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第4章 005
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打つ手無し……
翔真も智樹も、そして岸本もガックリと肩を落とした。
「中から開けられない、外からも開けられないとなったら、俺らこのままここで……?」
その場にいる誰もが一瞬は考えた、想像したくもない現実を、翔真がサラッと口にする。そして智樹も……
「あの死体と一緒に……か?」
「え、そ、それは……、俺も流石に嫌かも……。ねぇ?」
翔真が顔を青くして岸本を見るが、岸本は翔真とは真逆の、赤い顔をしていて……
「そ、そう……だよね、元恋人だもんね……。嫌なわけないよ……ね?」
「ま、まあ……、そうですね……」
「あ、あんたはそうでも、俺はゴメンだね。死体と一緒にいるなんて、考えただけでも気味が悪ぃ」
照れたように顔を赤く染め、頭をポリポリと掻く岸本の横で、智樹は不満そうに口を尖らせた。
その時、何かを思い出したのか、あるいは思いついたのか、相原がパンと手を叩いた。
「そうだ! その手があったじゃないか!」
そしてスーツの内ポケットに手を突っ込むと、自身のスマホを取り出し、どこかに電話をかけ始めた。
それから数分後、何をどうしても開かなかったドアは、一人の男によっていとも簡単に開けられ、0号室には弘行の死体を含む五人と、相原の電話で駆けつけた謎の男が一堂に会することとなった。
翔真も智樹も、そして岸本もガックリと肩を落とした。
「中から開けられない、外からも開けられないとなったら、俺らこのままここで……?」
その場にいる誰もが一瞬は考えた、想像したくもない現実を、翔真がサラッと口にする。そして智樹も……
「あの死体と一緒に……か?」
「え、そ、それは……、俺も流石に嫌かも……。ねぇ?」
翔真が顔を青くして岸本を見るが、岸本は翔真とは真逆の、赤い顔をしていて……
「そ、そう……だよね、元恋人だもんね……。嫌なわけないよ……ね?」
「ま、まあ……、そうですね……」
「あ、あんたはそうでも、俺はゴメンだね。死体と一緒にいるなんて、考えただけでも気味が悪ぃ」
照れたように顔を赤く染め、頭をポリポリと掻く岸本の横で、智樹は不満そうに口を尖らせた。
その時、何かを思い出したのか、あるいは思いついたのか、相原がパンと手を叩いた。
「そうだ! その手があったじゃないか!」
そしてスーツの内ポケットに手を突っ込むと、自身のスマホを取り出し、どこかに電話をかけ始めた。
それから数分後、何をどうしても開かなかったドアは、一人の男によっていとも簡単に開けられ、0号室には弘行の死体を含む五人と、相原の電話で駆けつけた謎の男が一堂に会することとなった。
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