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第1章 001
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翔真は智樹を公園に呼び出した。
中学時代、学校帰りに立ち寄っては、将来について熱く語り合った、二人にとっては思い出の場所でもある公園だ。
鎖の錆びたブランコに座り、軽く揺らしてみると、当時の記憶がふと脳裏を掠める。
「あの時は、まさか自分がスーツアクターになるなんて、想像もしていなかったな……」
ポツリ呟いて、いつの間にか揺れの大きくなったブランコから勢いを付けて飛び降りる。
スーツアクターなんてしているせいか、アクションはそこそこ得意だから、流石に身のこなしは軽い。
「つか、智樹の奴、やけに時間かかってるけど、まさかまた寝てんじゃないよな?」
過去にもしばしば同じようなことがあった経験上、満更無い話でもない。
翔真はシーンズの尻ポケットに突っ込んだ携帯電話を取り出すと、もう一度智樹の番号に電話をかけた。
ところが、何度コールしても一向に智樹が電話に出る気配はなく……
「やっぱ寝てんのか?」
いよいよ予想が現実味を帯びてきた頃、見上げた視線の先に、上下真っ黒な服を着て、口には咥え煙草をした、ツンツン頭の男がこちらに向かって歩いて来るのが見えた。
そして翔真の姿を見るや否や、さもかったるそうにスマホを耳に宛てた。
中学時代、学校帰りに立ち寄っては、将来について熱く語り合った、二人にとっては思い出の場所でもある公園だ。
鎖の錆びたブランコに座り、軽く揺らしてみると、当時の記憶がふと脳裏を掠める。
「あの時は、まさか自分がスーツアクターになるなんて、想像もしていなかったな……」
ポツリ呟いて、いつの間にか揺れの大きくなったブランコから勢いを付けて飛び降りる。
スーツアクターなんてしているせいか、アクションはそこそこ得意だから、流石に身のこなしは軽い。
「つか、智樹の奴、やけに時間かかってるけど、まさかまた寝てんじゃないよな?」
過去にもしばしば同じようなことがあった経験上、満更無い話でもない。
翔真はシーンズの尻ポケットに突っ込んだ携帯電話を取り出すと、もう一度智樹の番号に電話をかけた。
ところが、何度コールしても一向に智樹が電話に出る気配はなく……
「やっぱ寝てんのか?」
いよいよ予想が現実味を帯びてきた頃、見上げた視線の先に、上下真っ黒な服を着て、口には咥え煙草をした、ツンツン頭の男がこちらに向かって歩いて来るのが見えた。
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