めてなのに、いやらしい反応ばかりしてしまう自分が恥ずかしい。
せめて声だけはと我慢していると、顔を上げた神野が人さし指の先で唾液に濡れ光る胸の花蕾をなぞり、からかってきた。
「ちゃんと声で反応していい所を教えてくれないと、わからなくて変な所を触るかもしれないぞ。こことか」
一瞬で身体をのし上げ、肩口に顔を埋めると、そのまま耳を甘噛みされた。
「ああっ」
思いも寄らぬ場所に食いつかれ、嬌声が喉からほとばしる。
普段は別の目的で使われる器官から快感を流し込まれ、身体が悦びに打ち震える。
ねっとりと味わうように耳朶をなめしゃぶられ、時には歯の裏側に表をあてたまま舌で押された。
かと思うと、耳の付け根に焦らすように何度もキスする。そうして執拗に耳を責める一方で、胸を弄っていた手がなだらかな腹から下腹へと移動する。
「こことか」
はっと目を見開く。待ってと手を伸ばすよりも早く、男物の緩いハーフパンツをかいくぐり、神野の指先が下着に触れる。
「ひあ、あ、まっ……あっ!」
群れた茂みをかいくぐり、指先が秘密の場所へたどり着く。
とっくに濡れそぼっている縦筋をなぞられただけで、大げさなほど腰が跳ねた。
先を知らない処女の身体が恐れ、太股が固く閉ざされる。
だが、神野はそれ以上、強引に手を押し込もうとはせず、動きを止め朱理が落ち着くのを待つ。
呼吸の乱れが緩やかになると、突然、消えた刺激を求めるように、あちこちがもじつきだした。
合わせていた脚の間から力が抜けると、ふと手が離れ、待っていた穏やかさがうそのような荒っぽさで、ショーツもろとも下肢を覆う布が引き抜かれる。
尻にシーツの感触を覚え、全裸になったことを自覚した瞬間、一旦は静まったはずの熱がぶり返して頬が一気に赤らんだ。
「あっ……あ、ああっ! やっ……ぁ」
流れる動きで膝を押し立てられ、男の腰が割り込んでくる。
秘処に夜の空気が触れた。
暴かれたばかりの淫花へ艶めいたまなざしを感じ、ひゅっと喉をならしてしまう。
「み、見ちゃ駄目」
震える声で無茶を告げると、笑いを押し殺しながら神野が太股を撫で擦る。
「見るし、触るさ。……恥ずかしいなら俺を触ってみろ。ほら」
やや強引に手を取られ、胸の中央よりやや左側に当てられる。
肌の奥から強く激しく伝わる鼓動に気を呑まれ、目をみはった。
「神野せんせ、も、どきどきして……る?」
「惚れた女を抱く時に興奮しない男があるか。……それから、こういう関係になってまで先生はやめろ。恋人ならちゃんと、彬と名前で呼べ」
「あき……ら、さん?」
これでいいのだろうかと探るように神野の胸をなでてつぶやく。
すると彼がほんの少し目を細めた。
(気持ちいいんだ……神野先生……ううん、彬さん、も)
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