H･I･M･E ーactressー

第30章 日常15：こんなの初めて♡

14

  僕は翔真くんの指が動くタイミングに合わせて、自分から腰を揺らした。

  勿論、

  「あ、あ、あ、んんっ………」

  演技ではなく喘ぎながらね♪（僕、演技出来ないの♡）

  そうして漸く、バラバラに動いていた翔真くんの指があの部分に触れた瞬間……

  「ひっ……、あ、あ、ああっ……、や、やんっ……、そこ、ああっ……」

  僕の全身を、何とも言えない刺激が、ビビビビーッ……って駆け抜けた。

  「ここ……なの？  ねぇ、ここなんだね？」

  うん……、そこ……

  「ああ……んっ、だめぇっ……、あ、あ、あ、あぁん……」

  もう膝を抱えることも出来なくなり、ただコクコクと頷く僕に、翔真くんは更に攻め立てるかのように指を乱暴に動かし、僕の中をぐちゃぐちゃと掻き混ぜた。


  もぉ……、前言撤回！

  翔真くん、全然不器用じゃないよ……

  だって、こんなにも的確に、しかもピンポイント狙いで攻められちゃったら、僕……


  「イクッ…… イクッ……、ああっ……！」

  我慢出来るわけ……ないじゃん？

  分かってたことだし、ある意味期待だってしてたことだから、二回目があるってのは予想してたことなんだけど、まさか触られた途端こんな呆気なくイッちゃうなんて……


  僕、初めてなんだけど？

  ってゆーか……


  男優さんのを顔に浴びたことは何度もあるけど、自分のを浴びたのは……初めてかも♡


  「沢山出たね？」

  僕の中から指を抜き、身体をピクピクさせながら、ぐったりと手足を投げ出した僕の髪を撫でながら、翔真くんがティッシュで僕の顔を拭いてくれる。

  けど、そのお顔はちょっぴり笑ってるようにも見えて……

  「もぉ、翔真くんのせいだからね？」
  「え、俺？  なんで？」

  翔真くんの指使いが上手すぎるから、だから僕……

  「それより……さ、そろそろ良い……かな？」
  「え……？」

  ガバッと開いた僕の足の間で、膝立ちになった翔真くんが、僕の両膝を脇に抱え込む。

  そしてカチカチのコチコチになった息子くんを、僕の蕾に押し付けた。