H・I・M・E ーactressー

誠奈

文字の大きさ
上 下
413 / 688
第24章  scene5:ツルテカな僕

25

しおりを挟む
 無言で頷いた僕に、二人がやっぱり顔を見合わせて「はあ……」と盛大な溜息を落とす。


 ってゆーかさ、普通はそんなモンじゃないの?

 そりゃさ、僕達みたいなお仕事だったり、年がら年中さかり状態の相原さんは別としても、ごく一般的な男の子って、大抵そんなモンだと思ってたけど……、違ったの?

 だってさ、現に翔真くんは未だに童貞くんだし♡


 「まあ……、そういうことならこの状態も納得だね」
 「ですね……」
 「ってことでさ、どっちから先に挿れる?」

 相原さんが超早業で服を脱ぎながら、和人に向かってニコニコと爽やかな笑顔を向ける。


 ってゆーか、僕の意見はないの……ね?
 ま、この状態から抜け出せるなら、別にどっちが先でも良いんだけどさ。

 「そこはジャンケンじゃない? 公平を期すためにもね?」


 なるほどぉ……
 確かにジャンケンなら平和的だよね♪


 「オッケー♪ じゃあ、負けた方がHIMEちゃんのお口に挿れるってことにしよっか?」


 え、お、お口って……
 え、そーゆーこと?


 「OK。じゃあ……いくよ? ジャーンケーン…」

 ポン! と、勢い良く僕のお股の上で出される二人の手。

 一回戦目は残念なことにあいこ。
 そして二回戦目も、またまたあいこ。

 二人共よっぽど気が合うのか、その後も何度かあいこが続き……

 「くくく、私の勝ちですね」

 漸く決着が着いた頃には、僕の息子もすっかり疲れ果ててしまったみたいで……

 「催淫剤の効果切れちゃった?」
 「いや、そんな筈はないんだけど……」

 二人が僕の息子を見下ろしては、しきりに首を傾げる。


 ってゆーかさ、そんだけ待たされたら、いくら強力な催淫剤だって効果なくなるっつーの!


 「このまま挿れるのもなんだし……、ここは一つ手を組むことにしますか?」
 「仕方ないね。そうしようか♪」


 へ?
 どゆこと……?


 一人取り残された感満載で戸惑う僕をよそに、二人はまたまたお顔を見合わせると、ピッタリと息を合わせて、僕のお股にお顔を埋めた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

女装とメス調教をさせられ、担任だった教師の亡くなった奥さんの代わりをさせられる元教え子の男

湊戸アサギリ
BL
また女装メス調教です。見ていただきありがとうございます。 何も知らない息子視点です。今回はエロ無しです。他の作品もよろしくお願いします。

くまさんのマッサージ♡

はやしかわともえ
BL
ほのぼの日常。ちょっとえっちめ。 2024.03.06 閲覧、お気に入りありがとうございます。 m(_ _)m もう一本書く予定です。時間が掛かりそうなのでお気に入りして頂けると便利かと思います。よろしくお願い致します。 2024.03.10 完結しました!読んで頂きありがとうございます。m(_ _)m 今月25日(3/25)のピクトスクエア様のwebイベントにてこの作品のスピンオフを頒布致します。詳細はまたお知らせ致します。 2024.03.19 https://pictsquare.net/skaojqhx7lcbwqxp8i5ul7eqkorx4foy イベントページになります。 25日0時より開始です! ※補足 サークルスペースが確定いたしました。 一次創作2: え5 にて出展させていただいてます! 2024.10.28 11/1から開催されるwebイベントにて、新作スピンオフを書いています。改めてお知らせいたします。 2024.11.01 https://pictsquare.net/4g1gw20b5ptpi85w5fmm3rsw729ifyn2 本日22時より、イベントが開催されます。 よろしければ遊びに来てください。

白雪王子と容赦のない七人ショタ!

ミクリ21
BL
男の白雪姫の魔改造した話です。

男色医師

虎 正規
BL
ゲイの医者、黒河の毒牙から逃れられるか?

隣の親父

むちむちボディ
BL
隣に住んでいる中年親父との出来事です。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

永遠の快楽

桜小路勇人/舘石奈々
BL
万引きをしたのが見つかってしまい脅された「僕」がされた事は・・・・・ ※タイトル変更しました※ 全11話毎日22時に続話更新予定です

ずっと女の子になりたかった 男の娘の私

ムーワ
BL
幼少期からどことなく男の服装をして学校に通っているのに違和感を感じていた主人公のヒデキ。 ヒデキは同級生の女の子が履いているスカートが自分でも履きたくて仕方がなかったが、母親はいつもズボンばかりでスカートは買ってくれなかった。 そんなヒデキの幼少期から大人になるまでの成長を描いたLGBT(ジェンダーレス作品)です。

処理中です...