H・I・M・E ーactressー

誠奈

文字の大きさ
上 下
574 / 688
第31章  日常16:僕の彼氏を紹介します

しおりを挟む
 だって相原さんなんか(なんかは……失礼?)に話したら、絶対面白おかしく松下さんにも言うだろうしね?


 だから、初めて僕達が結ばれた夜、抜かずの三回の後、お風呂で一回して、朝起きてからまた抜かずの二回して、結果僕の腰が完全に立たなくなったってことは、僕達だけの秘密にしとくの♪


 「まあ……、何か良く分かんないけど、二人が決めたことなんだし、私達が口を挟むことでもないか」

 再び相原さんの口を塞ぎ、和人がクスリと笑って肩を竦めた。

 「あ、でも一つだけ聞いても良い?」
 「なに?」
 「結局、どっちがどっちだったわけ?」

 ん?
 どっちがどっち……って?

 「だーからさ、智樹前に言ってたじゃない? 桜木くんは童貞だから、僕が……、って」


 あ…‥、僕もすっかり忘れてたけど、確かそんなこと言ってたような気が……


 「で? どうだったの?」
 「そ、それ……は、その……、ねぇ?」

 若干戸惑いながら、隣の翔真くんを見ると、ただでさえ大きな目を更に大きくしてて……

 「それはつまり……、智樹が俺のことを……って可能性もあった、ってこと?」

 こめかみをヒクヒクさせて言うもんだから、僕は黙って頷くしかなくて。

 「つか、俺、童貞じゃねぇし……」
 「え、そうなの? だって智樹の話だと……」
 「それは……、は初めてって意味で童貞って言っただけで、一応経験はあるし……」
 「なんだ、そうだったの? 私はてっきり智樹がタチ役したのかと思って、ちょっと気になってたんだよね」

 うん、僕も最初はそのつもりだった。

 でも、いざその場面になったら、やっぱり僕は受け入れることしか出来ないんだ、って自分でも分かったし、翔真くんが本当の意味での童貞じゃないってことも分かったし……


 だいたいさ、僕が押し倒した時だって、翔真くんすっごく雄の匂いプンプンさせてたもん。

 だからそんな気にもならなかったし……
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。 でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。 けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。 同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。 そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

寮生活のイジメ【社会人版】

ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説 【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】 全四話 毎週日曜日の正午に一話ずつ公開

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

大学生はバックヤードで

リリーブルー
BL
大学生がクラブのバックヤードにつれこまれ初体験にあえぐ。

隣の親父

むちむちボディ
BL
隣に住んでいる中年親父との出来事です。

柔道部

むちむちボディ
BL
とある高校の柔道部で起こる秘め事について書いてみます。

処理中です...