H・I・M・E ーactressー

誠奈

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第25章  scene5:チャペル

25

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 「そいつは有難い。実はさっきからコイツが疼いてしょうがなくてな……」

 ニヤリと笑った松下さんが、後ろ手に縛られた相原さんを赤い絨毯の上に押し倒す。


 えっ、一体何が始まる……の?


 そして驚いてる間もなく、押し倒された相原さんの上に松下さんが馬乗りになり……

 「せっかくだもの、あなたばっかじゃなく、彼にも楽しんで貰わなきゃね?」

 KAZUが言い終えると同時に、相原さんが履いていた真っ白なスラックスが脱がされた。


 え、何……?
 どーゆーことなの?

 僕、こんなの聞いてないし、台本にだって……


 僕は首をフルフルと振って訴えた。

 でもKAZUはニヤリと笑って返してくるだけで、スラックスを脱ぎ、反り勃った息子を相原さんのお尻に擦り付けようとしているのを、止める様子もなければ、寧ろ……楽しんでいるようにも見える。


 知ってるよ?
 相原さんは元々どっちも・・・・な人だってことは……

 以前、松下さんと相原さんが共演した作品だって見たことがあるもん。

 だから相原さんが押し倒されて、松下さんにあんなことやこんなことされたって、今更驚いたりはしないけどさ……

 でもこんなの酷いよ……

 愛する人が目の前で犯されるなんて……、僕だったら見たくないよ……


 「ほら、ちゃんと見て? それとももっと近くで見たい?」


 え……?


 「きやっ……」

 返事をする間もなく僕の身体が持ち上げられ、相原さんと同じように絨毯の上に転がされる。

 うつ伏せにさせられ、腰だけを持ち上げられると、ドレスの裾が捲り上げられた。

 そして誰の物か分からない指が僕のお尻をスルリと撫で……、いきなり指が突き入れられた。

 「あ、ああっ……、抜いて……ぇ……っ……」

 一本じゃない……
 二本でも、三本でもない……

 複数の指が、僕のお尻の中で動き回って……

 息が詰まりそうになる。

 膝が崩れそうになるのを、肩で身体をさ支えながら堪えた。

 でもその時……

 「くっ……、ああっ……!」

 手を伸ばせば届きそうな距離にいる相原さんの口から、くぐもった声と同時に、悲鳴のような声が漏れた。
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