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第20章 delicato
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日曜日の夜なのに、潤一さんが家を開けた。
土曜の夜に家を開けることはあっても、日曜日の夜に……ってのは、俺が知る限り珍しいことで……
だってだよ?
月曜日は雅也さんも仕事が休みだし、そうなるとさ、俺がいようがいまいが関係なくイチャイチャタイムが始まるのに……
元々休みの合わない二人だから、それも仕方ないことなんだけど。
なのに潤一さんが帰って来ない、なんて……
もっとも、雅也さんは理由を知ってるらしいし、そのことを特別不審に思っているような風には見えない。いつもと変わらない様子で、超上擦った声で鼻歌を歌いながら、得意のチャーハンを作ってる。
っていうか、この時間にチャーハンか……
腹が減ってないわけじゃないけど、俺としては、もう少し軽いモンが良かったかな。
『ねぇ、俺、先に風呂入って来ても良い?』
一日厨房に立ってると、自分の身体に油の匂いが染み付いてるみたいで、俺はそれがあんまり好きじゃない。
仕事だから仕方ないんだけど……
「いいけど、もうチャーハン出来るよ?」
『うん、すぐ上がる』
「分かった。風呂から上がったらすぐ食えるようにしとくよ」
俺は雅也さんに頷きだけで返事を返すと、ダイニングチェアの上に置きっぱなしになっていたリュックを下げ、間借りしている部屋へと向かい、替えのシャツとハーフパンツ、下着を抱えて今度にバスルームに向かった。
脱衣所で着ていた服と下着を纏めて洗濯機に放り込んで、バスルームのガラス扉を開くと、立ち上った湯気に若干の息苦しさを感じた。
シャンプーとボデイーソープで全身を洗い、流石にこの時期シャワーだけでは身体が温まらないから、肩までしっかり湯船に浸かる。
前に住んでたアパートでは、身体を縮こませないと入れなかった風呂も、雅也さんのマンションの風呂なら足だって伸ばせて、ゆったり浸かることが出来る。
だからだと思うんだけど……
土曜の夜に家を開けることはあっても、日曜日の夜に……ってのは、俺が知る限り珍しいことで……
だってだよ?
月曜日は雅也さんも仕事が休みだし、そうなるとさ、俺がいようがいまいが関係なくイチャイチャタイムが始まるのに……
元々休みの合わない二人だから、それも仕方ないことなんだけど。
なのに潤一さんが帰って来ない、なんて……
もっとも、雅也さんは理由を知ってるらしいし、そのことを特別不審に思っているような風には見えない。いつもと変わらない様子で、超上擦った声で鼻歌を歌いながら、得意のチャーハンを作ってる。
っていうか、この時間にチャーハンか……
腹が減ってないわけじゃないけど、俺としては、もう少し軽いモンが良かったかな。
『ねぇ、俺、先に風呂入って来ても良い?』
一日厨房に立ってると、自分の身体に油の匂いが染み付いてるみたいで、俺はそれがあんまり好きじゃない。
仕事だから仕方ないんだけど……
「いいけど、もうチャーハン出来るよ?」
『うん、すぐ上がる』
「分かった。風呂から上がったらすぐ食えるようにしとくよ」
俺は雅也さんに頷きだけで返事を返すと、ダイニングチェアの上に置きっぱなしになっていたリュックを下げ、間借りしている部屋へと向かい、替えのシャツとハーフパンツ、下着を抱えて今度にバスルームに向かった。
脱衣所で着ていた服と下着を纏めて洗濯機に放り込んで、バスルームのガラス扉を開くと、立ち上った湯気に若干の息苦しさを感じた。
シャンプーとボデイーソープで全身を洗い、流石にこの時期シャワーだけでは身体が温まらないから、肩までしっかり湯船に浸かる。
前に住んでたアパートでは、身体を縮こませないと入れなかった風呂も、雅也さんのマンションの風呂なら足だって伸ばせて、ゆったり浸かることが出来る。
だからだと思うんだけど……
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