溢れる「好き♡」

誠奈

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 翔真に背中を押されて部屋に入った僕は、もう待ち切れないとばかりに翔真の首に両腕を回して、キスを強請るように目を閉じた。

「なになにどうしたの、今日は随分積極的じゃないの」
「駄目なの? ほら、ん~」

 だってこの所何故だか翔真が忙しくて、僕ずーっと我慢してたんだもん。
 久しぶりに二人きりの時間が持てたんだもん、そりゃ積極的にもなるさ。

「もうそんな可愛い顔してお強請りされたら、俺の方が我慢できなくなるっしょ」
「えっ……、そう……なの?」
「〝そうなの?〟ってアナタ……。だって俺だって智樹くんと同じくらい我慢してたんだよ?」


 そう……だったんだ?
 僕、てっきり我慢してるのは自分だけだと思ってた。

 でも違ったんだね?
 翔真も僕と同じだったんだね?

 ふふ、嬉しいなぁ♡

「じゃあさ、今日は今まで我慢してた分、いーっぱい愛して?」

 次のお休みまで、ちゃんといい子で我慢出来るように、いっぱいいーっぱい愛して欲しい。

「何言ってんの、当たり前でしょ? その代わり、覚悟しといてよ? 俺、智樹くんがムリって言っても、止まるつもりないから」

 翔真のイケめた顔が近付いてきて、僕のほっぺにブチュッと唇が押し付けられる。


 もぉ、僕が欲しいのは、ほっぺじゃなくて唇なんだけどな……
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