H･I･M･E ーactressー

第33章 ｓｃｅｎｅ６：君だけのＨＩＭＥにして？

12

　「見せて？」って言われて、自分の身体を抱くように胸の前で組んだ腕を解くと、支えをなくしたブラジャーがハラリと落ちて……

　「可愛いよ……」

　言いながら翔真くんの手が肩から胸元へと滑る。
　そして僕のオッパイをそっと手で包むと、手のひらで乳首を転がすように、揉み始めた。

　「コリコリだね」
　「だって……、あんっ……」
　「こっちは？　こっちもコリコリなの？」
　「ふふ、触ってみたら分かるんじゃない？」

　僕が言うと、翔真くんはもう片方の手も胸元まで滑らせ、両手で僕のオッパイを揉んだり、寄せたり……

　その度に、

　「ん……、あ、はぁ……んんっ……」

　僕の口からは熱い息が漏れ、両手をシーツに着いて自分の身体を支えていないと、後ろに倒れてしまいそうになる。

　なのに翔真くんは、オッパイを揉み揉みする手を止めようとはせず……

　片方の乳首を手のひらで転がしながら、もう片方の乳首をペロンと舌で舐めるから、

　「吸って……、ね、吸って……？」

　僕は首を仰け反らせ、長い髪を振り乱しながら、ついついお強請りしてしまう。

　だってさ、モミモミされるのは勿論気持ち良いんだけど、それだけじゃ足りなくなっちゃうんだもん。

　でもちゃんと翔真くんは応えてくれるんだよね♪

　「くく、、お姫様の仰せのままに……」

　ってウインクを一つしてから、僕の乳首をチューッと強く吸った。

　「あ、あ、あんっ……、気持ち……イィ、もっと……、んんっ……」
　「もっと吸って欲しいの？」
　「うん、僕のオッパイ……、もっと吸って……ぇっ……」

　僕は全身の血液が一箇所に集中して行くのを感じながら、乱暴に頭を振り、勝手に浮いてくる腰を揺らした。


　触りたい……
　凄ーく、触りたいよぉ……


　僕はちょっぴり不安を感じながらも、シーツに着いていた手を片方だけお股に伸ばした。

　パンティから飛び出した頭を撫で、全体を乱暴に擦ると、まるで心臓がそこにあるみたいに脈打ち始めて……