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第32章 scene6:僕はHIME…
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箱に入っていたのは、僕の大好きな青い小薔薇をメインに、赤や黄色に紫にカラーリングされたかすみ草と、それからの緑の葉っぱ(?)で飾られた、所謂《花冠》ってやつで……
斗子さんはそれをそっと手に取ると、僕の頭にそっと乗せ、ピンで軽く止めた。
「時間がなかったから簡単になっちゃったけど、思った通りとっても良く似合うわ。それにドレスにもピッタリね」
鏡を見てごらんなさい、と言われて身体ごと視線を鏡に向けると、僕はそこに映った自分の姿に目を見開いた。
だって、まるで自分じゃないみたいなんだもん。
おとぎ話の世界から飛び出した、お姫様みたいで、自分で言うのもなんだけど…、すっごーく可愛いいんだもん。
「でもどうして……?」
僕が斗子さんにウェディングドレスをお願いしたのは、翔真くんが僕のウェディングドレス姿をしっかり見たいって言ったからで、本当に結婚式をするわけでもないし、せいぜい写真を撮るくらいのもんで……
寧ろ、無理を言ってるのは僕の方なのに、こんなプレゼントなんて……、嬉しいけど、何だか申し訳ないよ……
「HIMEちゃんは知ってるかしら……、花冠って意味があるのを……」
え、そうなの?
鏡越しに首を傾げた僕を見て、斗子さんが決して小さくはない肩を竦め、クスリと笑った。
「花冠の切れ目のない環は《永遠》と《幸せ》を表していて、 結ばれた花同士はか《愛と“絆》の象徴と言われているのよ?」
「へぇ……、ただ可愛いだけじゃなくて、そんな素敵な意味もあるんだね」
「そうよ、素敵でしょ?」
「うん……」
でも、花冠の意味ってゆーか……うん、それは分かったんだけど、斗子さんが僕に花冠をプレゼントしてくれる意味までは分からない。
僕は斗子さんに笑顔を向けつつも、やっぱり鏡越しに首を傾げた。
すると、斗子さんは僕をそっと……、本当にフカフカのお布団みたいに、柔らかく僕を包んでくれた。
斗子さんはそれをそっと手に取ると、僕の頭にそっと乗せ、ピンで軽く止めた。
「時間がなかったから簡単になっちゃったけど、思った通りとっても良く似合うわ。それにドレスにもピッタリね」
鏡を見てごらんなさい、と言われて身体ごと視線を鏡に向けると、僕はそこに映った自分の姿に目を見開いた。
だって、まるで自分じゃないみたいなんだもん。
おとぎ話の世界から飛び出した、お姫様みたいで、自分で言うのもなんだけど…、すっごーく可愛いいんだもん。
「でもどうして……?」
僕が斗子さんにウェディングドレスをお願いしたのは、翔真くんが僕のウェディングドレス姿をしっかり見たいって言ったからで、本当に結婚式をするわけでもないし、せいぜい写真を撮るくらいのもんで……
寧ろ、無理を言ってるのは僕の方なのに、こんなプレゼントなんて……、嬉しいけど、何だか申し訳ないよ……
「HIMEちゃんは知ってるかしら……、花冠って意味があるのを……」
え、そうなの?
鏡越しに首を傾げた僕を見て、斗子さんが決して小さくはない肩を竦め、クスリと笑った。
「花冠の切れ目のない環は《永遠》と《幸せ》を表していて、 結ばれた花同士はか《愛と“絆》の象徴と言われているのよ?」
「へぇ……、ただ可愛いだけじゃなくて、そんな素敵な意味もあるんだね」
「そうよ、素敵でしょ?」
「うん……」
でも、花冠の意味ってゆーか……うん、それは分かったんだけど、斗子さんが僕に花冠をプレゼントしてくれる意味までは分からない。
僕は斗子さんに笑顔を向けつつも、やっぱり鏡越しに首を傾げた。
すると、斗子さんは僕をそっと……、本当にフカフカのお布団みたいに、柔らかく僕を包んでくれた。
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