H・I・M・E ーactressー

誠奈

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第34章  scene6:HIMEは君の中にずーっといるよ♡

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 翔真くんのお父さんに嫌われていないと分かってホッとした僕は、結局翔真くんに押し切られるままお泊りすることになり……

 しっかりお風呂まで頂いて、僕の後にお風呂に向かった翔真くんを待っている間、翔真くんの部屋をアチコチ物色したりして、翔真くんのHIMEマニアっぷりに、何度目かの感心をした。

 
 だってさ、僕が知らないグッズまで持ってるんだよ?
 凄くない?
 DVDの枚数だって半端ないしさ。

 もぉ……、どんだけ好きなんだよ♡


 でもさ、翔真くんって、これまであんまり気にしてなかったけど、案外長風呂派なんだね?

 待ってる間に眠たくなっちゃって……

 「ちょっとだけ……、ね?」

 の、つもりでソファにゴロンとなったら、そのまま眠ってしまったみたいで……

 僕の身体がフワリと浮かんだような気がして、僕は漸く目を覚ました。

 「ごめんね、つい……」
 「ううん、気にしないで? それに俺も今日はもう寝るし……」
 
 え、そうなの?

 翔真くんのことだから、てっきり今日も♡なんて想ってたけど、そうだよね?
 
 昨日の晩もしたし、その前の晩も……だし……
 それに明日は面接もあるって言ってたし……

 うん、今日は素直に寝よう♪


 ……って思ってたら、翔真くんが僕の肩をギューッと抱き寄せてきて……

 
 「あのさ、俺頑張るからさ、もし就職決まったら、一緒に暮らさない?」って。

 思ってもいなかったことを言われて、ビックリして翔真くんを見るけど、翔真くんの視線は真っ直ぐ天井に向けられていて……

 「べ、別に、すぐじゃなくても良いからさ、落ち着いてからでも良いからさ、ちょっと考えてみてくれる?」

 って、そこまで言って漸く翔真くんの視線が僕に向けられた。

 
 ってゆーか、今更確認必要?

 だって僕の答えなんて、最初っから……そう、翔真くんと付き合いだした時から、決まってるんだもん。

 でもさ、やっぱりちゃんと口に出して言わないと……だよね?

 僕は翔真くんの背中に腕を回すと、少しだけ背伸びをして耳元に囁いた。


 「僕でよければ」って。
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