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【番外編】
【番外編】ソフトクリームとパパとママ
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大学の研究室を出たのは七時だったのに、外はまだ夕暮れで、しぶとく蝉が鳴いていた。
暑さこそ、昼間よりやわらいでいるとはいえ、少し歩くだけでも汗が出てくる。
亜熱帯育ちのアズサでもうんざりしてしまうのだから、彼の妻である絵麻にしてみれば、もっと辛いに違いない。
そう考えて、先に一度アズサが自宅に戻って車で迎えにくると主張したのに、絵麻は「別に具合が悪いわけでもないし、運動になるからいいですよ」とやんわり断ってきた。
言葉づかいや表情は穏やかでも、一旦決めたことに対しては絵麻も案外頑固だ。
二人が戻る先は、大学近くにあり、一緒に同棲していた、あのマンションだった。
結婚に際しては『やはり新居を』と考え探そうとしたが、結局、仕事やら、絵麻の身体の都合から、あのマンションがいい。と二人して結論を出した。
同棲していた時と違うのは、別々であったベッドルームが一つになったことと、空いた一部屋が、子供用として準備されたことだ。
「大丈夫か」
絵麻に手を差し伸べると、彼女はショルダーバッグを抱え直して首を傾げる。
「全然平気です。これぐらい持てます。それに、身体を動かさないとだめっていわれていますし。……だいたい、アズサさんは、心配しすぎです」
そう言いながら、絵麻はゆったりとしたカシュクールワンピースの表面を軽く撫でる。
出会った時から常に、リクルートスーツのような真面目な服装で仕事をしていた絵麻だが、最近は、ふんわりしたオフィス・カジュアルを着ている。
長かった髪も、肩で切り揃えてしまったが、それはそれで愛らしく。アズサは気に入っていた。
(……まあ、どのような彼女であれ、好きなことにはかわらないが)
絵麻に歩調を合わせ、大学の医学部敷地からマンションまでの道を二人で歩く。
指をからめて繋いだ手が、互いにすこしずつ汗ばんでくると、絵麻が恥ずかしそうに指を閉じたり開いたりするのが可愛くて、つい、ぎゅっと握りしめてしまう。
そうすると、湿った肌が密着して、思わず不埒なことを考えそうになり、アズサは遠くを見て気をそらす。
「あ……」
アズサと同じものを見たかったのだろう。
絵麻がアズサと同じ方向に視線を送り、それから小さく声をあげた。
チリン、チリンと涼しげな鐘の音を鳴らしながら、小型リヤカーが大学前の国道沿いを移動している。
目をこらすと、はげかけた空色のペンキの車体に『ソフトクリーム』と書かれていた。
鐘の音に呼応して、絵麻の足取りが遅くなる。
ついでに、ちらちらとこちらの顔を下から伺ってくるから、始末が悪い。
「食べたいのか」
「食べたいです。けど……」
くちごもり、空いている手をそっと腹に当てる。
スーツだと目立つが、今の服装では目立たない程度に絵麻の下腹部は膨らんでいた。
(気にしているのか……まあ、当然だが)
悪いと思いつつ、少しだけ苦笑してしまう。
絵麻のお腹の中には、アズサとの子どもが宿っていた。
それ自体は嬉しいことなのだが、勤務している先が大学医学部であることから、本気で心配しているのか、からかっているのか、年配の女性看護師や事務職員が、絵麻に対して『妊婦なら、アレを食べるな、コレを食べるな、ナニソレはいい。とか、母乳がでないだの、出る』だのを、仕事ついでに雑談していくのだ。
半数は偏った知識に基づいているのだが、やはり絵麻は新しく母になる身もあって、気になるらしい。
そして、本日は「ソフトクリームはよくない!」攻撃だった。
アズサからすれば、適度に食べていれば問題はないと思うし、そもそも、危ない食品や量なら、外野が口を出す前に、夫であり、医師でもあるアズサが止める。
逆に、ここ数日、暑さで絵麻の食欲が落ちているのだから、口に入るなら、ともかく食べて欲しいぐらいだ。
だが、女心はそう簡単に納得できない様子で……。
「晩ごはんが、近いですから」
本当の理由はそうじゃないくせに、アズサに気を遣わせまいとするのがいじましくて、抱きしめたくなる。
