H・I・M・E ーactressー

誠奈

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第33章  scene6:君だけのHIMEにして?

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 僕の腰を跨ぐように膝立ちになり、ジーンズのチャックを下ろす。

 僅かに開いた隙間から見える黒い下着は、良く見ると盛り上がっているようにも見えて……

 僕は思わずゴクリと息を飲んだ。

 「翔真くん……の、おっきくなってる」
 「くく、何言ってんの、当然でしょ? こんな可愛い子目の前にして、大きくならないわけないじゃん」

 可愛い子って、僕のこと……だよね?

 「智樹だってそうでしょ?」

 え……、僕……?

 「大きくしてるんでしょ? さっきから膝擦り合わせてるの、俺知ってるから」
 「それ……は……」

 もぉ……、見られてたなんて全然気付かなかったよ……

 「触っても……良い?」

 僕が聞くと、翔真くんはクスリと笑ってから僕の手を掴み、お股へと導いた。

 「どう? 大きくなってるの分かる?」

 そっと包み込むように触れた僕の手の中で、翔真くんの息子がドクドクと脈打ってるのが分かる。

 「うん、分かるよ……」

 でも本当はパンツ越しなんかじゃなくて、直接触りたい。

 なのに僕の手首を掴んだ翔真くんの手は、僕の手がパンツの中に入ろうとするのを許してくれなくて……


 ど……して……?


 僕が首を傾げていると、翔真くんは僕の手首を掴んだまま僕に覆い被さり、僕の首筋やら、鎖骨やら……、それから脇やらにキスを落として行き、最後に僕の唇にキスをした。

 その時になって僕の手首は漸く解放されたけど、どうしてだかそこから手を離すことが出来なくて……


 だってずっと触ってたいんだもん♡

 な~んて言ったらさ、きっと変態さんだと思われるかもだから、言わないけどね?


 僕は翔真くんの息子を、パンツの上から指の先でツーッと撫でた。
 すると翔真くんが少しだけ眉間に皺を寄せて、また僕の手首を掴んだ。

 でも今度はただ掴んだだけじゃない。

 翔真くんの息子くんを包んだ僕の手は、翔真くんの手によって動かされ……
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