H・I・M・E ーactressー

誠奈

文字の大きさ
上 下
586 / 688
第31章  日常16:僕の彼氏を紹介します

15

しおりを挟む
 「え、しょ、翔真くん……、お約束……は?」
 「言ったでしょ、約束は破るためにあるんだ、って」

 身体の向きを変え、僕の放った熱で汚れた口元を拭いながら、翔真くんがニヤリと笑う。

 「で、でも……」


 ウェディングドレス着るために我慢してたのに、無駄になっちゃうよ?
 それでも良いの?


 「痕は付けないようにするから……、ね?」

 翔真くんはそう言うけど、絶対付けるに決まってんじゃん?

 現に、さっきから僕のおっぱいの周り、ずーっとちゅぱちゅぱしてるしね?


 はあ……、こんなこともあろうかと、胸のあんまり空いてないドレス頼んどいて良かったよ……


 「もぉ……、一回だけだよ?」

 それ以上は、僕の腰がドレスの重みに耐えられなくなっちゃうから。

 「本当に? マジで良いの?」
 「うん。だってこのままじゃ、翔真くん辛いでしょ?」

 勿論、僕も……なんだけどさ。

 「だから、一回だけなら……いいよ?」
 「智樹……」

 少し掠れた声で名前を呼ばれて、「うん」と頷いた僕の唇に、翔真くんの唇が重なる。

 僕はほんのちょっとだけ隙間を開け、翔真くんの舌が僕の口に入って来やすいように待つ。

 すると、クスリと笑った翔真くんが、何の迷いもなく僕の口の中に舌先を突き入れ、上顎から下顎まで、僕の口の中を余すところなく舐め……

 「ふ……、ふぁ……っ……、ん……」

 重ねた唇の端から零れる吐息まで吸い取ってしまう勢いで、僕の舌をチューッと強く吸った。


 ああ……、やっぱり翔真くんとのキスは凄く気持ちいい……

 ってゆーか翔真くん……、どんどんキスが上手くなってってる気がするのは、僕の気のせい……なんかじゃないよね?

 ふふ、僕負けそうだよ。


 ずっとキスしていたいくらい、僕は翔くんとのキスが好き。

 でも……、さすがにちょっと息が苦しくなって来た僕は、翔真くんの胸をトンと叩いた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

だんだんおかしくなった姉の話

暗黒神ゼブラ
ホラー
弟が死んだことでおかしくなった姉の話

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

ナースコール

wawabubu
青春
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

年越しチン玉蕎麦!!

ミクリ21
BL
チン玉……もちろん、ナニのことです。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

処理中です...