それを我慢して、アズサは繋いでいた手を解き、リヤカーへ向かって走り出していた。
丁度、最後の一つ分だけ残っていたソフトクリームを手に戻ってくると、目に見えて絵麻が赤くなり、もじつきだす。
「ほら」
アズサは絵麻の手にソフトクリームを握らせるが、彼女はまだ迷いためらう。
なおも食べようとしない絵麻に焦れていると、気温のせいか、すぐにクリームの部分が溶けて流れていく。
とけたクリームがコーンを持つ絵麻の手を伝って、ひたりとアスファルトに落ちた。
彼女の手を伝う白い液体が、違うものに見えてしまい、アズサは心臓が跳ねるのを自覚する。
「わ、ああっ…………あー」
切羽詰まる夫にも気づかず、あわてて拭くものを探し出す絵麻の手首を取り、アズサは、そのまま、手の甲を伝い流れるクリームに舌を沿わせた。
「やっ……ちょっ……あ、アズサさん! ここ、学部内っ……っ、ふ」
舐めても、舐めても次から次にたれてくる白い筋を、硬くした舌先でなぞったり、口に指を含んだりしていると、すぐ、彼女がぴくんと震え、反応しながら、アズサに寄りかかってくる。
「んっ……も、やぁ……ぁ」
「食べないと、ずっとこうして、溶けたのを舐めつづけるが」
ちゅっ、と音をたてて手の甲に吸い付くと、彼女が潤んだ目でアズサを見上げてきた。
あと半年もたたずに母になるというのに、相変わらず少女のような、清純で初々しい色気に心臓がどきりとしてしまう。
身を小さくして顔を真っ赤にしているのを見ると、庇護欲と支配欲を同時に掻き立てられて、アズサは下腹部に熱が集いそうだ。
(これは、たまらないな)
何度身体を重ねてもかわらない、恋人で、妻で、愛する者でもある女を見つつ、自制心が家まで持つか不安になる。
「どうしても、食べないなら」
一口、ソフトクリームを含み、アズサはそのまま絵麻を片手で抱き寄せ、唇を重ねた。
冷たく甘いものが、すぐに形を失い……かわって、温かく柔らかく、蜜のように甘い絵麻の舌がアズサによって舐め蕩かされる。
「ふ……んんっ……、うっ……っ! ……あっ、あ」
クリームの甘さもなにもなくなるまで、絵麻を貪ってから唇を離すと、彼女は、はあっと艶めいた吐息をこぼす。
「……アズサ、さん」
不満げに唇を尖らせながら、アズサを見つめてくる絵麻に微笑むとアズサは告げる。
「ほら、また溶けてくるぞ。……それとも、ここで、もっとして欲しいと、おねだりされているわけか。俺は」
わざとらしく倒置法をつかえば、そんなわけないじゃないですか! と相変わらずの反論が出てきて、つい笑い声が飛び出してしまう。
最初は膨れていた絵麻も、つられて笑いだし、それから、幸せそうに目を細めソフトクリームを食べだす。
「……もっと、甘えられたい気がするのは俺だけか」
「はい?」
「絵麻は、物わかりがよすぎる。……夫の俺には、もっと甘えて、頼っていいし、遠慮せず、食べたいものを食べたいと言ってもいい。駄目なら駄目だと言うし、その点については、今日、来た用度の事務職員より、よっぽど俺のほうが、根拠に優れているはずだが」
専門医ではなく、分野が違うとはいえ、まがりなりにも医師だ。と額をつつくことで示すと、彼女は嬉しそうにうなずき。
「でも、妊婦検診の胎児エコーは絶対に見ないんですよね」
とやり返してきた。
常にアズサが検診には付き添うが、診察室には入らないことをからかっているのだ。
「…………それは、言うな」
しょうが無い。下手に診察データを見れば、生まれる前に、性別やらなにやらがわかってしまう。
だから、妊娠や出産については、リスクが一定を越えないかぎりは知らせるなと……絵麻が通っている病院の、産婦人科担当医かつ同期を、半分脅しているぐらいだ。
「第一、エコーをみたら、楽しみが減る。……その、父親として」
言ううちに、照れくさくなって膨れていると、絵麻の手から、食べかけていたコーンがぽとりとおちる。
「そ、そうですよね。……そうですよね、アズサさんが、パパかあ」
「絵麻も、ママだろう」
お互い反対方向をみながら、挙動不審にもじもじしながら空々しく言う。
それを、たまたま居合わせていた事務職員の高中世羅が聞いており、呆れたため息を漏らしていたが、幸せな二人はまったく気づいていなかった。
暑さこそ、昼間よりやわらいでいるとはいえ、少し歩くだけでも汗が出てくる。
