H･I･M･E ーactressー

第33章 ｓｃｅｎｅ６：君だけのＨＩＭＥにして？

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　でもさ、僕が翔真くんに勝てるわけないんだよね。

　「ねぇねぇ、言ってよぉ、ねぇってばぁ……」

　何度も強請る僕に、大粒の汗を光らせた顔でニヤッと笑うと、僕のほっぺを包んでいた手を下に滑らせた。

　片方を乳首、そしてもう片方は息子へと……、ね。

　そしてほぼ同じタイミングで、僕の乳首と息子をキューッと……、それこそ僕の視界に星が散るくらいに、強く刺激した。

　それには流石の僕もお手上げってゆーか……

　「や、ダメっ……、そんなの……、ああ……っ……、あ、んんっ……」

　長い髪を振り乱して喘ぐしかなくて……

　「ね……、イキ……そ、も……、ムリ……っ……」

　どんどん強さをマシて行く射精感を、どうにかしてやり過ごそうとするけど、全然無理で……

　「ん……、イこうね……？　一緒にイこう」

　翔真くんに言われて、僕はコクコクと何度も頷いた。

　すると翔真くんの手が乳首と息から離れ、再び僕の腰を支えるように回され、僕の腰が少しだけ浮かされた。

　「いくよ？」
　「う……ん……」

　僕が頷くと、それまで支えていた手が離れ、僕は翔真くんの上にストンと落とされた。

　「ああっ……、奥っ……、あ、あ、あ、ああっ……」

　声を枯らしながら喘ぐ僕の目から、わけも分からず自然と涙が溢れ出す。

　でもそれは僕だけじゃなくて、翔真くんも同じで……

　「イクよ……？」

　大きな目を思いっきり優しく細めて、翔真くんがもう一度僕にそっと触れるだけのキスをしてくれて、それから僕の耳に唇を寄せた。

　そして……

　「愛してる」って……

　さっきはもう絶対に言わないって言った言葉を、僕の耳に囁いた。

　瞬間、僕の中に熱いモノが溢れ出し、ピッタリとくっついた僕達のお腹にも、熱いモノが降りかかった。