私、転生したから一大企業を作って、そのトップになるんだ。

第一章

メリアの憂鬱

ある日、私はSAN値もだだ下がりな色の脳細胞に鞭を打ち、あれこれ考えていた。

すると、声が掛かる。

「姫さん、なんか悩みごとか？」

「流石アレス、分かってるねぇ～」

「まあこんだけ付き合いが長くなるとな。」

気障ったらしく肩をすくめる。それも様になっているから、思わず歯噛みしてしまう。


それにしてもこの四年で、皆すごく仲良くなった。
元盗賊達のボケとアーサーのツッコミは見慣れた光景になったし、あの三姉妹もちょくちょく絡んでくる。

数年前に召喚した天使のルシファーちゃんも愛でられるしもう最高。


だけどね、やっぱり今のままじゃなんかダメな気がするの。

いくらオーバースキル貰ったからといったって、未来予知なんてできないから、将来何が起こるか分からないし。

それで、何をすればいいのかを考えていた訳なんだけど............

良いアイディアが、全く思い浮かばない。

「ウチの商会の地盤をもっと固めたいのだけれどね、良いアイディアが浮かばないのよ。」

「なるほどねぇ・・・・せめてもっと情報のネットワークが広ければなぁ...........街で手に入れられる情報なんざ、たかが知れてるし。」

アレスが呟く。

なるほど、情報収集ね・・・・・・・・情報収集？

「気がついたっ！....なんでこんな簡単な事に気付かなかったのかしら！！」

「.............何に気付いたんだ？」

「無いなら自分たちで作ればいいじゃない！！」

「何を」

「コネよ！！」

「そうか、そりゃあ良かった。だが落ち着いてくれ。」

「なんでよ」

「なんか訴えられる気がしてならないんだ。」

あら、ごめんなさい、私としたことが。嬉しくてつい........

「んで、どうやってコネを作るんだ？」

「ふっふっふ、よくぞ聞いてくれたわね。それは.....」

「それは....？」

ごくり・・・アレスの喉がなる。

「チェーン旅商人よ！！」


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読んでくださりあるがとうございました。

次回予告！！

びっくりどっきりメリァー！！

え、ネタが古い？