亜熱帯育ちのアズサでもうんざりしてしまうのだから、彼の妻である絵麻にしてみれば、もっと辛いに違いない。
そう考えて、先に一度アズサが自宅に戻って車で迎えにくると主張したのに、絵麻は「別に具合が悪いわけでもないし、運動になるからいいですよ」とやんわり断ってきた。
言葉づかいや表情は穏やかでも、一旦決めたことに対しては絵麻も案外頑固だ。
二人が戻る先は、大学近くにあり、一緒に同棲していた、あのマンションだった。
結婚に際しては『やはり新居を』と考え探そうとしたが、結局、仕事やら、絵麻の身体の都合から、あのマンションがいい。と二人して結論を出した。
同棲していた時と違うのは、別々であったベッドルームが一つになったことと、空いた一部屋が、子供用として準備されたことだ。
「大丈夫か」
絵麻に手を差し伸べると、彼女はショルダーバッグを抱え直して首を傾げる。
「全然平気です。これぐらい持てます。それに、身体を動かさないとだめっていわれていますし。……だいたい、アズサさんは、心配しすぎです」
そう言いながら、絵麻はゆったりとしたカシュクールワンピースの表面を軽く撫でる。
出会った時から常に、リクルートスーツのような真面目な服装で仕事をしていた絵麻だが、最近は、ふんわりしたオフィス・カジュアルを着ている。
長かった髪も、肩で切り揃えてしまったが、それはそれで愛らしく。アズサは気に入っていた。
(……まあ、どのような彼女であれ、好きなことにはかわらないが)
絵麻に歩調を合わせ、大学の医学部敷地からマンションまでの道を二人で歩く。
指をからめて繋いだ手が、互いにすこしずつ汗ばんでくると、絵麻が恥ずかしそうに指を閉じたり開いたりするのが可愛くて、つい、ぎゅっと握りしめてしまう。
そうすると、湿った肌が密着して、思わず不埒なことを考えそうになり、アズサは遠くを見て気をそらす。
「あ……」
アズサと同じものを見たかったのだろう。
絵麻がアズサと同じ方向に視線を送り、それから小さく声をあげた。
チリン、チリンと涼しげな鐘の音を鳴らしながら、小型リヤカーが大学前の国道沿いを移動している。
目をこらすと、はげかけた空色のペンキの車体に『ソフトクリーム』と書かれていた。
鐘の音に呼応して、絵麻の足取りが遅くなる。
ついでに、ちらちらとこちらの顔を下から伺ってくるから、始末が悪い。
「食べたいのか」
「食べたいです。けど……」
くちごもり、空いている手をそっと腹に当てる。
スーツだと目立つが、今の服装では目立たない程度に絵麻の下腹部は膨らんでいた。
(気にしているのか……まあ、当然だが)
悪いと思いつつ、少しだけ苦笑してしまう。
絵麻のお腹の中には、アズサとの子どもが宿っていた。
それ自体は嬉しいことなのだが、勤務している先が大学医学部であることから、本気で心配しているのか、からかっているのか、年配の女性看護師や事務職員が、絵麻に対して『妊婦なら、アレを食べるな、コレを食べるな、ナニソレはいい。とか、母乳がでないだの、出る』だのを、仕事ついでに雑談していくのだ。
半数は偏った知識に基づいているのだが、やはり絵麻は新しく母になる身もあって、気になるらしい。
そして、本日は「ソフトクリームはよくない!」攻撃だった。
アズサからすれば、適度に食べていれば問題はないと思うし、そもそも、危ない食品や量なら、外野が口を出す前に、夫であり、医師でもあるアズサが止める。
逆に、ここ数日、暑さで絵麻の食欲が落ちているのだから、口に入るなら、ともかく食べて欲しいぐらいだ。
だが、女心はそう簡単に納得できない様子で……。
「晩ごはんが、近いですから」
本当の理由はそうじゃないくせに、アズサに気を遣わせまいとするのがいじましくて、抱きしめたくなる。
それを我慢して、アズサは繋いでいた手を解き、リヤカーへ向かって走り出していた。
丁度、最後の一つ分だけ残っていたソフトクリームを手に戻ってくると、目に見えて絵麻が赤くなり、もじつきだす。
「ほら」
アズサは絵麻の手にソフトクリームを握らせるが、彼女はまだ迷いためらう。
なおも食べようとしない絵麻に焦れていると、気温のせいか、すぐにクリームの部分が溶けて流れていく。
とけたクリームがコーンを持つ絵麻の手を伝って、ひたりとアスファルトに落ちた。
