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第6章 007
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一通り死体の確認を済ませた黒瀬は、現状維持のを保つため、その場を元あった状態に戻し、手に嵌めていたゴム手袋を翔真に返した。
「大変助かりました。ありがとうございました」
「い、いえいえ、俺の方こそ有名な弁護士さんの役に立てて嬉しいっす!」
ゴム手袋を受け取った翔真は、相変わらずのお調子者っぷりで、遠巻きにその姿を見ていた智樹は、小さく舌打ちをした。
「専門外なのでハッキリしたことは言えませんが、遺体の状況は大体分かりました。ところで……」
ソファに腰を下ろした黒瀬は、相原や本木そして岸本を前に、膝の上で両手を結んだ。
「皆さんがこの部屋に入ったのは、大体の時間でで構わないので教えて頂けませんか? あと、出来れば遺体発見時の状況も教えて頂けると助かるんですが……」
「あ、ねぇ、それってさ、アリバイってやつ?」
すかさず突っ込む翔真に、黒瀬は微笑みを絶やすことなく頷く。
「あくまで私の想像ですが、遺体発見時の状況が、もし密室なり無人であった場合、当然あの遺体は変死体として扱われることになり、当然警察の介入が必要となります」
言いながら、黒瀬はその場にいる全員の顔をグルリと見回した。
ただ一人、黒瀬の位置からは死角にいる智樹を除いて……
「大変助かりました。ありがとうございました」
「い、いえいえ、俺の方こそ有名な弁護士さんの役に立てて嬉しいっす!」
ゴム手袋を受け取った翔真は、相変わらずのお調子者っぷりで、遠巻きにその姿を見ていた智樹は、小さく舌打ちをした。
「専門外なのでハッキリしたことは言えませんが、遺体の状況は大体分かりました。ところで……」
ソファに腰を下ろした黒瀬は、相原や本木そして岸本を前に、膝の上で両手を結んだ。
「皆さんがこの部屋に入ったのは、大体の時間でで構わないので教えて頂けませんか? あと、出来れば遺体発見時の状況も教えて頂けると助かるんですが……」
「あ、ねぇ、それってさ、アリバイってやつ?」
すかさず突っ込む翔真に、黒瀬は微笑みを絶やすことなく頷く。
「あくまで私の想像ですが、遺体発見時の状況が、もし密室なり無人であった場合、当然あの遺体は変死体として扱われることになり、当然警察の介入が必要となります」
言いながら、黒瀬はその場にいる全員の顔をグルリと見回した。
ただ一人、黒瀬の位置からは死角にいる智樹を除いて……
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