3 / 5
3
しおりを挟む
「……好きだよ、智樹……」
「え……? 今、何て……?」
初めて聞くその言葉に、僕は驚いて閉じたばかりの瞼を持ち上げた。
「恋人同士なら、当たり前だろ?」
そっか……、ぼくたちは今恋人ごっこをしてるんだ。
だとしたら僕も、仮にその言葉がその場限りの冗談や噓であっても、ちゃんと応えないと……
「好き。しょ……ま」
翔真だけじゃない、初めて口にするその言葉に、僕は少し照れて、また瞼を閉じた。
そしてそっと重ねられた唇……
少しだけ震えてるのは、ぼくの気の所為?
翔真の手が僕の頬を包み、触れるだけのキスは、やがて深く、貪るようなキスに変わった。
「……ん、く……、んん……」
互いの体温を感じるように舌を絡め合う激しく熱いキスに、少しだけ苦しさを感じながらも、僕の口から吐息が漏れた。
唇が離れ、目を開けると、僕を見つめる目と視線がぶつかった瞬間、翔真は少し照れたように目を細め、クスッと笑いながら、僕の前髪を掻き上げ、額に一つキスをくれた。
「初めてだね、そんなことしてくれるの」
「そうだっけ?」
そうだよ?
そんな優しいキス、今までしてくれたことなかった。
「痕、付けてもいい?」
聞かれてふと思い返してみると、今まで痕なんて付けたことなかったかも……
そうだよね、だって僕達は元々恋人ではないんだから。
でも今は違う、今この瞬間だけはは僕達は恋人同士。
だからそんなこと聞くんだよね?
「いい……よ?」
僕が頷きながら言うと、翔真の唇が僕の首筋に吸い付いた。
僅かに感じる痛みが、なんだか悲しい……
「俺のモノだって証」
たとえ嘘だと分かっていても、なんだか嬉しくって……、何故だか分からないけど、胸の奥がジンと熱くなって……
「何、泣いてんの?」
僕は自分が泣いてることすら気付いてなかった。
「な。泣いてないし……」
僕は涙を誤魔化すように鼻を一つ啜ると、翔真に向かって両手を伸ばした。
「翔真、手……繋いでて?」
いつもなら絶対にこんなこと強請ったりしないのに、翔真は躊躇うことなく手が僕の手を握り、胸元に顔を寄せた。
そして胸の先端に軽く口付け、そのまま口に含むと、舌先で転がされ……
「はぁ……、あ……っ」
それだけで僕の中心は熱くなって、吐き出される吐息にも甘さが混じった。
「ココも感じてるの?」
翔真の手が僕の中心に触れる。
「やぁ……っ」
軽く触れられただけなのに、全身に甘い痺れが走り、緩く擦られる度に、僕の身体はいつもとは違う快感に翻弄される。
「イキそう?」
聞かれて僕がコクコクと頷くと、翔真は僕の中心を口に含んだ。
先端をキュッと強く吸い上げられ、下腹部で渦巻いていた射精感が一気に駆け出したと思った瞬間、僕は呆気なく翔真の口に熱を吐き出した。
「え……? 今、何て……?」
初めて聞くその言葉に、僕は驚いて閉じたばかりの瞼を持ち上げた。
「恋人同士なら、当たり前だろ?」
そっか……、ぼくたちは今恋人ごっこをしてるんだ。
だとしたら僕も、仮にその言葉がその場限りの冗談や噓であっても、ちゃんと応えないと……
「好き。しょ……ま」
翔真だけじゃない、初めて口にするその言葉に、僕は少し照れて、また瞼を閉じた。
そしてそっと重ねられた唇……
少しだけ震えてるのは、ぼくの気の所為?
翔真の手が僕の頬を包み、触れるだけのキスは、やがて深く、貪るようなキスに変わった。
「……ん、く……、んん……」
互いの体温を感じるように舌を絡め合う激しく熱いキスに、少しだけ苦しさを感じながらも、僕の口から吐息が漏れた。
唇が離れ、目を開けると、僕を見つめる目と視線がぶつかった瞬間、翔真は少し照れたように目を細め、クスッと笑いながら、僕の前髪を掻き上げ、額に一つキスをくれた。
「初めてだね、そんなことしてくれるの」
「そうだっけ?」
そうだよ?
そんな優しいキス、今までしてくれたことなかった。
「痕、付けてもいい?」
聞かれてふと思い返してみると、今まで痕なんて付けたことなかったかも……
そうだよね、だって僕達は元々恋人ではないんだから。
でも今は違う、今この瞬間だけはは僕達は恋人同士。
だからそんなこと聞くんだよね?
「いい……よ?」
僕が頷きながら言うと、翔真の唇が僕の首筋に吸い付いた。
僅かに感じる痛みが、なんだか悲しい……
「俺のモノだって証」
たとえ嘘だと分かっていても、なんだか嬉しくって……、何故だか分からないけど、胸の奥がジンと熱くなって……
「何、泣いてんの?」
僕は自分が泣いてることすら気付いてなかった。
「な。泣いてないし……」
僕は涙を誤魔化すように鼻を一つ啜ると、翔真に向かって両手を伸ばした。
「翔真、手……繋いでて?」
いつもなら絶対にこんなこと強請ったりしないのに、翔真は躊躇うことなく手が僕の手を握り、胸元に顔を寄せた。
そして胸の先端に軽く口付け、そのまま口に含むと、舌先で転がされ……
「はぁ……、あ……っ」
それだけで僕の中心は熱くなって、吐き出される吐息にも甘さが混じった。
「ココも感じてるの?」
翔真の手が僕の中心に触れる。
「やぁ……っ」
軽く触れられただけなのに、全身に甘い痺れが走り、緩く擦られる度に、僕の身体はいつもとは違う快感に翻弄される。
「イキそう?」
聞かれて僕がコクコクと頷くと、翔真は僕の中心を口に含んだ。
先端をキュッと強く吸い上げられ、下腹部で渦巻いていた射精感が一気に駆け出したと思った瞬間、僕は呆気なく翔真の口に熱を吐き出した。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
普通の男の子がヤンデレや変態に愛されるだけの短編集、はじめました。
山田ハメ太郎
BL
タイトル通りです。
お話ごとに章分けしており、ひとつの章が大体1万文字以下のショート詰め合わせです。
サクッと読めますので、お好きなお話からどうぞ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる