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第3章 004
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言われて漸く自らの置かれている状況を思い出したのか、一足先に行動を始めた智樹に続くようにして、混乱の最中にいる岸本を一人その場に残し、四方の壁を叩いてみたり、備え付けのバスルームを覗いたりと、何とか部屋から抜け出せる方法を探して回った。
が……
「駄目だ……、どこにも出口なんてねぇ……」
「どうする? このままだと俺達……」
翔真の視線が、ゆっくりベッドに横たわる弘行の死体に向けられ、後を追うように智樹の視線もベッドに向けられた。
「あ、あのぉ……、ちょっと良いですか?」
「あ、ああ、何だよ……」
「さっきから気になってたんだけど、俺はどうしてここに?」
「そ、それは……、その……」
翔真は助けを求めるように智樹を振り返ると、困ったように眉を下げた。
当然、智樹の肩はガクリと下がり、小さく舌打ちを一つすると、翔真のツナギの尻ポケットから、翔真自身のスマホと、依頼人が手配したプリペイド式携帯電話を引き抜き、荷台をテーブルの上に並べた。
そしてスマホのメッセージアプリを立ち上げると、依頼人から送られて来たメッセージを表示させた。
「これ……は?」
「いいから読んでみろ」
言われて岸本はスマホを手に取ると、そこに書かれた文章を真剣な表情で読み進めた。
が……
「駄目だ……、どこにも出口なんてねぇ……」
「どうする? このままだと俺達……」
翔真の視線が、ゆっくりベッドに横たわる弘行の死体に向けられ、後を追うように智樹の視線もベッドに向けられた。
「あ、あのぉ……、ちょっと良いですか?」
「あ、ああ、何だよ……」
「さっきから気になってたんだけど、俺はどうしてここに?」
「そ、それは……、その……」
翔真は助けを求めるように智樹を振り返ると、困ったように眉を下げた。
当然、智樹の肩はガクリと下がり、小さく舌打ちを一つすると、翔真のツナギの尻ポケットから、翔真自身のスマホと、依頼人が手配したプリペイド式携帯電話を引き抜き、荷台をテーブルの上に並べた。
そしてスマホのメッセージアプリを立ち上げると、依頼人から送られて来たメッセージを表示させた。
「これ……は?」
「いいから読んでみろ」
言われて岸本はスマホを手に取ると、そこに書かれた文章を真剣な表情で読み進めた。
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