彼女の手を伝う白い液体が、違うものに見えてしまい、アズサは心臓が跳ねるのを自覚する。
「わ、ああっ…………あー」
切羽詰まる夫にも気づかず、あわてて拭くものを探し出す絵麻の手首を取り、アズサは、そのまま、手の甲を伝い流れるクリームに舌を沿わせた。
「やっ……ちょっ……あ、アズサさん! ここ、学部内っ……っ、ふ」
舐めても、舐めても次から次にたれてくる白い筋を、硬くした舌先でなぞったり、口に指を含んだりしていると、すぐ、彼女がぴくんと震え、反応しながら、アズサに寄りかかってくる。
「んっ……も、やぁ……ぁ」
「食べないと、ずっとこうして、溶けたのを舐めつづけるが」
ちゅっ、と音をたてて手の甲に吸い付くと、彼女が潤んだ目でアズサを見上げてきた。
あと半年もたたずに母になるというのに、相変わらず少女のような、清純で初々しい色気に心臓がどきりとしてしまう。
身を小さくして顔を真っ赤にしているのを見ると、庇護欲と支配欲を同時に掻き立てられて、アズサは下腹部に熱が集いそうだ。
(これは、たまらないな)
何度身体を重ねてもかわらない、恋人で、妻で、愛する者でもある女を見つつ、自制心が家まで持つか不安になる。
「どうしても、食べないなら」
一口、ソフトクリームを含み、アズサはそのまま絵麻を片手で抱き寄せ、唇を重ねた。
冷たく甘いものが、すぐに形を失い……かわって、温かく柔らかく、蜜のように甘い絵麻の舌がアズサによって舐め蕩かされる。
「ふ……んんっ……、うっ……っ! ……あっ、あ」
クリームの甘さもなにもなくなるまで、絵麻を貪ってから唇を離すと、彼女は、はあっと艶めいた吐息をこぼす。
「……アズサ、さん」
不満げに唇を尖らせながら、アズサを見つめてくる絵麻に微笑むとアズサは告げる。
「ほら、また溶けてくるぞ。……それとも、ここで、もっとして欲しいと、おねだりされているわけか。俺は」
わざとらしく倒置法をつかえば、そんなわけないじゃないですか! と相変わらずの反論が出てきて、つい笑い声が飛び出してしまう。
最初は膨れていた絵麻も、つられて笑いだし、それから、幸せそうに目を細めソフトクリームを食べだす。
「……もっと、甘えられたい気がするのは俺だけか」
「はい?」
「絵麻は、物わかりがよすぎる。……夫の俺には、もっと甘えて、頼っていいし、遠慮せず、食べたいものを食べたいと言ってもいい。駄目なら駄目だと言うし、その点については、今日、来た用度の事務職員より、よっぽど俺のほうが、根拠に優れているはずだが」
専門医ではなく、分野が違うとはいえ、まがりなりにも医師だ。と額をつつくことで示すと、彼女は嬉しそうにうなずき。
「でも、妊婦検診の胎児エコーは絶対に見ないんですよね」
とやり返してきた。
常にアズサが検診には付き添うが、診察室には入らないことをからかっているのだ。
「…………それは、言うな」
しょうが無い。下手に診察データを見れば、生まれる前に、性別やらなにやらがわかってしまう。
だから、妊娠や出産については、リスクが一定を越えないかぎりは知らせるなと……絵麻が通っている病院の、産婦人科担当医かつ同期を、半分脅しているぐらいだ。
「第一、エコーをみたら、楽しみが減る。……その、父親として」
言ううちに、照れくさくなって膨れていると、絵麻の手から、食べかけていたコーンがぽとりとおちる。
「そ、そうですよね。……そうですよね、アズサさんが、パパかあ」
「絵麻も、ママだろう」
お互い反対方向をみながら、挙動不審にもじもじしながら空々しく言う。
それを、たまたま居合わせていた事務職員の高中世羅が聞いており、呆れたため息を漏らしていたが、幸せな二人はまったく気づいていなかった。
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退会済ユーザのコメントです
紅さま
感想ありがとうございます!
とてもうれしいです。
お返事が遅くなりまして申し訳ございません。
妊娠が発覚する前のちょっとしたドタバタラブコメみたいなものが浮かんでいるので、四月に余裕ができましたら書きたいとおもっております。
その際、ご縁がありましたら、お読み頂けると嬉しいです。
応援ありがとうございます♥